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【J-NETWORK】11・9“魔裟斗II世”藤鬥嘩裟、日本キック史上最年少王座奪取に向けて自信満々

2007/11/06



 11月6日(火)東京・水道橋のファイティングカフェコロッセオにて、11月9日(金)東京・後楽園ホールで開催されるJ-NETWORK主催『Championship Tour of J Final』に出場する“天才中学生キックボクサー” 藤鬥嘩裟(ふじ・つかさ)の出場直前会見が行われた。

 今大会では魂叶獅(全日本・はまっこムエタイ)の王座返上で空位になっていたフライ級王座を巡り、4名の精鋭によるワンデイトーナメントが行われるが、その出場選手の中で最も注目を集めているのが、“魔裟斗2世”の呼び声高い鬥嘩裟だ。
 
 会見には鬥嘩裟の師匠であり、魔裟斗や極真会館の松井章圭館長を育てあげた天空キックボクシング協会・加藤重夫会長(藤ジム)も出席。

 冒頭で加藤会長は、鬥嘩裟が9月16日ディファ有明大会でラジャダムナンスタジアム元バンタム級王者ノッパチャイにTKO負け、プロ初黒星を喫した一戦について「鬥嘩裟はノッパチャイと2階級差にも関わらず試合に臨んだ。内容的にヒジ合戦となり、1R終わった時点で『後は手堅く蹴りとパンチでいけば勝てる』と踏んだ。

 しかし、2Rで向こうが死に物狂いでヒジで襲い掛かり、負けじとこちらもヒジで応戦してしまい、たまたま相打ちとなって鬥嘩裟の眉間が切れてしまった。リングドクターはやれなくは無いという見解で、鬥嘩裟本人もやる気十分だったが、やはり中学生に血まみれで試合をやらせたくなかったからストップした」と親心を感じさせる心境を吐露した。

 そして「初めて負けたことにより、やはり勝負は勝たなきゃいけないということを鬥嘩裟も学んだ。正直、デビュー以来の5連勝で少し天狗になっていたところもあったが、あの敗戦を機に心機一転。試合の次の日から一日も休まず、今年の猛暑を練習で乗り切った」と、鬥嘩裟にとってあの一戦は価値ある敗北だったことを語った。

 その猛練習の結果、フライ級にも関わらずフェザー、バンタムにも負けないくらいの下半身に仕上がったと、頼もしげに鬥嘩裟を見つめる加藤会長は、「トーナメントはおそらく2試合ともKOでいける」と自信のこもった口調で勝利宣言。2階級上のノッパチャイ相手に力負けしなかった鬥嘩裟が、本来のフライ級でその潜在能力を遺憾なく発揮すると言わんばかりだ。

 現在中学3年生の鬥嘩裟は、今回の試合に向けて学校を休んでまで日々の練習に明け暮れている。よりキックに取り組める環境として、卒業後の進路は通信制の勇志国際高等学校に特待生で進学することも内定。

「本人が選んだ道を突き進んで欲しい」と加藤会長も全面的なバックアップ体制、まずは9日の大会での王座獲りを目指して、付きっ切りで指導に当たっている。

「この練習量が本人の力、自信になると思う。友達と遊んだりテレビも見ず、本当にキック漬けの毎日。この集大成を9日に見せることが出来れば」と加藤会長が意気込みを語ると、それを受けて鬥嘩裟は「今回の試合は、負けません。以上です」と、言葉は少ないながらも力強く一言。以下、記者との一問一答。

―前回の初黒星を振り返ると?

鬥嘩裟「やっぱり自分の責任なんで、その試合のことは反省し、会長の言うことを聞いて練習していました」

――ノッパチャイ戦はカットによりTKO負けとなったが、流血に対する恐怖はないか?

鬥嘩裟「恐怖は無いです」

――王座を獲得すれば日本キック最年少王者誕生となるが意識はしているか?

鬥嘩裟「僕は最年少王者になっても、さらにその上があると思っているので、それを目指していきます」

――具体的にどのような目標を持っているか?

鬥嘩裟「皆さんに知ってもらえるような選手になることです」

――多くの人に知ってもらうという意味では大晦日に『Dynamite!!』など大きなイベントがあるが興味はあるか?

鬥嘩裟「会長に“やれ”って言われたことを僕はやるだけなので、特に意識はしてません」

――K-1からHIROYA戦のオファーがあったら?

加藤会長「ないと思います。K-1側は鬥嘩裟をキャッチしてると思いますし、オファーがあればこちらはいくらでもやりますが、多分HIROYAの方が受けないでしょう。ヒジ打ちありだとHIROYAのガードではすぐ決まってしまう。鬥嘩裟はヒジなしでもいけます。パンチ力にしたって、鬥嘩裟は亀田一家の三男と小学生の頃に競ったほどですから。いつかHIROYAと当たることもあると思うが、彼はK-1の選手で鬥嘩裟はキックの選手。K-1とキックは全然違いますから」

――具体的にスパーリングはどの程度練習をしているのか?
 
加藤会長「正直あまりしていません。キックではスパーも大切だが、シャドーとかフットワークの練習が重要。総合的な動きが出来ないとダメだと思います」

――トーナメントに出場する3選手に対しては?
 
加藤会長「全然考えてないです。多分誰が出てきてもKOで勝てると思う。鬥嘩裟はヒザ、前蹴り、ロー、ハイ、ミドル、それにヒジとオールラウンドプレイヤー。試合は蹴りで決着をつけられるのでは。体が大きくなって力もついてきてるし、リーチがフライ級では群を抜いているので安心はしている。前回の敗戦がいいきっかけになり、気持ちも引き締まっているので心配は無い」

――会長の言葉ではKO勝利という話だが、本人もKOを狙っていくのか?

