5月6日(木)都内・株式会社スマッシュにて、スマッシュMMA部門に関する記者会見が行われた。
スポーツエンターテインメント会社として発足し、元WWEのTAJIRIをプロデューサーとしてプロレス部門をスタートさせたスマッシュ。この日の会見ではMMA部門の本格的なスタートとして、DEEP事務局との業務提携によるアマチュアDEEPの開催と、スマッシュ所属選手としてプロ格闘家デビューを目指している元プロ野球選手・古木克明の具体的な今後のプランが明かされた。
1998年のドラフト会議では1位指名で横浜ベイスターズに入団。ベイスターズとオリックスでプロ野球選手として活躍した後、昨年12月にスマッシュへの入団・プロ格闘家への転向を発表していた古木。スマッシュ所属選手となってからは、スマッシュ格闘技部門プロデューサー小路晃の下、高田道場やAACCで練習を積んできた。
小路によれば古木は6・26西調布アリーナで開催されるアマチュアDEEPにてエキシビジョンマッチを行い、夏から秋にかけてデビュー戦を行う予定。現時点でスマッシュではMMAの興行を行うスケジュールはなく、古木がデビュー戦を行う舞台や場所、対戦相手は未定となっている。
会見に出席した古木は「僕は強くなることだけを考えてやってきました。本気で強くなって中途半端な選手、話題だけで終わる選手にはなりたくない。やるからには一番強くなりたいと思ってやっています。今の自分はそれだけを見つめて、早くデビュー出来るように頑張っていくだけです」と挨拶。
具体的なデビューの時期が決まったことを受けて「僕はやるだけなんで(試合を)やって勝つだけです。だからいつでも試合がOKなように準備を整えるだけです。試合をしたいという気持ちは強くなってきました。自分に足りないことはたくさんありますけど、自分の実力がどんなものか知りたい。
試合に出たい気持ちとまだ足りないものがあるということも分かっています。それでも早くみんなの前で戦っている姿を見せられるようになりたいと思っています」と意気込みを語る。
一方、古木を指導する小路は「仕上がりはすごい。僕はすぐにでも大きな舞台で試合をやらせたいくらいです。これまで僕も色々な選手と戦って、練習して、見て来ましたけど、素質とセンスはピカイチです。20年の一人の逸材だと思います」と古木の格闘家のポテンシャルを高く評価。
対戦相手に関しては「試合を組んでもらえる大会の主催者の意向もあると思いますが、実力の合うちゃんとした試合を組んでもらいたい」と話している。
なお小路は古木がアマチュアDEEPの試合を行う可能性を否定。会見に同席していたスマッシュのイベント統括マネージャー&アマチュアDEEPルールディレクターの島田裕ニ氏も「アマチュアDEEPはまだ表に出ていない選手を出す舞台。プロ野球ですがすでに人前に出ている古木選手には他の選手とは違うレベルで戦わせた方がいいと思っています」とコメントしている。
|