11月22日(土)東京・巣鴨のTARGETジムにて、K-1 WORLD MAX2008日本トーナメント準優勝のHAYATO(FUTURE_TRIBE)が公開練習を行った。HAYATOは11月30日(日)東京・ディファ有明で開催されるKGS『R.I.S.E.51』のメインイベントで、初代R.I.S.E.70kgチャンピオンの日菜太(湘南格闘クラブ)と対戦する。
HAYATOは軽くシャドーボクシングを行った後、約3分間、R.I.S.E.代表でもある伊藤隆会長の構えるミットにパンチ、蹴りを打ち込んだ。山木ジムの先輩でもある伊藤会長は「パンチが前よりも重くなった」と評した。
対戦相手の日菜太は22歳という若さで伸び盛り、特に今年に入ってからは水谷秀樹(R.I.S.E.60kgトーナメント優勝)、白須康仁(MAX日本トーナメント2度出場)、龍二(MAX日本トーナメント出場)と歴戦の強豪を次々と破っていて、日の出の勢いにある。まさにRISE=上昇を象徴するような選手だ。
そんな選手と対戦するのは、キャリアも実績もあるHAYATOにとってハイリスク以外の何物でもない。来年2月に予定されている『K-1
WORLD MAX日本代表決定トーナメント』にも、今年準優勝という実績からエントリーは確実視されており、この時期になぜそんなリスクの高い試合を受けたのだろうか?
「(リスクは)ちょっと思いましたけれど、負けなければいいだけ」と強気な姿勢のHAYATOは、「僕から臨んだわけじゃないですが、彼はR.I.S.E.のチャンピオンなのでオファーを断る理由はない」と格闘家らしい理由を挙げた。
しかし、日菜太を同じ階級の敵として意識したのは最近のことだという。「これまでは全然思っていなかった。この前、白須選手に勝った時には、強いなというより引き寄せるものがあるなと思いましたけれど。それ以前はそれほど気にはしていなかったですね。特に倒すような選手でもないですし。蹴りで当てて行くイメージです。ここ3〜4戦で凄く伸びているなと思います」
日菜太の印象は「スタミナがありますよね。ファイトスタイルが図太いと言うか、負けない闘い方をする。蹴りで徹底してくる、今の時代には珍しいタイプだなと思います。正直、久しぶりですからね。あそこまで蹴ってくるのは3年くらい前にやったタイ人以来です。タイ人に比べても蹴りの数は多いですね。1Rに30発以上蹴ってくるので。その辺はうるさいと思う」と、やはり日菜太の左ミドルを警戒。
「蹴ってくるのがメインなのでその対策はしています。ガチガチの強いスパーはやってないですけれど、マススパーで。クロスポイントで練習させてもらっているので、同じサウスポーの73KING(RISING
ROOKIES CUP65kg級優勝)とかとやっています。あとはボクシングですね」と対策も練っているようだ。
若手の壁になるのかとの質問には「もちろん」と答える。「壁というか普通にやっつけて、思い知らせてやる。22歳で若いのもありますが、キックを取るか就職をとるかと迷っているようなヤツには負けられない。僕はもう引くに引けない、この世界にどっぷり浸かってますからね。今年31歳ですけれど、中途半端なヤツには負けられないです。彼の気持ちになればその悩みは分からないでもないですが、自分で決めることですからね。周りの意見どうのこうのとか聞いて迷っているようでは、まだまだなんじゃないですかね」と、日菜太の精神面の甘さを指摘。
「グローブを合わせてみないと分からないですけど、そう思います。やってきた経験とかキャリアの差がありますから、彼より強い相手と今までやってきましたし。油断しているわけではないですが、脅威は感じていない」と“格が違う”と言わんばかりだ。
9歳という歳の差から来るスタミナ面で「蹴り続ける、ペースを変えないで淡々と試合をやってきますから、脅威というかあのスタイルは面倒くさいなというのはある。やっかいな部分はスタミナと運動量かな」と言うが、「怖さはない。倒せる時は倒したいですけれど、僕も走り込み合宿とかで走り込んでますから、スタミナ勝負で負けるとは思っていない」とこちらでも自信を覗かせる。
今年2月のMAX日本トーナメント前にはWBC世界フライ級チャンピオン内藤大介の合宿に同行したことが話題となったが、今回も「10月20日から9日間くらい、沖縄でやってきました」と、ボクサーたちとの合宿を経験。
