3月30日(月)東京・大久保のスポーツ会館で記者会見が行われ、SKアブソリュート総帥&アブソリュート・エンタープライズ代表の松本天心氏が、“ヒョードルを倒した男”ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(ブルガリア)と契約を結んだことを発表した。
松本総帥は「イワノフは日本を中心としたアジアのマーケットでプロとして闘いたいという意思を持っており、今回、韓国サンボ連盟と4年間の独占契約を締結しました。私は数年前から韓国サンボ連盟のキム会長と交流を続けていて、その関係から2月に話をいただき、イワノフ選手を韓国に呼んで一緒に練習をしたり話をして、日本での活動における2年間独占契約を結びました。イワノフはブルガリアの総合格闘技大会でも12戦やっていますが(戦績は不明)、本人はアメリカと日本で闘いたいという意思が強く、日本で総合格闘技の試合をしたいということです」と、今回の経緯を説明。
実際、韓国サンボ連盟の道場で一緒に練習もしており、「まだ22歳と若く、身体の力が強い。ヒョードルとの試合も見ましたが、とにかくタフな選手という印象です。打撃は荒いんですが、ヒョードルのパンチをもらっても前へ出ているし、とにかくタフ。
ヒョードルに組み勝っていたし、投げて関節技にも入っていました。総合でどれくらい力が発揮出来るのか、僕も興味あります。日本でもいい試合が見せられると思うので、期待して下さい」と、イワノフの実力に太鼓判を押す。
イワノフは2008年11月16日の『2008コンバットサンボ世界選手権』無差別級準決勝でヒョードルを破って優勝した試合以外でも、「いつも一発KOで勝っているし、通常のサンボの大会でも世界選手権で3位に入賞しています」という。
韓国サンボ連盟と契約を結んだのは、「韓国サンボ連盟の会長が、サンボの強さ、サンボの選手は総合格闘技でも強いというのを見せていきたいという気持ちが強いんです。そこでイワノフのスポンサー契約という形で契約を結びました。そのためイワノフは3カ月くらい韓国に滞在し、韓国サンボ連盟がトレーナーを付けたり、練習場所を提供し、衣食住の面倒を見るということになっています」と説明。
「アメリカならUFCかアフリクション、日本なら二つの大きなメジャーな団体(DREAMと戦極)で強いヤツとやりたいとのことで、私がすでに交渉に入っています」と、すでに日本の総合格闘技イベントプロモーションと参戦の準備に向けて話を進めているという。気になる日本デビュー戦は「なるべく早い段階を考えています。遅くとも夏までにはやりたい」と松本総帥。
イワノフはこれから日本のイベント参戦へ向けて、韓国以外にもロシア、アメリカを回ってヘビー級選手たちとの練習を積むという。総合格闘技ではないが総合に近いルール、頭突き・ヒジ・ヒザありのコンバットサンボでヒョードルを破ったイワノフが上がるリングは、DREAMか、戦極か!?
■ブラゴイ・アレクサンドル・イワノフ(後列中央)
1986年10月9日、ブルガリア出身
身長180cm、体重112kg
2008年コンバットサンボ世界選手権無差別級優勝
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