10月4日（木）都内ホテルにて、昨日に東京・日本武道館で開催されたTBS/FEG主催『Ameba presents K-1 WORLD MAX 2007〜世界一決定トーナメント決勝戦〜』の一夜明け会見が行われた。会見には優勝したアンディ・サワー（オランダ/シュートボクシング オランダ）、プロ5勝目を挙げたHIROYA（日本/フリー）、そして谷川貞治イベントプロデューサーが出席。

　韓国格闘技連盟ライト級チャンピオンのクォン・オルチャン（韓国）を判定で破ったHIROYAは「昨日は大会に出られて嬉しく思います。相手は韓国のチャンピオンだったので、胸を借りるつもりでやって勝ちという結果が残せたので嬉しく思います。これからも頑張ってDynamite!!に出たいと思うので、どんどん練習して頑張っていきたい」と挨拶。

　オルチャンとの試合では「回ってミドルキックとか出すつもりだったんですけど、下がっちゃって…。相手はチャンピオンなので圧力が凄かった」と、思い通りにいかなかった部分があったことも告白。

　王者ブアカーオを破り、脅威の新鋭キシェンコをKO、決勝戦ではサワーに敗れるも熱い闘いを繰り広げた憧れの魔裟斗の試合を見て、「気持ちが伝わってきて感動して涙が出るくらいでした」とHIROYA。「頑張っているのが伝わってきて、自分も頑張らないといけないと思いました。試合後、少し話しましたが、“足が痛いよ”って言ってましたね。感動しましたって言ったら、“負けちゃったけどそれが出来てよかった”と言われました」という。

　会見の冒頭では谷川EPより、大晦日のDynamite!!に当確との話があったが、「相手がこれからどんどん強くなっていくと思いますが、もっと練習してもっといい試合をしていかないといけないと思いました」と、15歳にしてすでにプロの言葉。

「魔裟斗選手と一緒にDynamite!!に出られたら嬉しいなと思っていたので、こんなに早く実現するとは…」とHIROYAは嬉しそう。

　谷川EPが提唱した“高校生世界最強決定トーナメント”については、「えっ……（笑）。本当に高校生で一番になれるように練習を頑張っていきたいと思います」と答え、「トーナメントは1試合終わったら集中力とかが切れるので、その後また試合をするのはキツイでしょうね」とちょっと不安そうに語る。

　同席した今年の世界王者サワーは「HIROYAは15歳といってもプロの意識が高く、素晴らしい試合をしている。他の選手にも引けをとらないし、体も出来てきて精神的にも強く、ゲームプランをたてて実行できる選手。ゆくゆくはMAXのチャンピオンになれると思う。彼は同じ年齢の選手とやっても一番強いから、年齢が上であったり身長が高かったり経験を積んでいる選手との試合になるので、そういった経験を積んで頑張って欲しい。私が15歳の時はやはりそういう試合が多かったし、そうやって経験を積んでいたと思うので、ひとつひとつ積み上げていって欲しいね」と、未来のチャンピオンにメッセージを送った。