「僕、走るのが苦手なんですけれど、フライ級とか軽い階級の人たちについていかないといけないので、しんどいのはありましたが、今回はけっこうこなせて。走り込みで足が壊れちゃう人も多いんですが、今回はそれもなくて、体が強くなったなというのがあります。自分の伸びを感じました」と手応えを感じている。
MAX日本トーナメントでは1回戦から激闘の連続で、準決勝の前田宏行戦はダウンを奪われながらの逆転勝ち、決勝戦では城戸康裕に敗れるもダウンを奪い返した。「1回戦から打たれすぎたことが反省点。スタミナが切れることはなかったので、ディフェンス能力を上げないといけないと思いました。世界のレベルはみんなディフェンスが上手いんですよね。特に魔裟斗選手とかは。トーナメントで勝ち上がって行くには、どれだけダメージなく勝ち上がっていくのかが問題だなと痛感しました。打たれないで打てれば最高です」
その反省点から試合後はディフェンス面を強化してきたというが、それはブロッキングなどのディフェンスのためのディフェンス技術ではないという。
「そのために蹴りをやりました。諦めているわけじゃないですけれど、僕はそんなに避けられないので(笑)。今まではパンチ主体のイメージで練習してきたんですが、蹴りを散らすことを考えてやってきました。蹴れば殴られない、綺麗にパンチが当たるという形ですね。蹴りの攻撃がディフェンスに繋がる。日本トーナメント1回戦の龍二戦がいい例で、パンチで打ち合わずに蹴っていればもっとラクに勝てたんじゃないかな、と思います。あれはムキになって正面から打ち合ったのがよくなかったですから」
目標はもちろん、K-1
WORLD MAX日本代表決定トーナメント制覇、そして世界大会への出場だ。「現在はひとつひとつこなしている状態ですから、とりあえず日菜太選手をやっつけて、2月に繋げたい。年間を通しての目標はとりあえず日本を獲ってそこからステージを上げたいと思っています」
10月1日の魔裟斗VS佐藤嘉洋、魔裟斗VSキシェンコにも大きな刺激を受けたという。
「レベル高いですね。早くあのレベルで試合をさせてもらわないと、どんどん置いていかれるでしょう。レベルの高い所で切磋琢磨してこそ自分のレベルが上がっていくじゃないですか。あの位置に行かないと、あのレベルで闘えないようになってしまうと思います」
そのためにも、今回の日菜太戦を万が一にも落とすことは出来ない。「とりあえず僕は今回、勝ちに徹する。魅せる試合もしたいですけれど、多分向こうがそういうタイプではないと思うので。自分がパンチだけで倒しに行こうとか考えちゃうと、空回りすると思うので、頭を使ってやろうと思っています。ムキになると分が悪くなると思うから」と、冷静さを保って闘うと語った。
KGS
「3A-LIFE presents R.I.S.E.51」
2008年11月30日(日)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:00
<全対戦カード>
▼-70kg契約 3分3R延長1R
日菜太(湘南格闘クラブ/初代R.I.S.E.70kg王者)
VS
HAYATO(FUTURE_TRIBE/UKF世界スーパーウェルター級王者)
▼-60kg契約 3分3R延長1R
裕樹(リアルディール/初代R.I.S.E. 60kg級王者)
VS
TURBO(FUTURE_TRIBE ver.O.J/R.I.S.E. FLASH to CRUSHトーナメント'07王者、WMAF世界スーパーフェザー級王者)
▼ヘビー級 3分3R延長1R
ファビアーノ・サイクロン(TARGET/初代R.I.S.E.ヘビー級王者)
VS
シング・心・ジャディブ(パワーオブドリーム/J-NETWORKヘビー級王者)
▼-70kg契約 3分3R延長1R
龍二(リアルディール/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07王者)
VS
池井佑丞(クロスポイント・ムサシノクニ/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07準優勝)
▼-60kg契約 3分3R延長1R
