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                            新日本キックボクシング協会 
                            「MAGNUM 7」  
                            2005年3月20日(日)東京・後楽園ホール 
                            開場16:45 開始17:00 
                          ▼第13試合メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級選手権試合 3分5R 
                            ○シン・ノッパデッソーン(タイ/伊原/王者) 
                            判定3-0 ※49-46、49-46、50-46 
                            ●チャーンヴィット・ギャットトーボーウボン(タイ/5位) 
                            ※ノッパデッソーンが王座防衛に成功。 
                             
                              ムエタイという競技の定石をご存知だろうか。1Rは様子を見て、2Rは少し攻撃をしながらもやはり様子見、3・4Rで攻めてポイントを奪い、5Rはポイントを取った選手は逃げて奪われた選手はヒジなどで一発逆転を狙う…というのがオーソドックスなムエタイの試合の流れである。 
                             
                             この試合も1Rは二人とも流し気味だった。ミドルとミドルの蹴り合い、チャーンヴィットはローからパンチと日本的な攻めを見せたが、やはり両者とも手数は少なかった。ところが、1R残り15秒を切ったところでシンの右ハイキックがいきなりヒット! ダウンを奪うという波乱の幕開けとなったのだ。 
                             
                             2R、チャーンヴィットの右ストレートにシンが右ハイを合わせようとする。お互いに高い蹴りを出して、腕を狙い合う。3R、お互いに動きが見え始めてミドルや高い蹴りを蹴り合う。チャーンヴィットはパンチも使うが、すぐにクリンチされてブレイク。 
                             
                             4Rは勝負のラウンド。シンは下がりながらも左ミドルを当てていき、チャーンヴィットはパンチを出しながら前へ出る。一見、チャーンヴィットの方が攻めているように見えるが、ムエタイではパンチはほとんどポイントになる事はなく、試合を支配しているのは蹴りを多用するシンの方だった。 
                             
                             5R、ポイントを取られたと感じているチャーンヴィットが前へ出てパンチで攻める。シンは受けとめてのヒザ蹴り。チャーンビットのパンチと、シンのハイキックの闘いとなる。最後の方は、シンがポイントを守りきるために組み付き、大差の判定勝ちを収めた。 
                             
                             ラジャダムナンのタイトルマッチが見られるという事で、貴重ではあるのだが、このスピード化時代に本場のムエタイといっても今ひとつピンと来ないのか、満員の観客席の反応はあまりよくなかった。 
                             
                             
                           
                           ▼第12試合 メインイベント 日本フェザー級選手権試合 3分5R 
                            ○菊地剛介(伊原/王者) 
                            TKO 2R終了時 ドクターストップ 
                            ●大刀国秀(藤/3位) 
                            ※菊地が2度目の防衛に成功。 
                             
                              1R、ワンツーで切り込んでいく菊地。左フックから相手の死角を突いて右ハイキックをヒットさせる。大刀もパンチで前に出ようとするが、菊地は投げを多用して相手にペースを握らせない。さらに菊地はコカした後に倒れながらヒザを落とすエグい小技。大刀の蹴りを掬い取ってはやはり転がしていく。組んでのヒザ、クリンチの多い菊地だったが、組際に縦ヒジでカットに成功する。なぜか得意のローは少なかった。 
                             
                             2R、ワンツーからの左ローで攻める菊地だが、やはりクリンチが多い。距離感がつかめていないのか。パンチで前に出る大刀をクリンチで押さえ込む。それでも菊地はミドルをキャッチされた直後に、身体を倒しながらの変則的な右ハイキックを当てる。右フックから投げを見舞い、左フックからの右フックもクリーンヒットさせる菊地。投げ技で完全に相手のペースを乱している。ここでドクターチェックが入るが、試合再開。 
                             
                             しかし、インターバル中にドクターストップ。大刀の傷が骨まで達していたためである。「完全に倒したかったけど、面白くない試合になってすいませんでした!」不完全燃焼に終わった菊地は、憮然とした表情でマイクを持って叫んだ。 
                             
                          ▼第11試合 メインイベント 日本ライト級選手権試合 3分5R 
                            ○石井宏樹(藤本/王者) 
                            判定3-0 ※50-47、50-48、50-48 
                            ●マサル(トーエル/同級2位) 
                            ※石井が6度目の防衛に成功。 
                          ▼第10試合 セミファイナル ミドル級3分3R 
                            ○松本哉朗(藤本/同級王者) 
                            ドロー 判定1-1 
                            ●フジ・チャルムサック(タイ/伊原/元プロムエタイ協会Sウェルター級王者) 
                          ▼第9試合 セミファイナル フライ級3分3R 
                            ○深津飛成(伊原/1位) 
                            KO 1R0分48秒 ※左フック 
                            ●S.D.A.P(ホワイトタイガー/4位) 
                          ▼第8試合 ヘビー級3分3R 
                            ○内田ノボル(ビクトリー/1位) 
                            判定3-0 ※29-28、30-26、30-27 
                            ●リカルド・バン・デ・ボス(オランダ/伊原) 
                             
                            ▼第7試合 フェザー級 3分2R  
                            ○中尾 満(伊原) 
                            TKO 1R2分8秒  
                            ●ユースケ(トーエル)  
                             
                            ▼第6試合 ウェルター級 3分2R  
                            ○中澤 賢(治政館) 
判定3−0  
●大谷昌弘(尚武会)  
 
▼第5試合 フェザー級 3分2R  
○関根英雄(治政館) 
判定3−0  
●大川俊彦(トーエル)  
 
▼第4試合 ライト級 3分2R  
△垣原卓也(伊原土浦) 
ドロー  
△藤田ゼン(横須賀太賀)  
 
▼第3試合 フライ級 3分2R  
○池田茂由(伊原) 
判定3−0  
●松井 久(藤)  
 
▼第2試合 ヘビー級 3分2R  
○巌 士鎔(伊原) 
判定3−0  
●ALI将闘(藤)  
 
▼第1試合 フェザー級 3分2R  
○大塚 憲(藤本)  
判定2−0 
●早草義記(治政館) 
 
                             
                           
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