9月13日(水)東京・広尾のP'sLAB東京にて、川村亮(パンクラスism)が公開練習を行った。川村は 9月16日(土)東京・ディファ有明で開催されるパンクラス主催『PANCRASE
2006 BLOW TOUR』でダニエル・アカーシオ(ブラジル)と対戦する。
いつも一風変わった練習を披露する川村だが、今日はアメフトのボールを手に登場。そのままキャッチボールを始めると、マットに用意したロープの上を小刻みに左右前後に動きながらダッシュする。川村はパンクラス入団前に格闘技の経験はなく、大学時代にアメフトをやっていたという経歴の持ち主。今回は自分の原点であるアメフト時代のトレーニングメニューを取り入れているという。
常々、アメフト式の基礎体力トレーニングは続けていたという川村。「格闘技でもアメフトでも使っているものは近い」と語り、その例としてスタン・ハンセンがアメフトを見てウエスタンラリアットを開発したエピソードを持ち出した。
しかし今回のトレーニングで鍛えられたものは心だ。「一人で辛い練習をしていれば、いつでも辞められる。でもそこで練習を続ける事で、気持ちの強さを再確認することができた」という。そして川村はアカーシオに勝つために必要なものが人間力だと力説する。
「対戦相手の技術が高くて強いのは当たり前。だったら自分はどうすればいいのか、それを考えた時に、技術を磨くのはもちろん、川村亮の人間としての生命力・人間力で対抗するしかないと思ったんです。それで人間の基本的な動作、走ったり、重いものを持ち上げたり、大学時代にやっていたトレーニングを取り入れているんです」
なぜ川村はそこまで自分の人間力に自信があるのか? 実は川村は赤ん坊の頃に原因不明の病気で死にかけたことがあるという。「自分は全然記憶がないんですけど、家族がみんな集められて『無理だ』みたいなことを言われたそうなんです。でも点滴を打っていたら、いつの間にか治っちゃって。だから人間として持っている力が強いんだろうなと思っています。その後、小・中・高と12年間皆勤賞だったし、体の丈夫さも十分な人間力。会う人みんなから、『お前は何があっても生き残る』って言われるんです」(川村)。
過去の実績を考えると、川村にとってアカーシオは強敵。決して勝つ可能性が高いとは言いがたい相手。
しかし川村は「あんまり深く考えてないですよ。僕が言うのもなんですけど、強いと思います。まあ周りの人はすごく心配していて、僕のブログにも『大丈夫なんですか?』って書き込みがよくあります。
色々挑発してたみたいですけど、楽しみですね。そう言ってくれる方がやりやすい。僕は勝つ自信があるんですよ」とニヤリ。アカーシオが自分の力を引き出してくれる予感がするという。
「今までの試合を振り返っても、リミッターを超えることがなかったんです。でもアカーシオが相手だったら、まだ僕が出してない力、僕も見たことのない力が出せると思う」と、周囲の不安とは裏腹に、試合を楽しみだと言ってのける。
ネオブラで優勝したその直後に、メインに抜擢されたことについては「うれしいですけど、深くは考えてません。僕はメインだからメインらしい試合ができるわけじゃないですし、全部の力を出し切るのが僕のメインイベンターとしての戦い方」と川村。改めて試合への意気込みを聞かれると、「判定はない。人間としての川村亮の力で立ち向かう」と力強い言葉を残した。
パンクラス
「SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2006 BLOW TOUR」
2006年9月16日(土)東京・ディファ有明
開場16:30 開始18:00
<決定対戦カード>
▼第9試合 メインイベント ライトヘビー級戦 5分3R
川村 亮(パンクラスism/2006年度ネオブラッド・トーナメント ライトヘビー級優勝・MVP)
VS
ダニエル・アカーシオ(シュート・ボクセ・アカデミー)※初参戦
▼第8試合 セミファイナル ウェルター級戦 5分3R
カーロス・コンディット(ファイターズ・イン・トレーニング)
VS
和田拓也(SKアブソリュート)
▼第7試合 ウェルター級戦 5分2R
小路伸亮(KILLER BEE/2005年度ネオブラッド・トーナメント ウェルター級王者)
VS
星野勇二(和術慧舟會GODS/ 2000年度ネオブラッド・トーナメント王者)
▼第6試合 フェザー級戦 5分2R
砂辺光久(REAL)
VS
井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン/2005年度ネオブラッド・トーナメント フェザー級王者)
▼第5試合 スーパーヘビー級戦 5分2R
河野真幸(フリー)
VS
ダニエル・リオンズ(フェアテックス・ジム)
▼第4試合 ヘビー級戦 5分2R
桜木裕司(掣圏会館)
VS
水野竜也(U-FILE CAMP登戸)
▼第3試合 ミドル級戦 5分2R
金井一朗(パンクラスism)
VS
久松勇二(和術慧舟會TIGER PLACE)
▼第2試合 ライト級戦 5分2R
荒牧 拓(パンクラスP's LAB横浜)
VS
Dr.Yoshimura(K.I.B.A.)
▼第1試合 フェザー級戦 5分2R
島田賢二(パンクラスP's LAB東京)
VS
裕希斗(U−FILE CAMP.com)
▼パンクラスゲート 第3試合 ミドル級5分2R
藤井陸平(和術慧舟會RJW)
VS
長屋圭三(高田道場)
▼パンクラスゲート 第2試合 ウェルター級5分2R
坂口征夫(坂口道場)
VS
小野明洋(チームタイゴン)
▼パンクラスゲート 第1試合 フェザー級5分2R
山澤勇紀(STAND)
VS
廣瀬勲(ストライプル)
<チケット料金>
SS席12,000円 A席8,000円 B席6,000円 C席4,500円
※当日券は一律500円増し
<チケット販売所>
パンクラスオフィシャルサイト=http://www.pancrase.co.jp/
イープラス=http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ=0570−02−9999(Pコード:594−040)
ローソンチケット=0570−00−0403(Lコード:32250)
後楽園ホール=03−5800−9999
書泉ブックマート=03−3294−0011
レッスル池袋=03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=03−3221−6237
ファイター=03−3354−1903
フィットネスショップ水道橋=03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=03−3512−2080
プロレスショップ・アンビション=03−5213−8681
バトルロイヤル=03−3556−3223
パンクラス=03−5792−0815
※ぴあ(ファミリーマート・サンクス)、ローソンチケット、イープラス(セブンイレブン)は全国各地の窓口で購入可能。
<お問い合わせ>
パンクラス=03-5792-0815
http://www.pancrase.co.jp/
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