7月21日(水)東京・巣鴨のTARGETジムにて、日菜太(湘南格闘クラブ)の公開練習が行われた。日菜太は7月31日(土)東京・後楽園ホールで開催されるKGS『RISE 68』にて、K-1 WORLD MAX 2008準優勝アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)と対戦する大一番を迎える。
日菜太は同大会に出場するRISEライト級暫定3位・巨輝(TARGET)と3分1Rのスパーリングを披露。巨輝もまた、K-1 WORLD MAXライト級(−63kg)トーナメント開幕戦に出場した同級暫定5位・渡辺理想(極真会館)との大一番を迎える身だ。
この公開練習で思わぬアクシデントが発生。スパーリングが開始されると、巨輝がジム内に音が響き渡るほどの強いローキック! ムッとした日菜太も強い蹴りを返し、さらに巨輝が攻撃の手を休めない。明らかにマススパーの域を超えた強い打撃の応酬に、何が行ったのかと集まった報道陣も目を丸くする。
巨輝が左ミドルを強打すれば、日菜太は左ハイキックで巨輝の頭部を強襲、ラスト10秒では左ミドルの連打でバチバチ音を言わせ、スパーが終わっても両者に笑顔はなく緊迫感のある雰囲気が続いた。K-1MAXで活躍する日菜太を相手に、K-1MAXライト級参戦を狙う巨輝の気合いが入りすぎてしまったというところだろう。
気を取り直して、報道陣との質疑応答に答える日菜太は「試合に向けていい練習が出来ています。結果がついてくると思う」と、練習に手応えを感じているようだ。キシェンコとの対戦が決まったことは「素直に嬉しい反面、とうとう来たなという怖さが半分」だという。
キシェンコは日菜太がデビューしてまだ間もない頃、19歳の時に初めて見に行ったK-1MAXでHAYATOと対戦していた。自分と同い年でありながら世界の舞台で闘っているキシェンコを見て、「その瞬間から意識して、目標の一人としていつかやりたいと思っていました」とライバル視していたという。「自分が強くなるにつれて近づいている手応えは感じていました。本来ならやれないような相手とやれるので、チャンスだと思っています。このチャンスをモノにしたいと思います」と意気込む。
「キシェンコ戦で気をつけることはいろいろありますが、自分のスタイルは変えない。それでいて相手の攻撃はもらわないように、あとは自分のやりたい攻撃を練習して作ってきました」と日菜太。秘策はあるのかとの問いに、「ボディへの蹴りとか、左ミドルだけではなくいろいろ蹴りたい。蹴りで倒せるようにしっかりKOを狙っていきたい」と蹴りのレパートリーを増やしているようだ。もちろん、これまで通り「左ミドルが主軸なのは変わりません。持ち味は変えないつもりです。左ミドルで相手の腕を折りたい」との気持ちは変わらない。
「スタミナ的には2〜3Rになれば僕の方が有利になってくる。日本とウクライナの温度差で僕の方が有利じゃないか(笑)。僕にとっては目標としている1人とやれることで、世界タイトルマッチだと勝手に思っています。24歳最強決定戦だと思っています」
今年2月に開催された日本代表決定トーナメントでは、1回戦で昨年世界ベスト4の山本優弥を破りながらも、その一戦で心・体共にボロボロになってしまい準決勝で中島弘貴にKO負けを喫した。その悔しさから、7月5日に行われた世界トーナメント開幕戦は会場にも行かず、練習していたという。
「僕が出たかったという気持ちがあったので、悔しくて。今年の日本トーナメントは僕が優勝すると思われている中で負けてしまって、いろいろ言われましたが、少しでも強くなれる環境に変えてきました。その変えてからの一戦目なので、しっかり結果を出せるようにしたいです。何を変えたかは言えませんが、自分の私生活面であったりを変えました」
今回はK-1MAXのリミット70kgよりも重い71kg契約で行われる。身体が大きくなったキシェンコにとって有利な条件だ。
「向こうが落ちないからだと思います。身体が大きいだろうけれど、僕も負けずにトレーニングで身体を大きくしています。パワーは凄いと思いますが、それに負けないくらい頑張ってきたと思う。今は練習前で76.5kgありますし、2月の時点では72kgだったので以前から比べたら相当増えました」
18歳でプロデビューしたRISEのリングは、いわば日菜太にとってホームリングのようなもの。「アマチュアから出ているRISEが、一番尊敬している相手とやれる舞台になったのが嬉しい。K-1が好きな人はRISEがK-1の二軍だと思っているみたいですけれど、僕はそういう見方はしていません」と、RISEラブもアピールした。
KGS
「RISE 68」
