5月2日(土)3日(日=共に現地時間)ミャンマーのヤンゴン国立室内競技場で開催される、ミャンマー政府スポーツ省主催のミャンマーラウェイ大会『ミャンマーVS日本対抗戦』に、バンゲリングベイ所属の寒川直喜とクレイジー・ヒルが出場する。
手にはグローブを着けずバンテージのみを着用、頭突き、投げ技、関節技ありで“素手のムエタイ”として知られるミャンマーの国技ミャンマー・ラウェイ。タイで「ムエ・カッチューア」、日本で「ビルマ拳法」などと呼ばれてきた神秘の格闘技は、新世紀に入ってから急激にその全貌が見えてきた。
2001年6月に史上初の国際大会が開催され、3名の欧米選手が参戦し全員1RKO負け。第2回は2004年7月10日と11日に行われ、日本から藤原敏男氏を団長とする大規模な選手団が結成され、修斗の田村彰敏が現地の王者エー・ボー・セイン(Aya
Bo Sein)を4RKOに下し、外国人として初めてラウェイの牙城を崩すことに成功した。
積極的にラウェイ交流を進める和術慧舟會総本部の西良典総裁が主催し、
2006年3月18日には新宿FACEにて、ミャンマーで活躍する王者たちを招聘して興行を行ったこともある。
その第2弾として2007年8月19日、ディファ有明で行われた大会で、ミドル級王者のソー・パインからスタンディングチョークスリーパーホールドで勝利したのが寒川直喜(写真上)であり、日本における初めてにして現在唯一の対ミャンマー戦士ラウェイ勝者となっている。
そして、今回、ミャンマー政府が主催するヤンゴン大会に寒川をはじめとする日本選手4名が招待された。“格闘バガボンド”寒川は、ファイトマネーなど度外視して「参戦できることが光栄」と馳せ参じた。しかも相手は、日本において底の知れない強さを3度披露した無差別級王者“ラウェイの帝王”ロン・チョー(写真下)。
その他、盟友のクレイジー・ヒルの相手は、パウンド・フォー・パウンド最高の選手との呼び声高い、トウァイ・マ・サウン。すでにタイでラウェイ戦経験がある紅闘志也や実践を追求する慧舟會の陣川の相手も国家の威信を賭けたトップファイターと予測される。
H&Sプロモーション/ミャンマー政府スポーツ省
「ミャンマーVS日本対抗戦」
2009年5月2日(土)、3日(日)ミャンマー・ヤンゴン国立室内競技場
5月2日 第1部
▼セミファイナル ミャンマー・ラウェイ 68kg契約 3分5R
ケイ・リン・アウン[Kyae Lin Aung](ミャンマー)
VS
紅闘志也(フリー/PK.1ムエタイ世界スーパーウェルター級王者)
▼メインイベント ミャンマー・ラウェイ 63.5kg契約 3分5R
トゥエ・マ・シャウン[Tway Ma Shaung](ミャンマー)
VS
クレイジー・ヒル(バンゲリングベイ)
5月3日 第2部
▼セミファイナル ミャンマー・ラウェイ 73kg契約 3分5R
ソウ・ガ・マン[Saw Nga Mann](ミャンマー)
VS
陣川弘明(和術慧舟會総本部)
▼メインイベント ミャンマー・ラウェイ 75kg契約 3分5R
ロン・チョー[Lone Chaw](ミャンマー/ラウェイ無差別級王者)
VS
寒川直喜(バンゲリングベイ/M-1ライトヘビー級王者)
|