5月7日(金)東京・文京区本郷にある掣圏真陰流本部道場・興義館にて、修斗創始者・掣圏真陰流興義館総監・佐山サトルによる「新武道設立および旗揚げ大会開催」の発表記者会見が行われた。佐山総監がプロデュースする第1回大会は10月29日(金)東京・後楽園ホールで『武道 掣圏』として開催される。
会見に出席した佐山総監は「いよいよ武道・掣圏を発進させることになりました。ルールを説明してこの大会に向かっていくのと、この大会の意義と趣旨を皆さんに理解していただいて広くこの日本に意義を伝えていただきたい。
私は格闘技畑・プロレス畑からこういうものを作っていますが、それとは一線を画すものです」と挨拶。続いて、プロジェクター画面を使用しながらのルール説明を行った。
試合場は段差のある8メートルの正八角形リング(囲むロープはなし、相撲の土俵よりもやや大きい)。相撲の俵のようなイメージのもので周りを囲む(幅60cm、高さ約5cm)。 その外には約15度の傾斜がある。
試合コスチュームは袴(はかま)と掣圏グローブを着用、入場の際には日本刀を携える。
試合はヒット(パンチ、キック、ヒザ蹴り※ヒジ打ちは検討中、グラウンドの打撃は禁止)、バランス(タックル、投げ)、制圧(抑え込み=3秒間で一本)によって決せられ、三本勝負で行われる。試合場から落ちても一本となり、両者とも同体で落ちた場合は両者0.5ポイント、ダウンと一瞬の絞め・関節による極めは一本。つまり、判定基準は“打・投・極”ではなく“打・投・制”で行われる。
「あえてグラウンドの極め・絞め技、グラウンドでの打撃はやりません。それは道場で練習すればいいものです。私が格闘技として最も重要視しているのはヒット、バランス、制圧だということです。ヒットとバランスまではムエタイですね。それに柔道あるいはレスリングの制圧を加えた専門家になりえることが出来ます。これは市街地の闘いと全く同じです。これにグラウンドを加えてしまうと、先の専門家から離れていってしまいます。
掣圏を通れば全てが早く、50年先の総合格闘技まで10年くらいのスタンスで導いてくれます。ヒットからバランス、制圧までが強くなれば選手も強くなっていきます。リングから出ると負けになるのはなぜかと言うと“強い足腰”を作らせるためです。相撲取りの足腰は非常に強いです。足腰を作ることがバランスを作ることになります。私は足腰が重要だと考えています。だから、これは強い足腰を養成するための格闘技です」
掣圏は“義”を構成する礼儀の試合場であるため、とのことからガッツポーズや相手を見下すような行為は一切禁止。やった時点で失格となる。出場資格としても、金髪やタトゥーの入った選手は出場不可。
「義を構築して日本を復活させるために、あえてそれをやらせてもらいます。私が修斗を作った時に最初から言っていたことは、相撲のようなものを作りたいということ。常にこういうことをやりたくて、こういうことだけを僕は目指してきたのですが、どんどん商業ベースに乗ってしまった。しかし、もうそういうものが許されない段階にまで来ていると思います。それが佐山の思想です。
掣圏はプロフェッショナル実戦武道ですが、ボクシングなどのスポーツとしてのステータスではありません。相撲と非常に近い。相撲では横綱の品格と言われますが、掣圏では掣圏士全員がその品格を備えていきます。相撲は心技のために行うわけですが、掣圏は最強の人間力を構成するための“義”を作るために行う武道です。ですから格闘技とは全く一線を画します。義を構築させて礼儀作法の優れた選手を育てていく。義を構築させるために日本古来の武道、茶道、マナーなどをここで学んでいきます。ですからウチの大会の場合、選手は格闘技だけをやっていればいいというものではないです。人間力を強くしていくものです」
10・29の第1回大会は16名による賞金トーナメントを予定している。応募状況により2階級に分けるかもしれないとのこと。現在、出場選手を募集中だ。
また、礼儀作法をリードしていくエチケットリーダーとして女性掣圏士を育成していくということも合わせて発表された。佐山総監の著書『佐山原理』を読んで共鳴し、これからの日本はこうなっていかなくてはいけないという女性がいれば佐山総監自らが無料で指導するという。そして、掣圏の大会で儀式や演武を行う。会見では女性掣圏士第一号として高坂千賀さん(23歳)が紹介された。
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佐山サトルが語る『武道 掣圏』の理念、実技、そして美人掣圏士まで登場し意気込みを語る!
掣圏真陰流 興義館
新武道『武道 掣圏』第1回大会
2010年10月29日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
<内容>
掣圏ルールによる賞金トーナメント
<お問い合わせ>
掣圏真陰流 興義館=TEL:03−3812−1202
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