数々の名調子で故・大山倍達総裁の存命時に極真空手の大会を盛り上げた名物アナウンサーとして知られる、おおいし真也(しんや)氏が昨年12月19日(金)午後7時49分、虚血性心疾患で亡くなっていたことが分かった。享年66歳。
おおいし氏は故・大山総裁が他界後も、分裂した極真の様々な派閥で司会をしていたが、2002年に盧山初雄氏が極真館を旗揚げすると、その極真館で活動。翌年には極真館の全日本青少年大会の司会を担当したが、それを最後に極真の司会からは事実上引退、晩年は、極真館の大会の記事を新聞や雑誌に執筆していた。
極真館館長の盧山初雄氏は「大会の度にいろんな意見や励ましの言葉を頂いていた。一番印象に残っているのが昨年の初めごろ『極真を早く一つにまとめてほしい』と何度も言っていたこと。どこか焦っているようでね。
私は、これには人の気持ちや時期もあるからと諭してはいたんですが、今から考えると、自分の寿命がある程度分かっていて、限られた短い時間の中で極真が一つになったのを見てみたかったんだと思います。また、ふと、そこに現れて、何時ものように話しかけてくれそうです。信じられません。惜しい人を亡くしました」と故人との思い出を振り返った。
3年ほど前から体調を崩し、入退院を繰り返していたというおおいし氏。12月19日は路上のバス停で体の異常を感じ、自ら119番で救急車を呼んだが、病院に搬送中の救急車の中で心臓が停止。そのまま永眠した。おおいし氏は現在、故郷の静岡県にあるお寺に眠っている。
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