6月17日(水)東京・大久保にある竹原&畑山ボクサ・フィットネス・ジムにて、女子プロボクサーの風神ライカ(竹原&畑山ボクサ・フィットネス・ジム)の記者会見が行われ、7月3日(金・現地時間)アメリカ・ラスベガス・ネバダ州にてWBA世界ライト級タイトルマッチに挑戦することが発表された。
これまで山木ジム所属だったライカだが、この日の17日付けで竹原&畑山ボクサ・フィットネス・ジム(会長:竹原慎二、マネージャー:畑山隆則)に移籍したことも発表された。
ライカは2001年に元ボクシング元WBA世界王者・畑山氏とラジオの対談で知り合ってから、畑山氏に師事。練習を見てもらうだけでなく、試合のセコンドにもついてもらうことが多くなったという。昨年に女子ボクシングがプロ化したことで「移籍したいという思いが強くなり、山木ジムの山木(敏弘)会長にお願いしたところ、その思いが伝わった」ことで円満移籍となった。
移籍後、世界タイトルマッチ挑戦という大きなチャンスを手に入れたライカ。「ちょうど5月29日に誰かの代役で“やらないか?”というオファーをいただきました。試合がしたくてしたくてしょうがない時期で、いつでも試合が出来る状況だったんです。そして今回の試合が決まりました」(ライカ)。
対戦する王者レイラ・マッカーター(USA)とは2002年に一度対戦し、プロ初黒星を喫した因縁の相手。「しつこいボクシングスタイルで今まで通りのボクシングでは勝てないと思います。7年前は見合うことが多く、ジャブでポイントを取られてしまいました。今回は見合うことなく中に入ってプレッシャーをかけていきたいです」と固くリベンジを誓う。
当初は3分12Rで行われる予定だったが、「WBA本部が健康上で危険だと判断」し、2分10Rで行われることが正式に決定。
「3分12Rと最初に聞いて不安でした。試合で経験したこともないので、3分でのラウンドを練習で増やしていたところでした。2分は短く、自分のボクシングスタイルだと3分10Rがいいんですけどね」とライカは不満を口にする場面も。
畑山会長も「2分だと選手が限界値に到達する前に終わってしまう。プロはいい試合を見せてナンボなので、今後は3分10Rがいい形。相手はスピードがあって、2分だとスピードがある選手が勝ってしまい、一生懸命頑張っているライカにはチャンスがなくなってしまう」と短いラウンド時間に疑問を見せていた。
昨年8月のアン・マリー・サクラート戦、今年3月のオリビア・ペレイラ・ゲルーラ戦と現在2連敗中のライカ。前回の試合後に畑山氏は「限界だから、やめろ」とライカに引退を宣告したが、本人は「ボロボロになってもやりたい。まだやります」という強い意志のもと現役を続行。
「今回で“まだやれるんだ”というところを証明してほしい」(畑山氏)、「次負けたら終わりという気持ちでやってもらいが、うちのジムからは初の世界タイトルマッチ挑戦ということで期待しています」(竹原会長)。
ライカは「前回の試合で悔しい思いをしたので、ここで自分の全てを出したいと思います。これまで3階級のベルトを取っていますが、自分の中で“もっと出来る”という思いでやってきました。今回ベルトを取って自分が目指していたものを掴みたいと思います」と並々ならぬ意欲でベルト奪取を固く誓っていた。
American
Boxing Promotions presents
「Fireworks・The Rematch
WBA世界ライト級タイトルマッチ in サウスポイントホテル」
2009年7月3日(金・現地時間)アメリカ・ラスベガス・ネバダ州
開始19:00
<決定対戦カード>
▼WBA世界ライト級タイトルマッチ 2分10R
レイラ・マッカーター(USA/王者)
VS
風神ライカ(竹原&畑山ボクサ・フィットネス・ジム/挑戦者)
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