2005年3月1日(火)シーザージムにて、3月6日(日)シュートボクシング後楽園大会に出場する緒形健一(シーザー)&宍戸大樹(シーザー)がそれぞれ公開スパーリングを行った。
「9割の力を出しました。本気で倒しに行きました」という緒形の言葉通り、公開スパーリングは激しいものとなった。まず始めにリングに上がった緒形は、強烈なパンチを容赦なく叩き込んでいく。そしてスタンドのフロントチョークでスパーリングパートナーを絞め落とし、途中でスパーリングは終了という事態に見舞われた。続けてリングに上がった宍戸は、対戦相手の菊地浩一(寝屋川ジム)を意識して、あえてサウスポースタイルに構え、菊池の得意技である左ローを連発。スパーリングパートナーから2度のダウンを奪い、緒形のスパーリングに引き続き、途中で中断となった。
さらに公開練習終了後のインタビューでは緒形は「この前のK-1を見てフラストレーションが溜まった。自分たちが見ていて面白くないものに、みんな興味を持っていて、本物を見ることが出来る人間が少ないんだなと思った」「あのトーナメントを見て、自分が負けると思った選手は見当たらない」と過激な発言。「K-1を越える越えないとかじゃなくて、自分たちがやってきたこと、シュートボクシングでしか出せないものがある。それを僕たちが出せれば、見る人が見たら分かると思いますよ」と、20周年記念の年のシリーズ初戦に向けて意気込みを語った。
注目の日本人対決に挑む宍戸は「自分はオーソドックスもサウスポーもどっちも出来るスタイルを目指しているんで、特に菊池対策をやっているわけじゃないです。向こうが思っているような簡単な試合にはならないです」と静かに闘志を燃やした。記者との質疑応答は以下の通り。
――かなり気合の入ったスパーリングでしたね。
緒形 ただ普通にスパーリングやっても、皆さん飽きると思うんで、9割近く本気になって倒しに行きました。最近、フラストレーションが溜まる事が多くて、余計にそうなったと思います。
宍戸 菊地選手は左ローが得意ということなんで、それを意識して、自分もサウスポーに構えて左ローで倒せるってところを見せました。仕上がりはいいです。
――格闘技に関してフラストレーションが溜まっているんですか?
緒形 はい。自分たちが見ていて面白くないものに、みんな興味を持っていて、本物を見ることが出来る人間が少ないんだなと思うことがあって。自分たちはシュートボクシングを10何年やってきて、シュートボクシングを何とかしたいって気持ちが強かったんで、余計にそう思うのかもしれないですね。まあでもそのフラストレーションを大会に向けているんで、いい刺激にはなりました。
――K-1MAXのことですか?
緒形 そうです。一番フラストレーションが溜まったのは試合の内容ですね。判定が酷かったり、出なくて良かったなと思いました。あの大会でよかったのは安廣くんの男らしさだけですよ。みんなそれぞれ一生懸命やっているのに、何してんだろうなって。
――ただし緒形選手の場合、同階級で戦っている以上は、K-1と比較されると思います。
緒形 でもあのトーナメントを見て、自分が負けると思った選手は見当たらないですよ。しっかりやっているのは魔裟斗選手くらいじゃないですかね。身体能力がどうこう言ってますけど、魔裟斗選手の方が上だと思ってます。
――宍戸選手はK-1MAXを見てどうでしたか?
宍戸 自分の試合が近くて、すべては見てないんですけど、新田選手の頑張りが目に止まりました。ただK-1はK-1、自分たちは自分たちなんで、そんなには気になりませんでした。
――今回の試合では結果と共に内容も大事になると思います。
宍戸 僕たちは本物志向で、純粋な真剣勝負を追求してきたんで、それをアピールしたいです。試合は王座決定戦なんですけど、キャリア的に見て自分が圧倒的に勝って当然だと見ていると思います。向こうが思っているような簡単な試合にはならないと思います。
――サウスポー対策はどうですか?
宍戸 自分はオーソドックスもサウスポーもどっちも出来るスタイルを目指しているんで、特に菊池対策をやっているわけじゃないです。
――菊地選手のセコンドには吉鷹さんが付きますが、それに対してはどうでしょう?