2010年7月31日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00(予定) 開始17:30(予定)
<決定対戦カード>
▼SUPER FIGHT -71.0kg契約 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ/K-1 WORLD MAX 2008準優勝)
VS
日菜太(湘南格闘クラブ/初代RISEミドル級王者)
▼RISEバンタム級タイトルマッチ 3分5R
寺戸伸近(青春塾/王者)
VS
九島 亮(ヌンサヤーム/挑戦者・同級暫定1位)
▼SUPER FIGHT -60.0kg契約 3分3R延長1R
板橋 寛(スクランブル渋谷/第2代RISEスーパーフェザー級王者)
VS
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/WPMF世界ライト級王者)
▼SUPER FIGHT -63.0kg契約 3分3R延長1R
吉本光志(ヌンサヤーム/初代RISEスーパーライト級王者)
VS
TURBφ(FUTURE_TRIBE ver.O.J/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07王者)
▼ライト級(-63.0kg) 3分3R延長1R
巨輝(TARGET/同級暫定3位)
VS
渡辺理想(極真会館/同級暫定5位)
▼ヘビー級 3分3R延長1R
清水賢吾(極真会館/同級暫定4位)
VS
上原 誠(士魂村上塾)
▼ミドル級 3分3R延長1R
守屋拓郎(スクランブル渋谷/2009年RISE 70kgトーナメント準優勝)
VS
KEN(OGUNI-GYM/NJKFウェルター級7位)
▼バンタム級 3分3R
Dyki(TARGET/2009 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)
VS
出貝泰祐(バンゲリングベイ・スピリット/J-NETWORKスーパーバンタム級3位)
▼RISING ROOKIES CUPバンタム級決勝戦 3分3R延長1R
田中 富(STRUGGLE/2009年 KAMINARIMONオープントーナメント60kg級準優勝)
VS
鈴木優也(TSX/2009年 KAMINARIMON全日本大会 55kg級優勝)
▼RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級決勝戦 3分3R延長1R
TASUKU(リアルディール/2009年KAMINARIMONオープントーナメント60kg級優勝)
VS
高田彰二(村澤道場/2009年KAMINARIMON全日本大会60kg級優勝)
▼RISING ROOKIES CUPスーパーライト級決勝戦 3分3R延長1R
丹羽圭介(HAYATO GYM/2009年KAMINARIMON全日本大会65kg級優勝)
VS
松村直人(リアルディール)
▼RISING ROOKIES CUPミドル級決勝戦 3分3R延長1R
塚越仁志(シルバーウルフ)
VS
HIRO(シルバーウルフ/2009年KAMINARIMONオープントーナメント70kg級優勝)
▼RISING ROOKIES CUPヘビー級決勝戦 3分3R延長1R
羅王丸(TARGET)
VS
木村秀和(パワーオブドリーム)
<チケット料金>
立見4,000円
※指定席は完売。
<チケット発売所>
チケットぴあ=TEL:0570-02-999
イープラス(http://eplus.jp/battle/)パソコン&携帯より購入可能
KGS=TEL:03-3942-2135
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
RISEオフィシャルホームページ(http://www.rise-kgs.com/)
<問い合わせ>
KGS=TEL:03-3942-2135
●2010年 RISEイベントスケジュール
7月25日(日) KAMINARIMONオープントーナメント 東京・ゴールドジム
7月31日(土) RISE 68 東京・後楽園ホール
8月29日(日) RISE 69 東京・ゴールドジム
9月26日(日) RISE 70 東京・ゴールドジム
10月3日(日) RISE 71 東京・後楽園ホール
10月31日(日) KAMINARIMON全日本大会 東京・ゴールドジム
11月28日(日) RISE 72 東京・ゴールドジム
12月19日(日) RISE 73 東京・ディファ有明
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