↑ランディ・ナチュラル・クートゥアー(左)とホナウド・ジャカレ・ソーザ。
ちなみにジャカレは、同じマナウス出身のヴァリッジ・イズマイウのドライブでルールミーティングに遅刻していた。
「Professional Submission League X-Mission official weigh
in」
2006年11月16日(木・現地時間)米国カリフォルニア州ランデール
柔術プロ・ギアショップ
今年の2月、現役を退いた元UFCヘビー級&前UFC世界ライトヘビー級世界王者ランディ・クートゥアーと、ADCC88kg級世界王者&04・05年ムンジアル無差別級王者ホナウド・ジャカレ・ソーザが、計量器を間に並びたった姿はまさに壮観だった。
→ランディ・クートゥア(右端)、クロンとヒクソン親子(左端)やジェイク・シールズ、ギルバート・メレンデス、サウロ・ヒベイロ、ジェフ・グローバー、マルセーロ・ガウッシアらが、一堂に会したルールミーティング
今年の5月に日本から弘中邦佳、植松直哉、藤井恵らが参戦し、大いに注目を浴びたカリフォルニアの新興プロ・グラップリング・プロモーション=プロフェッショナル・サブミッション・リーグ(PSL)。ジャンジャック・マチャド、マルセーロ・ガウッシア、サウロ・ヒベイロなど柔術界の実力者に、ジェフ・グローバーやジェイク・シールズというカリフォルニアの新鋭が参加し、大いに盛り上がった。
そして、「どこにそんな資金が?」と噂されるPSLが放った第二弾『X−Mission』(17日 カルバーシティ・ベテランズ・メモリアルで開催)のカードは前回を上回るインパクトをグラップリング界に与えた。
それが、前述したメインの無差別級ファイト。鉄人クートゥアーとジャカレの対戦だ。
→クロン・グレイシーとヒクソン。ヒクソンは、自らが主催したブドー・チャレンジに参加した故・小斎武志さんの話題
となると、沈痛な表情に。TV中継が実現せず、お蔵入りとなっている幻の試合映像を「ぜひ、残された遺族の かたにお届けできるよう、今、製作会社に掛け合っている」とのこと。
ADCC創世記と違い、今やグラップリングとMMAは別モノになりつつあり、MMAの大物がグラップリングに参加する機会は非常に稀になっている。そこに現役を退いたとはいえ、あのクートゥアーが参戦するのだ。
「ジャカレとの試合? 楽しみたいね。凄く忙しいけど、その合間をぬって、LAのレジェンド・ジム、そしてラスベガスでもトレーニングを続けてきた」というクートゥアー。UFCライトヘビー級時代の計量時よりも、9kgほど重い通常体重で計量をクリアした鉄人の新たなる挑戦の行方が楽しみでならない。
→セミでジェイク・シールズと対戦するマルセーロ・ガウッシア。
いつも通りの自信に満ち溢れた表情で、自らの試合よりも「NYへはいつ来る?」と余裕の世間話を。
今年のムンジアル+コパドムンド、柔術に存在する二つの世界大会を全て一本勝ちで制したクロン・グレイシー。ヒクソンの次男が、このPSLでプロサブミッション・デビューを果たす。対戦相手は、当初、サザンカリフォルニアン・スーパーアグレッシブ・グラップリングの申し子ビル・クーパーだったが、クーパーの負傷で、この次世代夢のカードはキャンセルに。急遽、175パウンド契約で、アンディ・ウォンとの対戦となった。
ジェイク・シールズ、マルセーロ・ガウッシア、ジェフ・グローバー、ヴィニシウス・マガリャエス、ウラジミール・マティシェンコら、名立たる出場メンバーを前にし、ルールミーティングで、誰よりも堂々とした(ある意味、ふてぶてしいという表現の方が当てはまる)表情で、質問するなど、存在感をみせつけていたクロン。果たしてノーギでどのような動きができるのか、全ては明日、明らかになる。
写真撮影&レポート=高島学
Photos&Report=Manabu Takashima
「Professional
Submission League X-Mission」
2006年11月17日(金・現地時間)米国カリフォルニア州ランデール
柔術プロ・ギアショップ
<対戦カード>
▼無差別級
ランディ・クートゥアー
VS
ホナウド・ジャカレ・ソーザ
▼175パウンド契約
マルセーロ・ガウッシア
VS
ジェイク・シールズ
▼ヘビー級
ウラジミール・マティシェンコ
VS
ヴィニシウス・マガリャエス
▼155パウンド契約
アルバート・クレーン
VS
ジョー・カマチョ
▼175パウンド契約
アンディ・ウォン
VS
クロン・グレイシー
▼200パウンド契約
ラファエル・ロバトJr
VS
ホベウト・カマルゴ
▼145パウンド契約
ジェフ・グローバー
VS
シェーン・ライス
▼170パウンド契約
マック・ダンジグ
VS
アラン・スボロフスキー
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