宍戸 最初はちょっと警戒というか、何とも言えない気持ちがありましたけど、菊地選手が吉鷹さんになれるわけではないですし、リングに上がれば個人の勝負なんで、気にしないで戦います。
――緒形選手はこの一戦をどう見ていますか?
緒形 当たり前ですけど、いい試合になると思います。日本人同士の魂のぶつかり合いが見れそうです。キャリアと技術に関しては7:3で宍戸が上だと思うんですけど、タイトル戦ということもあって、気持ちも入ってるでしょうから、当日の微妙な差で勝負は左右されると思います。
――緒形選手は今回の対戦相手について情報は入っていますか?
緒形 全く分からないです。相手はセミだと思ってます。セミを食うような試合をしないと。ファンの皆さんに嫌な気持ちはさせたくないですからね。久しぶりの東京だし、20周年ということで気持ちが高ぶっています。
――その勝者が対戦を挑んでくれば、受けて立ちますか?
緒形 やりたいと言われればやります。最近、宍戸と練習するとバチバチで口も聞いてくれないですから。
宍戸 そんなことないです(苦笑)
――自分たちの強さを見せるために、他所のリング、例えばK-1で試合をするということは頭にありませんか?
緒形 見せれるチャンスがあるならやりますけど、宍戸に行って暴れてもらいます。自分は出たいという気持ちはないですから。もっとやることがたくさんあるし、別にやりたいと思わないです。この前のメンバーなら宍戸は優勝できると思いますよ。
――それではファンにメッセージをお願いします。
宍戸 20周年記念の大会でセミを務めるということで、身が引き締まる思いです。自分よりも下の選手や中堅選手に向けて、これからのシュートボクシングを盛り上げていこうという気持ちを、自分の体とこの試合で伝えたいと思います。
緒形 20周年ですけど、僕はそのうち13年くらいやっていて、一気にではなくても確実に階段を上がって盛り上がっていると思います。大爆発できるよう、気持ちを見て欲しいです。
「SHOOT BOXING
20th ANNIVERSARY SERIES」
シュートボクシング協会
2005年3月6日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
<全対戦カード>
▼エキスパートクラス 71kg契約3分5R
SB日本スーパーウェルター級王者
緒形健一(シーザージム)
VS
IKKC.USウェルター級王者
ルーク“HULK”カウディーロ(RING OF FIRE)
▼SB日本ウェルター王級座決定戦 67kg契約3分5R
S-cup2004準優勝、前日本Sライト級王者
宍戸大樹(シーザー)
VS
同級2位
菊地浩一(寝屋川)
▼エキスパートクラス 59kg契約3分5R
SB日本スーパーフェザー級2位
歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン)
VS
SB日本フェザー級5位
菊田光正(寝屋川)
▼エキスパートクラス 58kg―60kgグローブハンディ契約3分5R
SB日本フェザー級4位
石川剛司(シーザージム)
VS
森本達也(日進会館)
▼エキスパートクラス 68kg契約3分5R
SB日本ウェルター級5位
関本 宏(寝屋川ジム)
VS
SB日本スーパーウェルター級
NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
▼エキスパートクラス 71kg−69kgグローブハンディ契約
SB日本ミドル級
藪 英平(龍生塾)
VS
SB日本ウェルター級
金井健治(ライトニング)
▼フレッシュマンクラス 67kg契約3分3R
SB日本ウェルター級
菱田慶文(シーザー)
VS
SB日本ウェルター級
関戸一智(湘南)
▼フレッシュマンクラス 65kg契約3分3R
SB日本スーパーライト級
五味慎一朗(湘南)
VS
デビル荒川(クロスポイント吉祥寺)
▼フレッシュマンクラス 55kg契約3分3R
SB日本スーパーバンタム級
大藪大志(シーザー)
VS
SB日本スーパーバンタム級
池田拓磨(寝屋川)
<チケット料金>
RS席10,000円 SS席7,000円 S席6,000円
A席5,000円 B席4,000円
<チケット販売所>
シュートボクシング公式HP=http://eee.eplus.co.jp/shootboxing/
イープラス=http://eee.eplus.co.jp/battle/
CNプレイガイド=http://www.cnplayguide.com
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-00-0403
CNプレイガイド=03-5802-9999
シュートボクシング協会=03-3843-1212
<お問い合わせ>
シュートボクシング協会=03-3843-1212
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