4月29日(祝・土)埼玉・戸田市スポーツセンターで開催された極真空手道連盟極真館主催『第4回全日本ウェイト制空手道選手権大会』にて初公開された、「真剣勝負試合ルール」(仮名)。
模範試合として行われた2試合の内、1試合は顔面打撃による“上段突き”で勝敗が決せられた。衝撃的な一本勝ちに場内は大きくどよめき、来年から全試合にこの新ルールが適用される『全日本ウェイト制空手道選手権』に大きな期待が集まる。
真剣勝負試合ルールで使用される特注のオープンフィンガーグローブとヘッドギアがこの度、公開された。選手たちは通常の道衣にこのオープンフィンガーグローブとヘッドギア、それにヒジサポーターを着用して試合に臨む。
オープンフィンガーグローブを着用する事により、投げや絞め・関節技が可能になったのはもちろん、空手の手刀打ちも使えるようになったのがミソ。また、ヘッドギアは必要最低限の部分だけを覆い前面部は素面になっている。防具は来年のウェイト制大会までテストマッチを重ね、さらに改良される可能性もあるという。
<極真空手道連盟 真剣勝負試合規則(抜粋)>
・試合時間=本戦2分間、延長戦2分間。勝敗が決まらない場合は4kg以上の体重差を有効とし、差がない場合は再延長戦2分間を行う。それでも決着がつかない場合は試し割りの枚数によって決する
・階級=この試合は体重別で行う(無差別は通常ルール)。70kg以下級、80kg以下級、90kg以下級、90kg超級。
・組手=ヘッドギア、オープンフィンガーのグローブ、マウスピース、金的カップ、ヒジサポーターを着用し、目突きや金的蹴りなどの禁止行為以外の攻撃を全て認める。有効技は上段突き、顔面へのヒジ打ち・手刀打ち、投げ技、関節技、絞め技、タックルなど。ただし、投げ技で頭から落とす行為、ヒールホールド、自ら倒れてのギロチンチョークは禁止。
膝から上の体が試合場に接触した時から寝技に入ったと判断し、打撃は禁止する。
立ち技の攻防では相手を掴んでの打撃や関節技、投げ技は3秒以内とする。
|