9月25日(火)東京・大久保のGRABAKAジムにて会見が行われ、11月17日(土・現地時間)米国ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャルアリーナで開催される「UFC
78」に郷野聡寛(GRABAKA)が出場することが発表された。 昨年の大晦日『PRIDE
男祭り 2006 -FUMETSU-』での近藤有己戦以来ケガによる欠場を続けていたGRABAKAの火薬庫・郷野聡寛が長い沈黙を破り、約11カ月ぶりに復帰を果たす。
長期欠場の間にホームリングであるPRIDEが活動休止状態となりその去就が注目されていた郷野だが、彼が復帰に選んだ舞台は総合格闘技のメジャーリーグ『UFC』だった。対戦相手はTamden
“The Barn Cat” McCrory(タムダン“ザ・バーン・キャット”マックローリー)となる。 この日の会見場となったGRABAKA柔術クラブにいつものDJ
GOZMA姿で現れた郷野。だが何かが違う? 実はアフロヘアーもサングラスも大きくなっているのだ。その訳を郷野はこう語る。 「アメリカ人は何でも大きいモノが好きだと聞いたんでアフロもグラサンもデカくしようという単純な発想です(笑)。ただ向こうがこの格好を望んでいるかどうかはわからない(大笑)。まぁ、まだUFCにおける僕の方向性が定まっていないとお考えください。」 笑いを交えつつも郷野流のアピールを貫くプロフェッショナルさは健在だ。気になる契約についても赤裸々に語る。「UFCには今年の6月頃から声をかけてもらっていた。拳の骨折があったので11月の試合になったけど、早く出てもらいたいと言ってもらった。全部で4試合の契約です。しばらくは金網に専念します。入場のネタが溜まっていたので、日本の花道が長いイベントとかに出たかったけど結局オファーが無かった(笑)。」 海外で闘う事については「海外での試合は1999年の修斗ハワイ大会以来ですかね。金網は初めてですね。対策は特にない。常に最悪の状況を想定してスパーリングをするしかない。僕は闘う環境が変わったら慣れるまで時間がかかる。相当苦しむと思いますよ」と不安を覗かせる。 対戦相手のマックローリーは若干20歳ながら総合格闘技戦績8戦8勝(KO、TKO×6、一本×2)の新進気鋭の若武者。こちらに対する不安はないのだろうか?
「映像も何も見てないけど、なんか身長が193cmあるらしいですね。体重がウェルター級なんで相手も大きくないだろうと思ったら、ビックリビルディングって感じです(笑)。まぁそういう勢いある若手がぶつかる壁が俺だって事ですね。昨年のヘクター・ロンバードとの試合みたいに軽くいなしながら
自分のペースで闘いますよ。」 どうやら対戦相手については長い格闘技経験で培ったキャリアと磨きをかけたアウトボクシングで完封するつもりのようだ。 郷野が主戦場に選んだUFCのウェルター級戦線は“神の階級”と呼ばれ、マット・ヒューズ、ジョルジュ・サンピエールといった強豪たちがしのぎを削る激戦区だ。
「誰とやってもキツイと思うけど、どこに行ってもやる事は一緒。高い水準の自分の力を出せれば誰にでも必ず勝てる。減量も心配ない。ベストウェイトですね。何なら70kgでも闘いますよ」(郷野)。 そして、GRABAKAの総帥にして盟友の菊田早苗はこう語る。「ヒジ対策だけ万全ならば、郷野君なら必ず勝てる。思えばPRIDEに最初に乗り込んでいったのも郷野君だった。今回もGRABAKAの切り込み役になってもらう。」 最後にUFCにおけるキャッチフレーズを自分でアピールするとしたら?という質問に郷野はこう答えた。
「ジャパニーズ・センセーション。これしかないでしょう。入場に関しても俺は世界でもオンリーワン。こんな奴いないでしょう? まぁ楽しみにしていてくださいよ」 修斗、パンクラス、DEEP、PRIDE……あがってきた舞台の全てを自分の世界に変えてきた総合格闘技界きってのエンターテイナー・郷野聡寛。次なる新天地UFCでも、その存在感を見せつけるに違いない。
Zuffa 「UFC
78」 2007年11月17日(土・現地時間)米国ニュージャージー州プルデンシャルアリーナ <決定対戦カード>
▼ウェルター級契約 郷野聡寛(GRABAKA) VS タムダン“ザ・バーン・キャット”マックローリー
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