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GBRでは全日本キック「日本VSタイ5対5マッチ」を大特集中!
日本人全選手のインタビュー、公開練習の動画を一挙に公開
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【全日本キック】3・14大月晴明「石川の強さはヒジ・ヒザではなく精神力」
2009/03/04



 3月14日(土)東京・後楽園ホールで開催されるKrush実行委員会/全日本キックボクシング連盟『Krush.2』に出場する、山本元気(DTS/全日本スーパーフェザー級1位)と大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイライト級王者)が、4日(水)東京・住吉にあるDTSジムで公開練習を行った。

 山本は梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)と、大月はメインイベントで石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)と対戦する。

 当初は二人によるスパーリングが期待されていたが、「試合前なので激しくやられては困る」(宮田充興行部長)との配慮から、共に2分1Rのミット打ちを披露。山本は持ち前のパンチをほとんど出さず、キック中心だったが、これは「今日は疲れてしまったので」との理由で深い意味はないという。

 それとは対照的に、大月は変則的な構えからの右アッパーとフルスイングの右ロングフックをミットに叩き込み、好調ぶりをアピールした。

 山本は「調子はいつも通り。ボクシングでもキックでも実績のある相手なので、負けないようにたくさん練習してきた。キッチリ倒して勝てるように、まずいい試合にするのが第一目標」、大月は「石川選手はいま一番波に乗ってツキもあって、何よりも努力しているので尊敬に値する選手。俺は尊敬する相手には死ぬほど努力してリングに立つと決めているので、いつも以上に練習してきました。勝つか負けるか分からないが、絶対凄いと言われる試合をやる。倒す自信はあります。負けることは全然頭に無い」と、それぞれ意気込みを語った。

 同じ京都出身で練習も一緒にしている二人だが、今回の試合に向けてはスパーリングをやってないという。スパーをやると「お互いに怪我をさせ合って、足を引っ張り合う」からだという。

「昔、鼻を折られたので、この前アバラを折ってやったので嬉しかった」(山本)「K-1の前にアバラを折られて全く練習が出来なかった」(大月)「俺のせいにするな!」(山本)「本当は仲良くないんです」(大月)と笑いながら壮絶エピソードを明かす二人。

 お互いに相手選手との対戦経験があるため、その話はするのかとの質問には「してます」と答える。しかし、大月が「梶原選手はパンチが強いとか、キックが出来ないようなイメージがあるけど油断しているとやられるよ」と言えば、山本は「あまり言わなくていいよ」と言葉を遮り、「石川の飛びヒザが当たりそうだな」と大月に警告。大月は「大丈夫、アゴは鍛えているから」と返す。

 大月は以前、石川と公開スパーを行い、かなり激しくパンチで攻めていった過去がある。「あの時は足技なしで手だけだったから。手だけなら俺の方が体重も重いし有利。だけど、手足が長くてやりづらかった」とその時の印象を語る。

「けっこういやらしい選手なので、頭もいいし、精神的にも強い選手なので自分の作戦をたてて臨まないと一瞬の隙でやられる。俺も一瞬の隙があれば全力のパンチを叩き込む。石川はヒザ、蹴りが上手いので、石川のヒザ&キックVS自分のパンチになるから面白いかな」と、最大限の警戒をして“勝負は一瞬で決まる”と予告。

 石川は本来、ヒジ・ヒザを得意とする選手だが、K-1ルールでの石川の強さとはどういうものなのか。大月は「石川の武器は上から振り下ろすヒジだけれど、アイツの最近の強いところはピンチになっても切り抜けられる集中力ですよ。

 下半身を前から鍛えていると聞いていて、それをやっているから倒れることが無い。けっこう際どいパンチをもらってるけれど倒れないんです。そういう努力しているところが一番怖い。自分が優勢になってパンチを効かしていても、突然逆襲されるパターンがあるので、ヒジ・ヒザよりも一番怖いのはアイツの精神力。何よりもそれが強いかもしれない。努力しているのが分かるので」と評した。

「石川選手との試合が決まって、本当にしっかり練習しないとやられるという危機感がずっとあります。この歳になるとしんどい練習を避けて、自分の好きな練習ばかりやっていたけれど、そんなことだと勝てない。

 厳しい人とスパーをやりに行ったり、疲れた時に行ってボコボコにやられて帰ってくるなど、精神的面を鍛えて自信をつけたので、今は自信があります」と大月。「他団体のタイプが似ていて石川選手と同レベルの人とスパーをやった」という。

 山本も「いい人が見つかって、その人とスパーをやってます。梶原より強い選手で、キックボクサーなら誰でも知ってる最近メキメキと力をつけた若手。ボコボコにやられてますよ」と、こちらも秘密の練習パートナーがいる。

