12月25日(火)東京・大久保のAJ本部ジムで公開練習が行われ、2008年1月4日(金)東京・後楽園ホールで開催される全日本キックボクシング連盟主催ALL
JAPAN KICKBOXING 2008『NEW Year Kick Festival 2008〜70's
全日本キック中量級最強決定トーナメント・決勝戦〜』に参戦する、全日本スーパーウェルター級王者・山内裕太郎がスパーリングを行った。
山内は、プロボクシング元日本3階級制覇王者で、K-1MAX参戦経験もある前田宏行(BUKURO)とスパーを実施。山内の仕上がり具合について、AJジムの中島トレーナーは「白虎選手はパンチが強くて気が強い、いい選手。仮想白虎ということで、前田選手にはずっとスパーリングの相手になってもらっています。だいぶ山内のレベルアップになっていると思う」と太鼓判をおした。
山内は「調子はかなりいいです。こないだはああいうモチベーションで、ああいう試合をしちゃったんですけど、今回は相手もしっかり分かっているし、対策もできています。自信はかなりあります」とコメント。AJジムのヌンサヤームトレーナーも「モンダイナイ!」と笑顔。続いてコメントを振られた小林聡GMも「モンダイナーイ」と重ねた。
軽く笑いを獲った後、小林GMは「トーナメントには必ず波乱があるんで、それに注意して欲しい。全日本キックの人間として、全日本の選手である山内くんには全日本を守って欲しいという気持ちはある。ホームなんで、守ってほしいですね」と真面目にコメント。
さらに「これがキックボクシングって試合を見せてほしい。ヒジがある、5Rっていうのがキックっていうんじゃなくて、これぞキックボクシングっていう試合をみせてほしい。山内くんは、それが出来ると思ってるから」と続けた。
「優勝は絶対条件。優勝するのが前提で、その上で"キックボクシング"を見せてほしい」と、山内に対して高い条件を課した小林GM。「まぁ、トーナメントで勝ったことがない自分が言うのも何だけど。トーナメントには魔物がいるから気をつけろと、負けてもグローブを投げたりするなと言っておきたい。連盟のもんだから、勝手なことするな、と」と、自身の現役時代を振り返ってつけくわえることも忘れなかった。
山内は「グローブ投げないように気をつけます」と、GMのエールを受け止めて笑顔。「応援してくれる人、お客さんを興奮させて、優勝して自分も興奮したい」と、内容のある勝利を約束。唯一の全日本キック所属選手として、ホームを守りきることを誓っていた。
<記者との質疑応答>
ーー白虎選手対策ということでしたが、前田選手とのスパーリングを通じての感想をお願いします。
山内「そうですね、いつも試合前は、AJジム内でスパーリングするのが多いんですけど、今回は前田さんにお願いしてきてもらっています。いいスパーリングっていうか、やられるスパーリングをこれまで自分はあんまり経験してなかったんで、前田さんのようなプレッシャーの強い相手とスパーやらせてもらうのは、すごく経験になりました」
ーー白虎選手とは2度めの対戦になりますが、前回はパンチを受けてダウンを獲られてしまう場面もありました。警戒するポイントはそういった点でしょうか?
山内「はい。僕、パンチうけて気が抜けるクセがあるんで。前回はそこをつかれてしまったんで、今回はとにかく3R、集中して戦おうと思います」
ーー今回はトーナメントで、準決勝と決勝2試合になります。集中については普段の試合より厳しいところが大きくなりそうですが…。
山内「スーパーウェルターのトーナメントで経験しているので、まぁ問題ないと思います」
ーー初戦の白虎選手のほか、望月選手、スターリン選手とも対戦済みですが。
山内「自分が唯一勝ってないのがスターリンなんで、そこは意識しますね。いちど勝った相手とやるのはリスキーというか、プレッシャーはありますけど、負けるわけにはいかないんで、思い切りやってやります」
ーー自身の目標はどんな点にありますか?
山内「まぁ、ラウンドは関係ないですけど、やっぱりKOで。それからお客さんと、応援してくれる方たちを興奮させて、それから自分が、勝って興奮したいです」
ーー逆側のブロックはスターリン選手が勝ち上がると思いますか?
