10月21日(火)兵庫・神戸ポートピアホテル布引の間にて、12月23日(火・祝)兵庫・神戸ワールド記念ホールで行われる関西発のキックボクシングイベント『TOUITSU』の概要発表記者会見が行われた。
『TOUITSU』と題して行われる今大会では、なんと各キック主要団体のチャンピオン(もしくは、それに準ずる選手)を一同に介してのワンデイトーナメントを開催。−62s(ライト級)以下の8選手が、軽量級最強の称号と賞金総額500万円(優勝300万円、準優勝100万円、3位各50万円)をかけて争うこととなった。
驚かされるのは超豪華なトーナメント参戦選手たちだ。石井宏樹、梶原龍児、吉本光志、及川知浩ら、文字通り各団体のトップ選手がこぞって参戦。ボクシングWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積の世界戦などでも馴染みのある、9000人規模の神戸ワールド記念ホールにふさわしい強力ラインナップとなった。
今大会の開催趣旨について、佐々木敬二TOUITSU実行委員長兼プロモーターは「立ち技の最強格闘技ともいえるK-1は今、たくさんのファンの支持を得ています。しかし日本人の体格にもっとも適したミドル級以下の選手は、なかなか活躍の場が与えられていないのが現状です。そこで目の肥えたファンの方にハイレベルな戦いを見てほしいという信念のもと、TOUITSUを開催することにしました」と挨拶。よみうりテレビの全面バックアップを受け(12月28日深夜、関西ローカルで85分枠の放送が決定)、今後も継続的に大会を開催していくプランがあることを発表した。
そのプランの一部として明かされたのは今回のライト級トーナメントに続き、来年春を目標にフライ級、バンタム級、フェザー級、ウェルター級でもトーナメントを行い、その王者VSオランダ、もしくはタイとの5対5対抗戦を開催するという壮大なもの。各団体との調整、トーナメント数の多さなど厳しい面も多々あるが、軽量級の選手にとっては願ってもない仰天プランに違いない。
大会ルールは一回戦と準決勝が3分3R(ヒジなし)、決勝戦が3分3R(ヒジあり)で、リザーブマッチ出場選手も各団体の中から上位ランカーを選出する予定とのこと。11月中旬に発表予定という一回戦の組み合わせとともに、リザーバー、ワンマッチのカードにも注目だ。
以下は会見に出席したトーナメント出場8選手のコメント。
「この大会のテーマは復活です。トーナメントという過酷な場で優勝して、完全復活したいと思います。それが自分の使命だと思っています。他の選手より勝っているのは経験だと思います」(石井宏樹)
「因縁のある選手がトーナメント出場選手の中にいるので、全員ぶっとばして借りを返せることを嬉しく思っています。ボクシングの素晴らしさを見せたいですね」(梶原龍児)
「せっかくもらったチャンスを生かして、もっと有名になって大きな舞台で活躍したいと思います。この中で試合をした人が二人いるので、それ以外の選手と戦いたいですね」(壮泰)
「この試合はただ出るのではなく優勝するために出るんで、しっかり3回勝って、この大会の意義を示す戦いをしたいです。一回戦った人(梶原)がいるんですが、延長ラウンドだと思って白黒つけたいですね。あとは運命に任せます」(吉本光志)
「今回初めてこんな大きな大会に出るんですが、みんなトップの人なんで楽しみです。出るからには優勝を狙います。一番若いんで、思い切りのいい試合をするということでは負けません」(赤十字竜)
「各団体のライト級のトップ選手と一緒に、自分がここにいられることを誇りに思います。常に挑戦者の気持ちを忘れずに、貪欲に向かっていきたいと思います」(及川知浩)
「出るからには優勝というか、運命を切り開くのは自分なんで、なんとしても優勝します。あと自分がベルトを取った大会でチームドラゴンにJ−NETを荒らされてしまったので、個人的にもリベンジという意味で梶原選手とやりたいです」(黒田アキヒロ)
「いつも自分は挑戦者だと思っているので、その気持ちで向かっていきたいと思います」(森本達也)
TOUITSU実行委員会
「KING OF KINGS TOUITSU in KOBE」
2008年12月23日(火・祝)兵庫・神戸ワールド記念ホール
開始16:00予定
<出場決定選手>
▼トーナメント参加選手
赤十字竜(キング/ニュージャパンキックボクシング連盟/NJKFスーパーフェザー級王者)
石井宏樹(藤本/新日本キックボクシング協会/前日本ライト級王者)
及川知浩(及川道場/シュートボクシング協会/SB日本スーパーフェザー級王者)
梶原龍児(チームドラゴン/K-1推薦/WFCA世界ライト級王者)
黒田アキヒロ(フォルテス渋谷/J-NETWORK/J-NETWORKライト級王者)
壮泰(士道館橋本道場/マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟/MA日本スーパーライト級王者)
森本達也(日進会館/99J−TOP軽量級ウエイト制トーナメント準優勝)
吉本光志(AJ/全日本キックボクシング連盟/IKMF東洋ライト級王者)
▼ワンマッチ
センチャイ・ソー・キングスター(センチャイムエタイジム/ルンピニー・スーパーフェザー級王者)
▼オープニングマッチ出場選手
JIRO(日進会館/第6回グローブ空手道選手権播州杯中量級3位)
一刀(日進会館/第9回グローブ空手道選手権播州杯中量級優勝)
※よみうりテレビで12月28日深夜、85分枠で放送決定
|