J-NETWORK
「GO!GO!J-NET’05 〜MACH55準決勝〜」
2005年5月6日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント 「MACH55」準決勝 55kg契約3分5R
○藤原あらし(全日本バンタム級王者/S.V.G)
TKO 3R1分47秒 ※ドクターストップ
●藤原国崇(NJKFバンタム級王者/拳之会)
全日本キック王者vsNJKF王者、注目の初対決に満員の観客席から大きな歓声が沸き起こる。J-NET始まって以来の観客動員とマスコミの多さとの事で、注目度の高さが伺える。
1R、あらしが左ミドル、左ストレートで前へ出る。国崇はその左ミドルに右ストレートを合わせ、右インロー。あらしは「パンチをスウェーでかわすのが分かっていたので、避けると思った方へ蹴った」と、パンチをフェイントして左ハイキックをヒットさせる。研究の成果を窺わせる攻撃だ。
2R、やはり左ミドルに右ストレートを合わせて行く国崇。出入りを早くして、パンチ、ローを当てて行く。あらしも左ミドル、左ハイで反撃して、両者かなりの手数が出る。国崇は右ハイであらしを後退させると、一気に得意の飛びヒザ蹴り! 国崇が一気に優位に立った。
しかし3R、倒そうと前へ出た国崇に落とし穴が待っていた。単調なワンツーで前へ出てしまったところへ、あらしの右縦ヒジがこれ以上はないという完璧なタイミングでヒット! 国崇の左目尻から血が噴き出し、あらしの右肩にも返り血がべっとりと張り付く。ドクターチェック後、試合再開となり、国崇はストップを恐れて猛然とあらしに襲い掛かる。パンチでラッシュを仕掛けるが、今度はあらしがバッティングとヒジで両目上を切られて両者同時にドクターチェック。試合再開後、国崇は再びラッシュを仕掛けたがあらしも右ストレートで応戦。国崇の流血がさらに酷くなっていき、ついにドクターが試合をストップした。敗れた国崇はマット上に泣き崩れた。
あらしによれば、事実上のフィニッシュとなった右縦ヒジの一撃は、トレーナーの杉田健一とスパーリング中に出して杉田をカットしてしまったのと、全く同じタイミングだったという。体に染み付いていたものが、自然に出た一撃だった。勝者あらしは「いままでで一番の難敵だった。本音を言えば、もうやりたくないです」と国崇を称えた。
▼セミファイナル 「MACH55」準決勝 55kg契約3分5回戦
○真 二(NJKFバンタム級4位 /OGUNI
GYM)
KO 2R2分57秒 ※右ローキック
●牧 裕三(J-NETWORKバンタム級王者/アクティブJ)
1Rは牧が好調に攻めた。パンチからロー、正面から入ってくる真二へテンカオや縦ヒジを合わせて行く。真二はパンチを出しながらコツコツと右ローを当てていった。
2R、やはり真二が正面から入っていく。パンチからロー、牧が素早い動きで繰り出すワンツー・ローにもひるまず突進。右ローをヒットさせていき、牧が後退。ロープ際で右ローがヒットすると牧がダウン、何とか立ち上がった牧だが、真二の右ロー連打に再びダウン、三度目も右ローで倒し、真二が決勝へ駒を進めた。
▼第7試合 72kg契約 サバイバルマッチ1
○新田明臣(IKUSA-U70初代戦王/バンゲリングベイ)
判定 3-0
●山内哲也(J-NETWORKミドル級王者/アクティブJ)
1Rから新田が左ミドル、左ハイで前へ出る。山内はワンツーを返していこうとするも、新田の左の蹴りに後退を余儀なくされる。
2Rも新田が左ミドル、左ハイで追いまわし、右ロー。上・中・下と攻撃を振り分けて、それぞれをクリーンヒットさせる。以前は左からの攻撃しか出なかった新田だが、今回は特に右ストレート、右ローと右の攻撃が目立つ。
3R、何とかパンチを当てたい山内だが、左ミドルで腕を狙い撃ちされてガードが下がり気味に。右ローも効き始め、山内の注意が分散される。そこへ新田の左ハイがヒット! ダウンを奪った新田はリラックスしたのかバックブロー、バックキックなど多彩な技も見せて前へ出る。山内もダウンを取り返そうとパンチを狙っていくが、新田の蹴り技の前に完封負けを喫した。
