9月12日(火)東京・DEION GYMで山本元気(DEION)が公開練習を行った。元気は9月17日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアムでグーピー・ウォー.スティラー(タイ)と対戦する。
正式に対戦相手が決まり、兼ねてから対戦を希望していたパンチャータイプの選手と対戦することになり「良かったですね。ついていると思います」と元気。しかしまだ映像は見ておらず、「タイに行ってから対戦相手が変わることもあるし、別に気にはしてません」と、対戦相手について特別な意識はない。
6月のワンロップ戦後は負傷箇所の治療に努め、約1カ月半前から本格的なトレーニングをスタート。今回は「どんな相手になってもいいように」と、背の高い選手、スピードのある選手、パンチの強い選手など色んなタイプの選手とスパーリングし、ボクシングとキックを合わせて、普段の1.5倍に近い計60R以上のスパーリングをこなした。
特に元気が出稽古で訪れる伴流ボクシングジムでは、同時期に試合を控えている選手もおり、「いつもは週1回なんですけど、色々気を使ってくれて週2回、スパーリングをやらせてもらいました」とのこと。
また全日本バンタム級王者の藤原あらし(S.V.G.)とも1度だけながらスパーリングを行い、「マスだったけどすごく楽しかった。あらし君はタイ人みたいに蹴れるし、例えばこっちが『なんで俺がここに立っていたら、技を喰らうの?』って聞いてもすぐに答えてくれたり、技術交流になりました」と、この期間でかなり多くの収穫を得たようだ。
「あの殺伐とした感じがいい。お客さんの反応もいいし、独特の声援も含めてタイで試合をするのは好き」という元気だが、決してムエタイに染まるわけではない。「首相撲は逃げる練習をしたくらいで、向こうの首相撲に付き合うつもりはない。蹴りも蹴り負けない程度にやる。判定で勝つつもりはないし、判定になれば勝てないだろうから倒しにいくしかない。タイ式ではタイ人に勝てないから、日本のやり方で倒して勝つ」と、あくまで自分のスタイルを貫くことにこだわり、パンチによるKOを宣言した。
日本からのツアーが組まれるなど、日本人の観戦者も多く集まることが予想され、元気は「同じ日本人ってことで、俺がだらしない試合をすると、見に来てくれた日本の人たちもみっともない気分になると思う。応援してくれる人たちに恥ずかしい思いはさせないですよ」と、日本人の意地を見せたいと話す。
試合前ということで口数も少なく、公開練習でもミット打ちを2分1Rやったのみとなったが、写真撮影終了後、記者陣に向かって「俺は試合で見せますから」と元気。そう言いながらグッと握り締めたその拳は、タイで何を見せてくれるのか?
ALL JAPAN
KICKBOXING2006
MUAY THAI CHALLENGE
「スッグ・ラジャダムナン・チューチャルン・タイティーヴィー」
2006年9月17日(日) タイ・ラジャダムナンスタジアム
<決定対戦カード>
▼128ポンド契約 ムエタイルール 3分5R
グーピー・ウォー.スティラー(タイ)
VS
山本元気(DEION GYM/全日本フェザー級1位・前同級王者)
▼150ポンド契約 ムエタイルール 3分5R
ダーオチャイノーイ・シッニラン(タイ)
VS
大 輝(JMC横浜GYM/全日本ウェルター級王者)
「スッグ・フェアテックス」
2006年9月19日(火) タイ・ルンピニースタジアム
<決定対戦カード>
▼130ポンド契約 ムエタイルール 3分5R
デッドブゥアン・ソー.ブアンラット(タイ)
VS
遠藤智史(AJジム/全日本フェザー級7位)
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