↑実際に選手を使って実演し、反則技等を再確認。
8月21、22日(土・日)の両日、タイ国ムエスポーツ委員会(タイ語名:カーンキラームエ)及びタイ国プロムエタイ(ムエスポーツ)協会共同主催での『ムエタイ競技レフリー研修』がルンピニースタジアムにて開催された。(9:00〜16:00タイ現地時間)その模様がイングラムスポーツより届いた。
タイ国観光・スポーツ省傘下のタイ国スポーツ局(SAT)ムエスポーツ委員会が管理するボクシング(ムエ)法(タイ語名:ポーローボームエ2542)は、11年前の1999年に施行され、ムエタイ競技に関する全ての法、ルール等を制定している。
→講師を務めたタイ国レフリー界の権威・ブンソン大佐。
今回は、各スタジアムによって微妙な判定基準の相違や掛け率(賭けのレート)に影響される判定結果が出ている点などが問題視され、各メジャースタジアムのメインレフリー陣をルンピニースタジアムに集結させ、タイ国審判統括承認委員会代表のブンソン・クッードマニー大佐が講師を努める中、長時間に渡って各採点法、試合規定、反則の細かい再確認などが実施された。
→会場となったルンピニースタジアム。試合開催中のスタジアムもあるため、2日間に分けて実施。
ブンソン大佐は、『各スタジアムで基準が違ってしまうのは競技として大問題。我々はムエタイ競技の発展を目指す上で、スタジアムに関わらず同一の基準、ルールの下でムエタイ競技が遂行されていかなければならない。互いに協力し合い、一つの基準で競技振興を進めていきたい。』と挨拶。
各スタジアムのレフリー統括長などからも様々な意見や問題点、改善案など、積極的、かつ発展的な意見が飛び交い、非常に有意義な研修会となった。
特に細かな反則技の再確認、動作の規定、ジャッジペーパーの記載方法に至るまで、細かに同一基準でマニュアル化されている形式は、ムエタイ競技の国際化にも大きく前進していく可能性を感じさせるものであった。
→レフリーの一つ一つの動作も規定化されている。
委員会及び協会では、ムエタイ競技の国際化を目指し、12月1〜3日の3日間、タイで外国人レフリー希望者を対象にレフリー講習会を実施する計画があるとのこと。1日6時間計18時間の講習を受けることにより修了証を授与され、成績優秀者には12月4日に開催されるタイ国王生誕記念興行(王宮前広場)のリングで実際にレフリーとして試合を裁くチャンスを与えるとのことだ。
〔参加スタジアム審判団〕
ルンピニースタジアム、ラジャダムナンスタジアム、7チャンネルスタジアム、オムノーイスタジアム、ランシットスタジアム、アサウィンダムスタジアム
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