▼第6試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1
○喜入 衆(J-NETWORKスーパーライト級王者/ソーチタラダ渋谷)
判定 3-0
●金沢久幸(全日本ウェルター級2位/AJKF)
1R、長い手足を利した攻撃を加えていく金沢。ストレートで喜入を後退させていく。しかし、不用意に手を伸ばして挑発した直後、喜入の左フックが炸裂! 金沢がダウンを喫した。
2R、倒しに行く金沢だが、喜入は金沢の攻撃をしっかりガードしてから左ローを返していく。後半にはこの左ローが効き始め、金沢がバランスを崩す場面も。
3R、金沢はハイキック、バックキック、バックブローとダウンのロス・ポイントを奪い返しに行くが、喜入の左ローをもらって動きが止まってしまう。喜入は受け返しはしっかりしているが、自分からパンチで攻める時はガードが甘くすぐに返されてしまうため、KOは出来なかった。
「勝率はあってもKO率が少ないので、今日もKOで勝ちたかったけど判定になってしまいました。ベッドの上では必ずKOするんですけど…(笑)。これからはウェルター級の喜入として、他団体のチャンピオンや名前のある選手を倒して知名度を上げていきます」と喜入。先輩である西山に続いて、他団体侵攻作戦を開始する事を宣言した。
▼第5試合 J-NETWORKウェルター級タイトルマッチ3分5R
○我龍真吾(J-NETWORKウェルター級1位/ファイティングマスター)
KO 1R2分45秒 ※左フック、我龍が新王者に
●SHIN(J-NETWORKウェルター級王者/アクティブJ)
3月大会の再戦が今回はタイトルマッチとして行われた。前回は我龍が1Rにパンチを叩き込み、一方的な展開でKO勝ちを収めたが今回はどうか。
1R、SHINは長い手足を活かしたパンチと蹴りで攻めて行くが、ローを警戒しているためか腰が引けている。それでも右ハイキックで我龍をスリップさせて見せ場を作り、打ち合いに持っていった。しかし、乱戦なら我龍の土俵だ。真っ向から打ち合いで応戦し、左フックでSHINからダウンを奪った。
SHINは立ち上がり、再びパンチの打ち合いを挑んだが我龍の圧力に押され、左フックが再びカウンターでヒット。SHINは立ち上がる事が出来ず、またもKO負けを喫した。ベルトはフリー選手に流出する事に。
新チャンピオンとなった我龍は「ベルトを持ったからには、J-NETWORKのウェルター級チャンピオンが最強だという事を証明したい。喧嘩上等で、誰が相手でもブッ倒して行きます」と高らかに宣言した。
▼第4試合 J-NETWORKフェザー級タイトルマッチ3分5R
○尾田淳史(J-NETWORKフェザー級1位/アクティブJ)
判定 3-0 ※尾田が新王者に
●砂田将祈(J-NETWORKフェザー級王者/M-FACTRY)
▼第3試合 65kg契約 サバイバルマッチ1 3分3R延長1R
○井上 哲(MA日本ウェルター級2位/山木)
判定3−0 ※三者とも30−29
●黒田英雄(J-NETウェルター級4位/アクティブJ)
▼第2試合 54kg契約 サバイバルマッチ1 3分3R延長1R
○古谷繁明(J-NETバンタム級7位/ソーチタラダ渋谷)
KO 1R2分29秒 ※バックブロー
●磯部 大(MA日本バンタム級10位/明和心塊)
▼第1試合 ヘビー級 サバイバルマッチ1 3分3R延長1R
○長谷川康也(J-NETヘビー級1位/アクティブJ)
KO 1R2分31秒 ※右ローキック
●坂間 豊(バンゲリングベイ)
▼フレッシュマンファイト第2試合 ヘビー級 サバイバルマッチ1 3分3R延長1R
○冨樫龍一(梁山泊空手)
KO 3R0分41秒 ※後ろ回し蹴り
●川崎康弘(士心館)
▼フレッシュマンファイト第1試合 ライト級 3分3R
○藤原王子(レグルス池袋)
判定3−0 ※三者とも30−26
●宿波 明(はまっこムエタイ)
※3Rに宿波が膝蹴りで1ダウン
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