鬥嘩裟「会長の言葉を信じてやっているので」

加藤会長「猛練習でここまで順調に仕上がってきた。練習中に時折ケンカになることもあるが、若いのによくついてきてくれました。結果がどうでようと私の責任、まぁ頑張ってくれると思います」

 高まる周囲の期待を一身に集める次世代スター候補は、初の王座獲りに向けて磐石な体制。日本キック史上最年少王者という歴史的偉業も、鬥嘩裟にとっては通過点に過ぎないのかもしれない。キック界の未来を担う若干15歳の戦いぶりに注目だ。


J-NETWORK
「Championship Tour of J Final」

2007年11月9日(金)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45(予定)

<決定対戦カード>

▼メインイベント J−NETWORKスーパー・ライト級王座決定戦 3分5R
小宮由紀博(フォルティス渋谷/ライト級1位) 
VS
寒川慶一(SFK/スーパー・ライト級1位)

▼セミファイナル J−NETWORKミドル級タイトル戦 3分5R
寒川直喜(バンゲリングベイ/王者)
VS
廣野祐(NPOJEFA/同級1位)

▼J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
藤原VS細野の勝者
VS
安東VS黒田の勝者

▼J−NETWORKバンタム級タイトル戦 3分5R
牧裕三(アクティブJ/王者)
VS
古谷繁明(ソーチタラダ渋谷/同級1位)

▼J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
薩摩VS山野の勝者
VS
三好VS藤の勝者

▼J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝第2試合 サバイバルマッチ1
藤原王子(レグルス池袋/同級2位)
VS
細野岳範(チームドラゴン/同級5位)

▼J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝第1試合 サバイバルマッチ1
安東辰也(SFK/同級3位)
VS
黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/同級6位) 

▼J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝戦第2試合 サバイバルマッチ1
薩摩サザ波(TARGET−Z/同級1位)
VS
山野寛之(チームドラゴン/同級4位)

▼J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント準決勝戦第1試合 サバイバルマッチ1
三好純(y-park/同級6位)
VS
藤鬥嘩裟(天空・藤/同級7位)

▼J−NETWORKフライ級王座決定ワンデイ・トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
源リョウ(JTクラブ)
VS
清水雄介(尚武会)

▼68kg契約 3分3R
牧野智昭(ソーチタラダ渋谷) 
VS
涼平(TARGET)

▼ライト級 3分3R
小道洋輔(ドージョー・チャクリキ)
VS
青津潤平(NPOJEFA)

▼J−NETWORKライト級王座決定ワンデイ・トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
田中信二(ODJ/同級8位)
VS
リョウ・ペタス(ザ・スピリット/同級10位)

▼フェザー級 3分3R
鮫島満博(フォルティス渋谷)
VS
ロベルト(club EDO)

▼63.5kg契約 3分3R
後藤洋平(フォルティス渋谷) 
VS
ケンジロウ(侍塾)

<チケット料金>
SRS席9,000円(完売) RS席7,000円(完売) S席5,000円 
※当日券は1,000円増し。

<問い合わせ>
J-NETWORK興行部 03-3419-0536
e-mail:info@kickboxing.co.jp


J-NETWORK
「J-FIGHT 18」

2007年12月16日(日)大森・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:30 開始17:00
※アマチュア10:00開始

<決定対戦カード>

▼メインイベント 70kg契約 サバイバルマッチ1
スティール・ヤマウチ(アクティブJ/J-NETWORKミドル級2位)
VS
千春“桃白白”(ボスジム/J-NETWORKミドル級3位)

▼セミファイナル ライト級 サバイバルマッチ1
木村敬明(レグルス池袋/J-NETWORKフェザー級1位) 
VS
川崎 亮(尚武会)

▼65kg契約 3分3R 
左 禅丸(レグルス池袋/J-NETWORKウエルター級8位) 
VS
須釜和成(宮越道場)

▼ライト級 3分3R
中村貴之(レグルス池袋/J-NETWORKライト級9位)
VS 
秋山 優(クロスポイント古河)

▼ライト級 3分3R
生井宏樹(ソーチタラダ渋谷)
VS
高橋祐太(ポゴナクラブ)

▼ウエルター級 3分3R
佐々木俊一(黒澤道場)
VS
名川 弓立(尚武会)

▼55kg契約 3分3R
辰尾 龍一(JTクラブ)
VS
出貝 泰佑(バンゲリングベイ) 

▼バンタム級 3分3R
赤松 朋哉(PHOENIX)
VS
橋本 丈(尚武会)

※その他数試合を追加予定。

<チケット料金>
RS席5,000円 S席4,000円 A席3,500円 立見2,500円
※当日券は500円増し。

<チケット販売所>
J-NETWORK公式サイト(http://www.kickboxing.co.jp) 
J-NETWORK興行部(03-3419-0536)
チケットぴあ
J-NETWORK各ジム

<問い合わせ>
J-NETWORK興行部 03-3419-0536
e-mail:info@kickboxing.co.jp

●J-NETWORK2007年度興行日程
11月9日(金)東京・後楽園ホール『THE STARTING POINT of J vol.5』
12月16日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス『J-FIGHT 19』

【関連リンク】
≫J-NETWORK公式サイト
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