山内「半々ですね。引き分けているんで、自分の希望としてはスターリンと戦いたいです」
ーー白虎選手は前回、無敗だったクリストフ・プルボー選手をKOで倒しています。勢いは感じますか?
山内「そうですね。勢いはあるし、根性ですね。あとは自分が、どのくらいつきあうか。あとのこと忘れてがむしゃらで打ち合っちゃえば、倒される確立もあがるし。前回、壮絶な打ち合いになってしまったんですけど、自分としてはあんな打ち合いにはしないつもりです。ただ一発もらってカーッとなったらわかんないですけど。打ち合う準備も、したいです」
ーー打ち合いにはなってしまいましたが、前回の戦いはかなりお客さんも盛り上がったと思います。そのあたりはどうお考えですか?
山内「自分の中では、反省する気持ちはかなりあったんですけど、でもお客さんが面白いって言ってくれたんで、それはやっぱり嬉しかったし、そういうのもたまにはいいかなって。殴られて、殴り返すっていう試合も。ただ、あの試合の再現をするつもりはないです(笑)」
小林聡GM「全日本側なんで、ハラハラする試合はあんまり……。これがキックボクシングって試合みせてほしい。ヒジがある、5Rでやるからキックボクシングっていうんじゃなくて、なんていうんだろう…キックボクシングの醍醐味を見せてほしい。山内くんは、それが見せられる選手だと思ってるんで。優勝は絶対条件。うん。そこは外せない。あとはまぁ、トーナメントには魔物がいるから気をつけろと、負けてもグローブを投げたりするなと。連盟のもんだから、勝手なことするなと(笑)」
山内「はい(笑)。グローブ投げないように気をつけます」
前田宏行コメント
「(山内選手の印象は)テクニシャンですね! スパーリングやってると、こっちもつい熱くなって、パンチばっかり意識してローを入れられたりしちゃう。それで今度はローキックを意識してると、パンチもらっちゃったり。散らすのがうまいです。カッカしてるとやられちゃう。自分もスパーやってて、すごく勉強になりますね。
勝って、是非優勝してもらいたい。冷静にやればいけると思いますよ。ただ試合なんで、何が起こるか分からないんで、勝敗のことはあまり言いたくないし、分からないですけど、ベストをつくせば、ベストの結果がついてくると思います。頑張ってほしいですね! 仲間だし、友達なんで」
全日本キックボクシング連盟
「CUB☆KICK’S−9」
2008年2月9日(土)東京・新宿FACE
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト数試合
<決定対戦カード>
▼全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
鈴木真治(藤原/同級8位)
VS
卜部弘嵩(西山道場/ISUMI/2007年全日本新空手K-2軽中量級王者)
▼全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
畑尾龍宏(REX JAPAN/同級9位)
VS
翔太(SVG/同級10位)
▼フェザー級 3分3R
梅原ユウジ(REX JAPAN)
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)
▼ウェルター級 3分3R
清水 武(藤原)
VS
板倉直人(スクランブル渋谷)
▼ライト級 3分3R
ユウキ(AJ)
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(UWFスネークピットジャパン)
▼フェザー級 3分3R
九島 亮(AJ)
VS
遠藤智久(スクランブル渋谷)
▼ウェルター級 3分3R
ウー・エリック(藤原)
VS
磯部信行(和術慧舟會DURO)
▼バンタム級 3分3R
塚原 健(青春塾)
VS
原岡武志(STRUGGLE)
※ほか2〜3試合追加予定
<チケット料金>
RS席6,000円 S席4,000円 スタンディング3,000円
※全席指定、当日券は各種500円増し。
※入場時にドリンク代が別途500円必要。
<チケット発売日>
・2008年1月4日(金)東京・後楽園ホール大会グッズ売り場にて各席最前列より発売
・2008年1月7日(月)より全日本キックにて発売
・2008年1月16日(水)よりチケットぴあにて発売
<チケット販売所>
チケットぴあ
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
●2008年度上半期スケジュール
・1月 4日(金)後楽園ホール
・2月 9日(土)新宿FACE
・3月20日(木・祝)後楽園ホール
・4月26日(土)後楽園ホール
・6月22日(日)後楽園ホール
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