DSEとの契約違反で提訴されたホイス・グレイシーが、12月8日(水)FEGを通して声明を発表した。このコメントはホイスより、日本のマスコミへ送って欲しいとの依頼を受けて、ホイスに代わってFEGから送られたもの。以下、その全文。
2004年12月7日
世界中の親愛なるファンの皆様へ
前略
DSE(プライド)と私との間の契約問題につき、そのいきさつをご説明させていただきます。皆様もご存知の通り、私は2004年12月31日に大阪で行われるDynamite!!にて曙選手と戦うことを発表しました。DSEは、私がDSEとの契約に違反したと主張していますが、私は違反していません。私は、これまでDSEと常に誠実に交渉をしてきました。2004年9月、DSEは2005年のPride
Middleweight Grand Prixについて私に話をしてきましたが、合意には至りませんでした。その際、DSEは、私にDSEの2004年12月31日のイベントには出場して欲しくないとも言いました。2004年10月、私は、2004年12月31日開催のDynamite!!の試合のオファーをFEGからもらい、このオファーについてDSEに伝えました。私はDSEとの契約を尊重しました。私は、DSEからの回答を待ちましたが、DSEは、私とDSEとの間の契約で定められた回答期限までに回答をくれませんでした。DSEは、対戦相手や試合日などの重要な条件を私に知らせてくれませんでした。DSEは、私がFEGから受けたオファーに見合った試合を組もうとはしてくれませんでした。私は、真面目に、かつ適切にDSEに対して行動してきたと断言できます。
私がリングで戦う理由は、一人でも多くの方に、グレイシー柔術の魂を感じていただき、グレイシー柔術を見て楽しんでいただきたいという願いに他なりません。FEGはこうした私の願いを実現する場を与えてくれました。私よりも3倍も重い曙選手との戦いを通じて、私は、「世界最強の格闘技」であるグレイシー柔術の魂や技術を皆さんにお見せすることにより、皆さんに試合をお楽しみいただけると確信しております。この「無謀」ともいうべき挑戦を通じて、グレイシー柔術にまたひとつ新しい歴史が作られることでしょう。私は、DSEが、FEGからのオファーに対して、このような意義のある対戦相手や機会を私に打診してくれることを切に願っていました。残念ながら、DSEは、私のために試合を組む意志を見せてくれず、対戦相手の名前も一人も出してくれませんでした。
今後のために、私はプロモーターが誰であってもかまわないという考えを持っていることを明確にしておきたいと思います。DSE、FEGまたはその他のプロモーターであれ、私の願いを実現させてくれる機会を真剣に提供してくれるのであれば、喜んで誰とでも誠実に交渉をします。これからも皆様に満足いただける命がけの戦いをお見せできるよう、私は、引き続きグレイシー柔術の格闘家として鍛錬を重ねます。
早々
ホイス・グレイシー
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