5月20日(土)東京・リバーサルジムにて、5月27日(土)東京・ディファ有明、ZST事務局主催『ZST GT−F2』の対戦カード発表記者会見が行われ、ZST上原広報、所英男(リバーサルジム)、勝村周一朗(勝村道場)が出席した。
2004年3月に第1回大会が行われたGT-F。今回にはADCCを始め数多くのグラップリング大会で名を馳せているバレット・ヨシダ(グラップリング・アンリミテッド)、柔術歴わずか5年で世界王者に登りつめたフーベンス・シャーレス(TT柔術)など世界的な強豪が参戦を果たす。
日本からも修斗元世界ランカーでサンボで実績を残す今泉堅太郎(SKアブソリュート)がエントリーし、上原広報も「最高峰のグラップリング大会で、ZST独自のルールで膠着のない面白い試合が展開されると思います」と期待を寄せた。そしてこの日発表された組み合わせ、対戦カードは以下の通り。
▼GT-F2 トーナメント1回戦
所英男VS今泉堅太郎
勝村周一朗VSジェイソン・ラインハート
大石真丈VSフーベンス・シャーレス
バレット・ヨシダVS奥出雅之
▼GT-F2 トーナメント準決勝
所×今泉の勝者VS勝村×ジェイソンの勝者
大石×フーベンスの勝者VSバレット×奥出の勝者
▼GT-F2 決勝
▼ZSTルール ウェルター級 シングルマッチ
小谷直之(ロデオスタイル)
VS
佐東伸哉(P'sLAB東京)
会見に出席した勝村は「このような強豪が集まるトーナメントに参戦出来て光栄です。一試合一試合ワンマッチのつもりで闘います。先のことは勝った時に考えます。今は一回戦のジェイソン選手に勝てるように集中して頑張りたいと思います」と挨拶。
これが再起戦となる所は「前回のHERO'Sで何も出来ずに負けたので、今回は参戦をどうしようか考えていたんですけど、何も出来なかったということと初心に帰るという部分で参戦します。自分がグラップラーという中で、このトーナメントに力試しのような気持ちで挑みたいと思います」と決意の程を語った。以下記者との質疑応答。
――HERO'Sの大会後はどのように過ごしていたんですか?
所 ゴールデンウィークがあって一週間ほどCTスキャンが撮れなくて、体を動かせない時間が続いたんですけど、ドクターと相談してOKが出てからは練習を再開しました。先週の火曜日頃からです。
――今回参戦を決めるにあたって一番の要因となったのは何ですか?
所 やっぱり自分が何も出来なくて悔しい思いをしたことと、自分がZSTに出るのは当たり前だと思っているので。
――前回大会で優勝しているという部分で縁起がいいと大会とも思いますが
所 前回と同じ結果になるとは限らないですし、グラップラーの中でどこまで出来るかを試したいと思います。
――一回戦の相手の印象は?
勝村 試合を見たのは英男とやった試合だけなので、何とも言えないですけど、レスラーで力が強い。通常体重も80kg近くあるみたいなんで、一番僕の苦手とするタイプかなと。多分、僕が下になる展開になると思うんで、押さえ込まれないように、下から動き続けます。そしてグラップリングでもこんなに面白い試合が見せられればなと思います。
所 勝村さんと今泉さんが3試合をしていてライバル関係にいるのかなって…プレミアムチャレンジという大会に(今泉と)一緒に出ていて、その頃は修斗から来た選手として「凄い選手だな、いつか闘いたいな」と思っていました。この機会に試合が出来ることになってうれしいです。
――勝村選手の方から対策は伝授されましたか?
勝村 僕の知っている情報というか、こういう選手だよとか僕が闘った時の印象を話しました。出来ることなら僕は頑張って二人とも勝って英男と闘えたらなって思っています。
所 勝村さんと闘うんだったらZSTルールでバチバチやりたかったんですけど、僕たちがいるブロックはZSTブロックなんで、ZSTらしい良い試合が出来ればいいなと思います。
――前回王者として闘うことについては?
所 前回は今回の奥出くんみたいなポジションだったんですけど(笑)。練習でも色んな選手にやられていますし、チャレンジャーの気持ちでドンドン攻めて行きたいと思います。
――前回から比べて一番レベルアップしたところはどこですか? また前回を100とするなら今はどのくらいですか?
所 やっぱり極めと押さえ込みは強くなっていると思います。数字は110です(笑)
――HERO'S後は前田日明さんと練習されているんですか?
