11月12〜19日までの7日間、タイのプーケットで開催されているオリンピック委員会主催のアジアのスポーツ・ビッグイベント『1st
Asian Indoor Games(ファーストアジアンインドアゲーム)』に『muay』(アマチュアムエタイ)が大会種目として採用されて競技が開催された。
日本からは4階級の選手が(JOCからの特別な認可を受け)日本選手団として正式にエントリーされており、11月13日からは日本選手の試合も始まった。日本選手はいままでのメダル獲得数を見ても(参考URL:http://www.wmf-j.com/cont/imamade.html)アジアの中では開催国タイ国についでメダルが期待できる注目国。
以下、WMF-J(世界ムエタイ連盟ジャパン事務局)の谷氏よりのレポート。
「ムエタイ」はご存知の通りタイ国の国技で、日本ではキックボクシングやK-1という人気競技の源流となるものです。キックパンチに加え、ひじやひざでの攻撃、それに相手の首をとってからのひざの攻撃など多くの技が許されている立ち技最強の格闘技と言われているタイ国伝統の競技です。
今まで、アマチュアムエタイ競技に参加している有名選手としてはK-1MAXでも優勝したタイ国代表のブアカーオ選手、同じくK−1グランプリのベラルーシ代表スコーピオン アレクセイ・イグナショフ選手、「HERO’S」に続き「K-1
MAX」 へも出場し安廣一哉選手に一方的に勝利したリトアニア出身のレミギウス・モリカビュチス選手、日本代表では銀メダルを獲得した深津飛成選手や石井宏樹選手など多数おり、今後の格闘技界の登竜門的な存在がこの「アマムエ」と言っても過言ではないでしょう。
今までは、オリンピックの種目化に関して、競技名の中に国名や地名が入っていては行けないという規定をクリアしておらず、なかなか競技化への道のりがけわしかったのですが、今回初めて『muay』という名称を使った事で、オリンピック種目化に向けてにわかに可能性が高くなったと言えます。
もともと「ムエタイ」は歴史の古い格闘技で、古代インドの格闘技(カヤリパヤット)を達磨大師が中国に伝え今の中国拳法となったのですが、この流れは海を越え広くアジア諸国に広まり日本の沖縄に伝わり唐手(空手)となり、タイに伝わり「ムエタイ」をなったと言われています。
「ムエタイ」はキックボクシングやK-1などと名前をかえながらも、その絶対的強さから現在でも格闘技を修行する選手のあこがれる世界的に知名度の高い格闘競技です。
今回初めての公式な国際イベント参加となった「muay」では、競技内容に変化が見られ、通常の3分3ラウンドで行われる試合だけではなく、試合前に儀礼として行われる踊り「ワイクー」も今回からは正式競技とされ、「ワイクー」自体の優劣を競うワイクージャンルが確立されました。
今回の日本選手の活躍に期待していただきたいと思います。
2006年度には1月15日と3月19日に国内大会が開催されることになり、大会参加希望者を広く募っております。大会出場希望の方はこちらまで info@wmf-j.com
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