ZST事務局『ZST-GP2 オープニングステージ」
2004年11月3日(水・祝)東京・Zepp
Tokyo
開場16:00 開始17:30
(ジェネシスバウト開始16:10)
<対戦カード>
▼第6試合 ZST-GPフェザー級トーナメント1回戦 5分3R
○所 英男(STAND)
1R38秒 フロントチョーク
●勝村周一朗(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
<試合展開>
小谷のいないZSTでメインを張った所が華麗さではなく強さを見せて大会を締めくくった。修斗の強豪勝村を相手にしても所のアグレッシブなファイトスタイルは変わらない。思い切りよく右のミドルを蹴った所は勝村に左のパンチに合わせて両足タックルでテイクダウン。すぐに足関節を仕掛けていく。膝十字の体勢になり勝村に背中を見せてもすぐに体を起こしてバックを取らせなかった所。再び上のポジションを取ると膝で勝村のガードを割るように積極的にパスガードを狙う。そして勝村が所の体の下に潜り込むようにタックルに来るとこれまであまり見せなかったフロントチョークで応戦。最後はマウントを取る形で勝村を絞め落とした。マイクを握った所は「ナザリアンやジェフが欠場してみんな横一線だと思っていたんですが、これで頭一つ抜け出たと思います。GP2で優勝してまた小谷君と試合出来るように頑張ります」と優勝を誓うと共に小谷へのリベンジを宣言した。
▼第5試合 ZST-GPフェザー級トーナメント1回戦 5分3R
○レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)
1R5秒 KO
●ボウラム・ベラーニ(オランダ)
<試合展開>
"90年代ヨーロッパ中量級最強の男"としてZST-GP2に乗り込んできたボラー二。ZSTのNo.1ストライカーのレミーガが相手となれば壮絶な打撃戦が期待された。ボラーニはリングに上がると鋭いシャドーを見せ、コーナーポストに向かって膝蹴りを連発。さらにゴング前になにやら天に向かって祈りを捧げるなど大物感漂わせる行動を繰り返していたのだが…
ゴング直後、いきなりパンチの連打で前に出るレミーガに対してボラーニは真っ直ぐに後ろに下がってしまう。そして顔を横に背けたところにレミーガの膝蹴りと左ストレートがヒット。するとそのまま力なく倒れこみ、わずか5秒でKO負けとなってしまった。試合後、納得のいかない表情のボラー二だったあそこまであからさまに背中を見せてしまっては止められてもしょうがない。それとは対照的にこの秒殺勝利で一気に人気者になったレミーガは大会終了後、会場に残っていたファンに握手と写真攻めにあっていた。ボラーニは村浜に引き続き、レミーガをブレイクさせた男となってしまった。
▼第4試合 ZST-GPフェザー級トーナメント1回戦 5分3R
○大石真丈(SHOOTO GYM K'z
FACTORY)
1R31秒 腕ひしぎ十字固め
●ステファン・ギリンダー (オーストラリア)
<試合展開>
ZSTマットでは中々結果を出せなかった大石が久しぶりに気持ちのいい一本勝ちを見せてくれた。ヘイズマン推薦のギリンダーを相手に左のジャブで距離を測ってタックル。それを切られるとすかさず引き込んで三角絞めから腕十字へと流れるように関節技を仕掛け、秒殺勝利を奪った。
▼第3試合 ZST-GPフェザー級トーナメント1回戦 5分3R
○宮川博孝(チーム・アライアンス)
1R4分21秒 フロントチョーク
●マイク・フレンチ(チーム・エクストリーム)
<試合展開>
足元にスラディングするような動きを繰り返す宮川。何とかグラウンドに引きずり込もうとするが、フレンチはこれに徹底的に付き合わない。それならばと宮川はセコンドに付いたTKの指示に従いインローを飛ばす。一度、宮川のタックルを切ってグラウンドの展開になるものの、ハーフで上になるとひたすら全力で宮川の顔を締め上げるが、もちろんこれは極まらない。そしてブレイク後、宮川が大きく踏み込んで右のオーバーハンドを当てると、フレンチはそのままダウン気味に後ろに倒れこむ。すかさず宮川はインサイドガードに入るとデビュー戦でも極めたヒールホールドへ。そして立ち上がろうとしたフレンチの首を捉えるとそのままギロチンチョークを仕掛ける。これがガッチリとフレンチの首にがっちりと極まり、フレンチはタップするしかなかった。
▼第2試合 クルーザー級シングルマッチ
○サム・ネスト(オーストラリア)
2R4分58秒 裸絞め
●ケスタティス・スミルノヴァス (リトアニア)
<試合展開>
"リトアニアの高田"ことケスタティスはおそらく知らないであろう高田モンスター軍高田総統の「ビターン」をやらされ、高田延彦のテーマ曲「トレーニング・モンタージュ」で入場するなど、その異名どおり高田の完コピで場内を沸かせる。ZSTでは珍しい重量級の同士の二人だけに試合は激しい肉弾戦となった。1R強烈な右フックを振り回して突進するケスタティスはネストを豪快にテイクダウン。一気にマウントポジション、バックマウントを奪う。そしてまさに引っこ抜くようにネストを上半身を持ち上げてチョークスリーパーを狙う。しかしあまりパウンドなしのZSTルールに慣れていないためか、攻めあぐねてしまい、腕十字に切り替えしたところで上のポジションを奪われてしまう。しかしネストの両手首を持って足を刈るようにスイープす器用なところを見せたケスタティス。今度はサイドポジションからアームバーを狙っていく。そして2Rネストの右ストレートに合わせてタックルに入ったケスタティスはネストの体を持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。しかしグラウンドで有利なポジションを取ってからせめきれないケスタティス。マウントやバックを取っても簡単にポジションを返され、徐々にバテ気味に。するとインサイドから立ち上がろうとした際にバックを許してしまうと緊張の糸が切れたかのように簡単に体を伸ばされて万事休す。残り数秒だったにも関わらずケスタティスはタップしてしまった。何度もポジションを取られながらも諦めなかったネストの粘り勝ちだと言えるだろう。
▼第1試合 クルーザー級シングルマッチ
○渡辺悠太(G−スクエア)
2R4分46秒 腕ひしぎ十字固め
●クラフターM(フリー)
<試合展開>
OFGを外し完全にグラップリングスタイルのクラフターMは渡辺のパンチに合わせてタックル。引き込みながら果敢に足関節を狙う。しかし渡辺もこれにすぐ対応し、クラフターの体を潰すようにしてディフェンス。立ち上がってスタンドを要求する。スタンドになると渡辺が左ストレート、首相撲からの膝蹴りで攻め立てるも、要所要所ではテイクダウンを奪うのはクラフター。中々思うような攻めが出来ない。2Rにアキレス腱固めからの膝十字でひやりとする場面もあった渡辺だが、終盤、クラフターのタックルを押し潰して上のポジションを取るとそのまま腕十字へ。腕をクラッチして粘るクラフターから一本勝ちを収めた。
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