リングスで活躍したヨープ・カステルが、12月11日(日・現地時間)、オランダはユトレヒトで引退試合を行う。大会名は『RINGS-FIGHT
GALA “MEN OF HONOR”』ルールは、掌底打撃ありの旧リングス・ルールで、相手を務めるのはダン・スバーンだ。
「俺はリングス・ルールが一番好きなんだよ」とカステルは言う。
「できれば引退試合はコウサカ(高阪剛)とやりたかったけどね。コウサカは親友だし、リングス・ジャパン最強のファイターだから。でも、うまく連絡が取れなかったんで、代わりにスバーンとやることになったんだ。スバーンもいい選手だから楽しみだよ」
1964年8月27日生まれのカステルは現在41歳。
「引退を決めたのは、練習に通うのに疲れたからなんだ。13年間もミスター・ドールマンの道場で練習してきたが、車で片道2時間くらいかけて通ってたんだよ。往復4時間、それに2時間練習するから計6時間になる。ときによっては日に2回も練習してたし。もう年だから、これを続けるのがシンドくてね(笑)」
2004年にフランスのシーク・コンゴと闘って以来、ケガもあって試合からしばらく遠ざかっていた。今は俳優としてオランダをはじめアメリカのコメディー映画『Deuce
Bigalow』にも出演している。
引退後は俳優業と、できればプロレスもやりたいとのこと。もしかして、前田日明氏がスーパーバイザーを務めるビッグ・マウス・ラウド出場もあるか?
なお、日曜日の大会にはチャクリキのトム・ハーリンク会長の愛弟子、アミール・ゼイヤダも4人トーナメントに出場。ライアン・シムソンやドラゴとも激闘を繰り広げた新鋭キックボクサーだ。
文&写真=稲垣 收(フリージャーナリスト)
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