9月22日(金)東京・興義館にて、9月23日(土)東京・新木場1stRINGで開催されるベニー・“ザ・ジェット”・ユキーデがプロデュースするBURAIKAN実行委員会主催『武頼漢−BURAIKAN−』の記者会見が行われた。
日本文化と格闘技のコラボレーションをコンセプトに、アメリカで過去2回開催された『武頼漢』。今大会では「K-1、PRIDEから焦点が当たっていない、世界中の強い選手に試合するチャンスを与える」というコンセプトのもと、日本初開催を迎えることとなった。
大会プロデューサーでもあるベニー・ユキーデは「私は今スクリーンで闘うことが主な仕事となっているが、闘いをやめたわけじゃない。私はリング上の体の闘いだけでなく、精神性、メンタル、内なる闘いを弟子たちに伝えてきた。日本の若い世代は私のファイトを見たことがないと思うが、私が連れてきた2人の弟子は私の精神を引き継いでおり、彼らの試合を通じて若い世代に自分の精神を見せたいと思う。私は武士道を忘れたことはない。日本から気持ちも離れたこともない」と挨拶。
明日の大会に出場するマジット“Majic Man”(アメリカ)&KATT(アメリカ)に対して「マジットは予測できない動きをする選手で、KATTはその名の通り猫のようなしなやかな動きを見せる。本当に明日の試合が楽しみ、明日起こるマジックを見に来てください」と期待をかけると共に、「私の弟子は2人だけではない。私のジムで育てている選手をもっと日本に連れてくる」と語った。
会見に同席した初代タイガーマスクこと佐山聡は、「ユキーデさんは憧れていた人で、こうして話が出来て幸せです。
ローリングソバットを練習するために、ユキーデさんのビデオを見て勉強した記憶があります。来日した2人の選手を見て、礼儀正しく人がいいことに大変びっくりしました。
ユキーデさんは積極的に武士道の話をしてくれましたし、こういう生徒を育てる先生はなかなかいません。
テクニック的な部分だけでなく、考え方に共鳴しました。まだ詳しくは話していませんが、私とユキーデさんでジョイント、何か一緒にできるなと思いました」と、将来的にユキーデと協力体制を築いていく意向があることを明らかにしている。以下、記者会見でのコメント全文。
MASA
「20年近くユキーデ先生の弟子として教わってきたもの、精神的な部分で訴えかける試合をしたいと思います」
村岡真
「LAで一緒に練習してきた仲間と、練習してきたものを出せるように頑張ります」
KATT
「日本に来る事が出来て光栄です。私はユキーデ先生から日本や武士道について教わりました。ユキーデ先生から教わったものをすべて出せるように頑張る」
マジット“Majic Man”
「日本人から教わった武士道が出せることを光栄に思います。武士道にのっとって自分の夢をかなえると共に、みなさんが幸せになれるような試合を心がけています。ユキーデ先生が私に教えてくれたように、みなさんのモチベーションが上がる試合をしたい」
――今大会を日本でやりたいと思ったキッカケは何ですか?
ユキーデ「今まで忘れかけられていた情熱が、私の弟子2人から生まれてきたので試合をする場を与えたかった」
――“武頼漢”という名前の由来について教えてください。
MASA「日本を離れて何の後ろ立てもなく、日本人としてパフォーマンスしている人がたくさんいます。アメリカでこのイベントは、そういった人たちにとっての場でもあったので、当て字で“武頼漢”にしました」
――ユキーデさんは最近どのような活動をされていたのですか?
ユキーデ「今は映画の仕事に携わっていて、最近はロンドンでスタンドコーディネーターやアクターとして活動している。またLAではJET’SGYMを経営していて、そこには9人のトレーナーが在籍し、キックやボクシングを教えている」
――今までのファイトで最も印象に残っていることは何ですか?
ユキーデ「田上敬久と闘った試合が一番印象に残っている。当時はすでに映画の仕事にスライドしていた時期だったんだけれど、田上からはハングリー精神を感じた。彼は武士道の心を持っていたんじゃないかと思う」
――お2人の弟子もユキーデさんの得意技であるバックスピンキックはマスターしているんですか?
ユキーデ「そうだね。マジットは本当にリングでマジックを見せるだろうし、私よりももっとツイストの効いたバックキックが出来る。またKATTは私の精神的なものを感じ取れるファイトをしてくれるだろう」
――対戦相手の早知予選手について何か知っていることはありますか?
KATT「それほど多くは知らないけれど、動きが早いことは知っている」
――日本ではキック八冠王、最強の女子キックボクサーとして知られているのですが…
KATT「では私は足元にも及ばないかもしれません(笑)」
ユキーデ「とにかく明日は私の弟子たちがすばらしいものをお見せできると思う」
そして会見終了後、マジットとKATTはミット打ちを披露、師匠ユキーデ譲りのバックキックやサイドキック、かかと落としを繰り出す。
さらに桜木裕司と軽めのスパーリングを行ったマジットはバックキック一発で桜木を吹っ飛ばすなど、早くもMajic
Manぶりを発揮。明日の試合でどんなマジックを見せてくれるか、注目が集まる。
ベニー・“ザ・ジェット”・ユキーデ プロデュース
「武頼漢−BURAIKAN−」
2006年9月23日(土)東京・新木場1stRING
開始18:00
<全対戦カード>
▼MIDIジャパンカップ争奪戦 キックボクシング 3分3R
マジット“Majic Man”(JET'S GYM)
VS
市川光広(士道館橋本道場)
※マジット=ボクシング・ゴールデングローブ獲得、テコンドー87勝(43KO)1敗、アマチュアキック5勝(3KO)1敗、プロボクシング4勝1敗
▼キックボクシング 3分3R
チャールズ・ジョンソン(USA/ミシガン州テコンドー選手権優勝)
VS
KAZU柳田(習志野北海道)
※KAZU柳田=北海道空手選手権三連覇、アルティメットボクシング1勝1分
▼変則ミクストルールマッチ 2分3R
羽田真宏(白龍/元WKA・USスーパーライト級王者)
VS
寺尾 新(T.R.D.J/元プロボクシング日本フライ級2位、元日本キック連盟フライ級2位)
※1Rボクシング、2Rキックボクシング、3R投げ有り
▼女子プロ格 5分2R
篠原 光(チーム南部)
VS
ジェラシーMAX(ターザン後藤一派)
▼真樹道場 演武
▼士道館フルコンタクト空手 2分2R
加藤竜二(士道館大澤道場)
VS
伊藤拓馬(士道館橋本道場)
▼プロ格 5分2R
ペドロ高石(カポエイラ/アメリカスヘビー級選手権)
VS
飛鳥一撃(ターザン後藤一派/正道会館新人戦3位)
▼女子キック日米親善試合 2分2R
早千予(白龍/女子キック八冠王)
VS
KATT(アメリカ/JET'SGYM)
▼セミコンタクト空手特別ルール(投げあり、寝技20秒)2分3R
MASA(JET'SGYM/カリフォルニア州テコンドー3位)
VS
村岡 真(GAME/USAシュートファイティングライト級王者)
<チケット料金>
RS席13,000円 A席10,000円 立ち見5,000円(当日券のみ)
※当日券は1,000円増し。
<チケット販売所>
電子チケットぴあ=http://t.pia.co.jp/
チケットぴあ=0570−02−9999(Pコード:807−975)
ファミリーマート各店
サークルK各店
サンクス各店
<会場へのアクセス>
JR、りんかい線、東京メトロ有楽町線「新木場」駅から徒歩2分
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