「SMACK GIRL2004 〜近藤有希引退記念興行〜」
スマックガール実行委員会
2004年11月4日(木)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始19:00
▼メインイベント 近藤有希引退カウントダウン第一戦 SGS公式ルール5分3R
○アマンダ・ブキャナー(アメリカ)
一本 2R0分49秒 膝十字固め
●近藤有希(PUREBRED京都)
<試合展開>
1R 、ブキャナーはワンツーから組み付くと、近藤をコーナーまで押し込んで膝蹴り。しかし投げを仕掛けたところで、近藤がそれを潰しグラウンドで上になる。ガードになったブキャナーは下から近藤を両手首を持って腕十字を狙っていく。近藤もすぐにそれに反応し腕を引き抜くと立ち上がってイノキ・アリ状態からローを飛ばす。ブレイク後、ブキャナーの左のインローに対して近藤は右のアウトロー。ここでブキャナーの左フックが顔面にヒットし、近藤はたまらずブキャナーの首を持って密着する。
ここで近藤は鮮やかな払い腰でブキャナーを投げ飛ばすと一気にサイドポジションへ。しかしブキャナーもすぐに足を入れてガードに戻す。ブレイク後、スタンドで有利に試合を進めるブキャナーは右ストレートから左フックと的確にパンチを当てるが、近藤も組み付いて再び払い腰でテイクダウン。上四方から腕十字を狙う。しかしブキャナーもセンタクバサミのように近藤の頭を足で絞ると、そのまま横に回転してガードに戻し極めさせない。ブレイク後、近藤に右ローに対してパンチで前に出るブキャナー。
近藤も外掛けでテイクダウンを狙うが、ブキャナーのバランスが良くテイクダウンできずこの試合初めてガードポジションを取ることになる。するとブキャナーは飛びつくように近藤の足を取ると膝十字→アキレス腱固めへ。近藤は自分の足でブキャナーの体を蹴って何とかディフェンスしたものの、ヒヤリとさせられるシーンだった。
2R 、ブキャナーのローに合わせて右フックを返す近藤。しかしブキャナーは近藤をロープまで押し込むと、股の下で腕をクラッチして持ち上げるようにテイクダウンする。ここで近藤は自分が後転するようにスイープするものの、ブキャナーは近藤の左足を取って一気に膝十字を極めた。
膝のダメージが大きい近藤は自分の力では立ち上がることができず、試合後の花束贈呈も椅子に座ったまま。「自分なりに一生懸命に練習してきたんですが相手の方が強くて悔しい思いで一杯です。残りの試合も頑張っていい気分で終わりたいので応援よろしくお願いします」と涙交じりにマイクアピールした。
▼WORLD
ReMix初代無差別級王者決定トーナメント 日本代表選抜試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○高橋洋子(SOD女子格闘技道場)
一本 1R1分34秒 アームロック
●伊藤 薫(プロレスラー/フリー)
<試合展開>
1R、高橋は右のローに対して伊藤も右ローを返す。伊藤は右ストレートを打ちながら突進して高橋に組み付く。しかし高橋は四つ組みになると伊藤の体を振り回すようにテイクダウン。しかし伊藤もすぐに立ち上がってスタンドへ戻す。再び押し込んでいく伊藤に対して高橋はギロチン。すると高橋は伊藤が片足タックルから両足タックルに切り変えたところで伊藤の左腕を掴むと自ら引き込んでアームロックを極めにかかる。しばらく我慢していた伊藤だったが高橋が体を横にずらしてさらに絞り上げるとタップするしかなかった。女子プロ界のビッグネーム伊藤から高橋が見事一本を奪った。
▼WORLD
ReMix初代無差別級王者決定トーナメント日本代表選抜試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○石原美和子(禅道会)
TKO 2R3分29秒 レフェリーストップ
●唯我(プロレスリング・ナイトメア)
<試合展開>
1R 、パンチで前に出る唯我に対して石原は下がりながらカウンターの右ストレート。石原は四つに組みからテイクダウンすると亀の状態の唯我に膝蹴り、立ち上がり際にも膝蹴りを狙う。これで完全に萎縮してしまった唯我に対して石原は「打って来い」と言わんばかりに手招きして挑発する。石原は左のジャブを当てて右ストレート。ガード固めて下がる唯我にパンチの連打を浴びせかける。しかしここで唯我が首投げでテイクダウン。袈裟固めの体勢で押さえ込むものの、石原に頭を抜かれたたれてしまい、せっかくのチャンスを無駄にしてしまう。唯我は石原のパンチを嫌って顔をそむけながら組み付こうとするため、余計に石原のパンチを浴び続ける。一方、ノーガードで余裕の構えを見せる石原は左右のフックから左ストレート。組み付かれても腰の強さでグラウンドで上になると関節ではなく、ボディに膝蹴りを入れていく。最後はバックマウントからチョークを狙ったところでラウンドが終了。
2R 、インターバルが終わっても中々立ち上がられなかった唯我はレフェリーに「やるのか?」と質問されてようやく立ち上がるほどダメージは深刻。さらにレフェリーに暴言を吐いたセコンドが退場を言い渡されるなど踏んだり蹴ったり。試合が始まると石原は首投げを潰すと亀の状態の唯我に膝蹴り。唯我は完全に動きが止まってしまい何も出来ない。もはやサンドバック状態の唯我に石原は右ストレート、組んでからの膝蹴り、右フックと殴り放題。左右のストレートが当たったところでレフェリーが唯我にスタンディングダウンを宣告する。再開後、石原は自分から組み付くとテイクダウンしサイドから腕十字へ。しかしこれは唯我が腕を抜いて立ち上がる。客席から「早く極めろ!」と野次が飛ぶと石原は手を挙げてそれに応えると右ストレートでダウンを奪い、測ったように