所 電話で何度かアドバイスを受けて、それを練習で試している感じです。
――サンボの選手に対する印象は?
所 最近は柔術が凄いですけど、僕はサンボは柔術に勝るとも劣らないという目で見ているので、凄く尊敬してます。
――柔術という部分では世界王者も参戦しますが
所 やっぱり世界王者と闘って勝てばおいしいですし、闘って勝ちたいですね。
勝村 僕は凄いなって感じで。正直そこまで考えてません。
上原 フーベンスは初のグラップリングですけども、柔術界ではニュージェネレーション、今までとは違う柔術家と言われてますから。バレット選手と双方が勝ちあがればどういった試合になるんだろうと。それこそ世界トップの試合になると思います。フーベンスの相手は大石選手。大石選手は日本でも有数のグラップラーですし、このブロックを勝ち上がる選手は本当に注目です。逆のブロックはZSTの意地を見せて欲しいと思います。
――外敵を迎え撃つという意識はありますか?
勝村 こっちのブロックはZSTブロックなんで。逆のブロックは大石さんが上がってくると思うし、大石さんが外敵を迎え撃ってくれると思います。
所 柔術王者を第2のマーカス・アウレリオにしないように頑張ります(笑)
――前回のトーナメントよりもレベルが上がっていると思いますが、今回のトーナメントにはどんなことを期待しますか?
上原 バレット、フーベンス選手共に今後定期的に参戦してもらうことが決まっていますので、今回の試合で作った流れを次回大会にマッチメークできるような大会になってくれればいいと思っています。今後は65kgの選手が中心でやっていきますし、予定してる9月・11月の大会ではZSTルールでのGPが出来ればなと思っています。
勝村選手はメインイベントを張ってもらって、ZSTの中心選手としてやってきてもらっていて、今回の試合ではZSTのエースと呼ばれるような試合をして欲しいと思ってます。所選手は前回のGT-Fでは優勝する可能性がないという中で優勝して、ノゲイラ戦をブレイクのキッカケという人も多いと思いますが、僕にとってGT-Fが一番最初に輝いた大会だったと思います。所選手は常勝する選手ではないと思いますし、勝っても負けてもいい試合をして、この大会であの頃の気持ちを取り戻してもらって、ZSTをHERO'Sという舞台で活躍して欲しいと思います。
――上原広報からの新エース宣言については?
勝村 僕は脇役でいいかなと(笑)。
――この大会で優勝してHERO'Sトーナメントの主催者推薦枠やリザーバーへアピールしたいという気持ちはありますか?
所 それは考えてません。HERO'Sの王者になることを今年の目標にしていたんですが、それがもう5月で終わってしまったので、必死の思いを持ってこのトーナメントで自分の力を出し切りたいと思います。
――「今年は勝負の年」だと話していましたが、それは来年に持越しですか?
所 これからは一試合一試合が勝負だと思いますし、来年に向けてZSTを盛り上げていこうと思います。
ZST事務局
「ZST GT−F2(第2回ZSTフェザー級グラップリングトーナメント)」
2006年5月27日(土)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:30 ※ジェネシスバウトは、16:40から開始
<決定対戦カード>
▼GT-F2 トーナメント1回戦
所英男(リバーサルジム)
VS
今泉堅太郎(SKアブソリュート)
▼GT-F2 トーナメント1回戦
勝村周一朗(勝村道場)
VS
ジェイソン・ラインハート(アメリカ/ラインハートMA)
▼GT-F2 トーナメント1回戦
大石真丈(SHOOTO GYM K'zFACTORY)
VS
フーベンス・シャーレス(ブラジル/TT柔術)
▼GT-F2 トーナメント1回戦
バレット・ヨシダ(アメリカ/グラップリング・アンリミテッド)
VS
奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
▼GT-F2 トーナメント準決勝
所×今泉の勝者
VS
勝村×ジェイソンの勝者
▼GT-F2 トーナメント準決勝
大石×フーベンスの勝者
VS
バレット×奥出の勝者
▼GT-F2 決勝 ▼ZSTルール ウェルター級 シングルマッチ
小谷直之(ロデオスタイル)
VS
佐東伸哉(P'sLAB東京)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
※当日購入の際は、全席種一律500円増し
<チケット発売場所>
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:594-770)
後楽園ホール 03-5800-9999
<お問い合わせ>
ZST事務局 03-5388-0808
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