末広智明(大道塾 吉祥寺支部/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07準優勝)
VS
板橋 寛(スクランブル渋谷/ R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07
3位)
▼-70kg契約 3分3R延長1R
大渡博之(正道会館/第3,4,6,7回 全日本空手道選手権大会軽量級優勝)
VS
國安浩史(シルバーウルフ/2008年 RISING ROOKIES CUP -70kg優勝)
▼-70kg契約 3分3R延長1R
中島弘貴(バンゲリングベイ)
VS
73KING(クロスポイント・ムサシノクニ/2008年RISING ROOKIES CUP -65kg優勝)
▼-60kg契約 3分3R延長1R
長崎秀哉(ウィラサクレック・フェアテックスジム/第2代 M-1スーパーフェザー級王者)
VS
小宮山工介(北斗会館/2008年 RISING ROOKIES CUP-60kg優勝)
▼-55kg契約 3分3R延長1R
荻野隆一(チームドラゴン/J-NETWORKバンタム級5位)
VS
二戸伸也(クロスポイント・ムサシノクニ/2008年RISING ROOKIES CUP-55kg優勝)
<チケット料金>
VIP席20,000円(フェンス内) SRS席12,000円 RS席9,000円
指定席A6,500円 指定席B4,500円
※R.I.S.E.51のチケット購入者は13時30分〜行われるRISING ROOKIESの観戦は自由席扱いとして入場無料となる。
※全席指定・消費税込み(当日は全席500円増し)
<チケット発売所>
・チケットぴあ=TEL:0570-02-999(Pコード 813-075)
・イープラス(http://eplus.jp/battle/)パソコン&携帯より購入可能
・KGS=TEL:03-3942-2135
・ディファ有明=TEL:03-5500-3731
・R.I.S.E.オフィシャルホームページ(www.rise-kgs.com)オフィシャルホームページからの購入は特典あり
<お問い合わせ>
KGS=TEL:03-3942-2135
KGS
「RISING ROOKIES」(ライジング ルーキーズ)※R.I.S.E.51と同日開催
2008年11月30日(日)東京・ディファ有明
開場13:00 開始13:30
<全対戦カード>
▼-65kg契約 3分3R
田中秀弥(RIKIX)
VS
敏暴ZLS(チームゼロス/2008年 RISING ROOKIES CUP 65kg級準優勝)
▼-60kg契約 3分3R
宮部達也(RIKIX)
VS
高平大需(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
▼-60kg契約 3分3R
後藤勝也(池袋BLUE DOG GYM)
VS
麻原将平(シルバーアックス/2008年KAMINARIMON60kgトーナメント優勝)
▼-60kg契約 3分3R
仲江川裕人(如心館/KAMINARIMON CLIMAX'07 65kg級優勝)
VS
ハチマキ(PHOENIX)
▼-70kg契約 3分3R
阿佐美宏明(パワーオブドリーム)
VS
里獅ZLS(チームゼロス)
▼-55kg契約 3分3R
梅原崇雪(TARGET/2008年 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)
VS
出貝泰祐(バンゲリングベイ)
▼-70kg契約 3分3R
夏山竜一(湘南格闘クラブ)
VS
星本宏一(アイアンアックス)
<チケット料金>
自由席3,000円 ※当日券は500円増し。
※R.I.S.E.51のチケット購入者は自由席扱いで入場無料。
<チケット販売所>
KGS=TEL:03-3942-2135
ディファ有明=TEL:03-5500-3731
R.I.S.E.オフィシャルホームページ=http://www.rise-kgs.com
<お問い合わせ>
KGS=TEL:03-3942-2135
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