TKO 勝利を奪った。試合は序盤から石原が圧倒。無差別級トーナメント日本代表決定トーナメントではあったものの、かなり実力差のある試合だった。
※休憩後に羽柴まゆみ(BBdoll)の公開写真撮影エキシビジョンマッチが行われた。エキシビジョン終了後、羽柴は「ようやく1st写真集が出ることになりました。ありがとうございます。ぜひ買ってください」とマイクアピールした。なお羽柴まゆみ1st写真集は来年4月ワニマガジン社より発売予定。
▼SGS公式ルール -50s契約 5分2R
○松本裕美(PUREBRED京都)
判定3-0
●舞(パレストラ松戸)
<試合展開>
1R 、パンチで前に出る舞に対して松本は下がりながら右ストレートを返す。スタンドのレスリングでは松本の方が上。四つの状態から何度もテイクダウンを奪い試合の主導権を握る。舞も何とか打撃に活路を見出そうとするものの、接近すると組み付かれて倒されるいう悪循環にはまってしまう。さらに腕十字を取られかけるなどグラウンドでもなかなかペースを掴めない。そして舞がパンチで打ち気になったところに松本の右ストレートがカウンターでヒット!松本はそのまま後ろに倒れダウンを喫してしまう。
2R も下がりながらカウンターを取る松本の動きを捉えきれない舞は要所要所でテイクダウンを奪われてしまいチャンスを作れない。ラウンド終盤、ようやく左フックが当たるようになり松本が顔をしかめる場面があったものの、ダウンを奪うまでには至らず。
1R にダウンを奪い、その後も的確にテイクダウンを重ねていった松本の勝利となった。
▼SGS公式ルール -55kg契約 5分2R
○テビ・サイ(HAVTE TENSION)
判定3-0
●内藤晶子(和術慧舟會RJW)
<試合展開>
サイは内藤のタックルを切ると立ったままフロントチョークへ。何とその状態でキャッチが宣告される。グラウンドになっても絞め続けるサイだったがこれはグラウンド
30 秒ルールのためブレイクとなってしまう。しかしその後は簡単にテイクダウンを許さずにパンチでプレッシャー。
1R 終盤にはタックルを潰して上から腕十字を仕掛けていく。 2R に入ると打撃を嫌って遠い間合いからタックルに入る内藤にサイのローキックが当たるようになる。そしてサイは落ち着いて内藤のタックルを裁いて右ストレートを当てる。さらにグラウンドでも内藤のタックルを潰してバックを奪うとチョークスリーパー。下から三角絞めを極めかけるなどアグレッシブに攻め続ける。結局、最後まで攻めの姿勢を崩さなかったサイが判定をモノにした。
▼SGS公式ルール -59kg契約 5分2R
○端 貴代(和術慧舟會東京本部)
一本 2R4分28秒 スリーパーホールド
●HARI(フリー)
<試合展開>
1R 、先に組み付いたのは端。そのままコーナーに押し込んでテイクダウンを狙うもブレイクがかかる。しかしスタンドの打撃戦になっても端が優勢に試合を進める。
HARI のローに合わせて右ストレートを何度もヒットさせ、パンチを嫌がって HARI が組み付いてきたところで首相撲からの膝蹴り。完全にストライカー仕様となった端が
HARI を圧倒する。 2R になってもこの構図は変わらない。ポイントで負けていると判断して前に出る
HARI だったが逆にパンチが単調になってしまい、端の右ストレートのカウンターの餌食になる。さらに端の首相撲からの膝蹴りもドンドン当たり始め、
遂にHARI は顔を背けて横を向いてしまう。端はHARI の首元に手を回しながらバックを取ると、そのままチョークスリーパーでタップを奪った。グラウンドだけでなくスタンドでも主導権を握った端。打撃に成長の跡を見せた。
▼SGS公式ルール -54s契約5分2R
○バッカス羽鳥(BBdoll)
判定3-0
●15(所属不明)
<試合展開>
グラウンドで勝負したい 15 はバッカスのパンチを掻い潜って組み付くと足をかけてテイクダウンを狙っていく。グラウンドになれば上下、ポジションに関係なく関節技を仕掛ける
15 はガードポジションからの腕十字でバッカスの腕を伸ばしかけるも 30 秒ルールでブレイクとなりチャンスを逃してしまう。
2R 以降になるとバッカスが 15 のテイクダウンを凌いでグラウンドで上のポジションを取るという展開が多くなる。しかし
15 は再び下からの腕十字でチャンスを掴むが、ここでもブレイクとなる。すると残り 2 分過ぎ、バッカスのパンチが当たりそのまま後ろに下がってしまい
15 がスタンディングダウンをとられてしまう。ダメージは少なかったものの、ポイントを先取された 15
。今度はバッカスの右ストレートで尻餅をつくように 2 度目のダウン。結局、これが判定に響き、バッカスが勝利を手にした。
▼フレッシュファイト SGS公式ルール -50kg契約 3分2R
○金子和美(フリー)
判定3-0
●渡邉浩財子(SOD女子格闘技道場)
▼フレッシュファイト SGS公式ルール -46kg契約 3分2R
○関友紀子(SOD女子格闘技道場)
判定2-1
●山田純琴(y-park)
|