 梶原と言えば2007年8月25日に、前田尚紀と伝説的名勝負をやってのけたことが有名だが、山本は「あれは見ていて凄いなと思ったけれど、自分の目指している試合とは違う。ああいう試合はしたくない。自分なりのいい試合が出来ればいい。お客さんがこの前のように(昨年11月の桜井洋平戦)感動してもらえればいいかな」と、違う形の名勝負にしたいと言う。

 山本は「俺たちが頑張らないと、他の人たちがK-1に出られない。何とか出たいと思っている選手たちも多いだろし。だから勝つ。そう思っていなくても、流れ的にそうなっている。K-1に行ってやれる人は少ないわけだし、自分がやらせてもらえるならいい仕事、いい試合にする。谷川さんも見に来るから、60kgでこんなにいい選手がいるんだとアピールしてやれば、もっとキックボクシングもメジャーになると思うので」と、自分たちが60kg級を引っ張っていくと宣言。

 大月は「(谷川さんの評価は)考えないようにしている。考えすぎると集中力がなくなるので。今回は右がフルスイングで打てるので、前みたいにかばってやる感じじゃない。怪我をしていると頭で考えてしまい、自分らしい試合が出来ない。

 評価なんてコロコロ変わるものだし、自分は選手生命がそんなに長くないので一試合一試合悔いが残らないように後輩のために頑張る。この歳になっても出来るんだというのを見せたい」と、K-1の舞台では発揮できなかった本領を今回は発揮すると語った。

 なお、当初第5試合で喜入衆(ソーチタラダ渋谷/元J-NETWORKスーパーライト級王者)との対戦が決定していた内村洋次郎(パンクラスP’sLAB東京/初代ZSTウェルター級王者)が、右拳の負傷で欠場。代わってオープニングファイトに出場が決定している後藤友宏(青春塾/全日本ウェルター級9位)が喜入と対戦することになった。後藤と対戦が決まっていた中島弘貴(バンゲリングベイ)は、影日“ポパイ”和徳(ボス)と対戦。中島と影日は共にアマ時代からKO率が高く、「オープニングファイトからかなり激しい試合になる」と宮田興行部長は予告した。


Krush実行委員会/全日本キックボクシング連盟
「Krush.2」

2009年3月14日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00

<全対戦カード>

▼メインイベント(第9試合) 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイライト級王者)
VS
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)

▼セミファイナル(第8試合) 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)
VS
国崇(拳之会/NJKFフェザー級王者)

▼第7試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山本元気(DTS/全日本スーパーフェザー級1位)
VS
梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者)

▼望月竜介引退記念セレモニー

▼第6試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
山内裕太郎(AJ/全日本スーパーウェルター級王者)
VS
廣野 祐(NPO JEFA/J-NETWORKスーパーウェルター級王者)

▼第5試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
喜入 衆(ソーチタラダ渋谷/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
VS
後藤友宏(青春塾/全日本ウェルター級9位)

▼第4試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
岩切博史(月心会/全日本フェザー級2位)
VS
ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/J-NETWORKライト級4位)

▼第3試合 Krush! Rookies Cup決勝戦 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
森井洋介(藤原/全日本フェザー級8位)
VS
白濱卓哉 (建武館/2008全日本新空手K-2軽中量級王者)

▼第2試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
卜部功也(西山道場/2008年K-1甲子園準優勝)
VS
石井振一郎(チャモアペットムエタイアカデミー)

▼第1試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
嶋田翔太(島田塾/2008年全日本新空手K-2軽量級王者)
VS
林 将多(日進会館/播州杯グローブ空手軽量級3連覇)

▼オープニングファイト第2試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
影日“ポパイ”和徳(ボス/2007年J-NETWORKアマチュア全日本大会ウェルター級優勝)
VS
中島弘貴(バンゲリングベイ/2006年全日本アマチュアシュートボクシング関東大会中量級王者)

▼オープニングファイト第1試合 70kg Fight K-1ルール 3分3R延長1R
ハイン・ディオ(チェモアペット・ムエタイアカデミー)
VS
小室武稔(チームドラゴン/2008全日本新空手K-2中量級王者)

<立ち見チケット情報>
立ち見 4,500円
※2月27日(金)より販売
※チケットぴあ、イープラス、後楽園ホールで発売

<チケット料金>

SRS席 15,000円/RS席 10,000円
※S席・A席は完売、当日券は500円増し

<チケット発売場所>
チケットぴあ 0570−02−9999
イープラス http://eplus.jp
後楽園ホール 03−5800−9999
全日本キック 03−3365−1171 http://aj-kick.com※完売

<お問い合わせ>
全日本キック 03−3365−1171

●2009年全日本キック興行スケジュール
3月14日(土)後楽園ホール「Krush.2」
4月18日(土)新宿FACE
5月17日(日)後楽園ホール
6月21日(日)後楽園ホール
7月24日(金)後楽園ホール
8月14日(金)後楽園ホール
9月22日(祝)後楽園ホール(※昼開催)
10月30日(金)後楽園ホール
12月11日(金)後楽園ホール

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