↑左から2人目が田中健一塾長、中央が師である佐山サトル総監
10月3日(日)千葉県船橋市本町3−2−17アポロビル2Fに、修斗ライト級初代世界チャンピオンの田中健一が塾長を務める「スーパータイガージム田中塾」の道場開きが行われた。以前、田中塾長は「格闘結社・田中塾」を同じ船橋市本町に開いていたが、一度道場を閉めており、今回復活することになった。
田中塾長は次のように挨拶、新道場に懸ける意気込みを語った。
「自分は18歳でスーパータイガージムに入門して、29歳まで選手をやっていました。選手時代は実戦にこだわり、他流試合にも挑戦してきました。選手を引退して指導者に専念したあとも、実戦にこだわり弟子たちと一緒に闘ってまいりました。
その中で究極の格闘技であるミャンマーラウェイと弟子が闘い、日本人として初の勝利を収めました。しかし、その後ロシアに行った際にロシアのパンクラチオンという究極の格闘技を見てしまったのです。自分は格闘家としてこれは超えなければいけない闘いだと思い、後輩たちと挑戦し、昨年ついに後輩の桜木裕一がチャンピオンになりました。
目標を達成したのは嬉しかったんですが、目標をやり遂げたことで私は放心状態になってしまいました。これ以上の究極格闘技はないのでボーッとしていました。私は目標を失い、結婚して子供も出来、これからは普通の父親になろうと決心しました。
しかし、神様がもう一度格闘技をやれと私に言いました。これは本当です。夢にも出てきました。それで私はもう一度格闘技をやろうと決心し、これまで船橋武道センターを借りて地道に格闘技をやってきましたが、弟子たちもいるので、もう一度道場をやることにしました。
私がこの道場でやりたいことは、リングの中でだけ強い選手を育てるのではなく、リングを降りても強い選手を育てることです。リングの中でだけ強い選手を育てることは、私にとっては簡単なことでした。簡単すぎてつまらないことです。だから、これからはリングを降りても強い、礼儀・礼節がしっかりと出来る、そういう選手を作りたいと思います。
ただ、キックボクシングには借りがある(田中塾長は現役時代、キックボクシングにも挑戦した)ので、キックボクシング界には必ず借りを返すというアピールもあります」
道場開きには田中の師である修斗創始者・掣圏真陰流興義館総監・佐山サトルも来場し、「ご覧の通りの狭い道場ですが、狭い道場から強い選手が育つということが格闘技にはあります。リングの上で強く、リングの外でも強い。それが武道です。正しく生き、ちゃんとして生きる。わが国の武士道の心・技を田中が実戦してくれています」とメッセージを送った。
「スーパータイガージム田中塾」
千葉県船橋市本町3−2−17アポロビル2F
TEL:047−439-4271
※JR船橋駅・京成舟橋駅より徒歩5分
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