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【全日本キック】伝統のミドル級王座、MAX戦士TOMOの手に渡る

2005/06/12



ALL JAPAN KICKBOXING 2005
「EVOLUTION」
全日本キックボクシング連盟
2005年6月12日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※オープニングファイト開始17:30

▼第8試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント決勝戦 3分5R ※ヒジあり
○TOMO(正道会館/全日本ミドル級1位)
判定3-0 ※50-47、50-48、49-48
●中村高明(藤原/全日本ミドル級2位)
※TOMOが第9代全日本ミドル級王座に就く。

 決勝戦は予想通り、本命TOMOと中村の対戦となった。中村は左足を気にする風に登場、TOMOにはリングサイドに陣取った兄の武蔵から「落ち着け!」と声を掛けられての登場だ。会場には武蔵の友人としても知られるSMAPの中居正広もお忍びで姿を見せていた。異様な空気がリング上に漂い、他流試合ならではの緊張感が場内を支配する。

 1R、お互いにジャブを突き、機を見てミドルの蹴り合い。TOMOはハイキック、右ストレートを出していき、中村はTOMOのボディストレートに合わせてヒジを振り下ろす。終盤、中村が連打でTOMOをコーナーへ詰めていったが、TOMOは足を使ってすぐに脱出。

 2R、TOMOの突き刺すような左ジャブが中村の出足を止める。中村をリング中央にして、円を描くように周り込むTOMOは、右ストレートと右ローをヒットさせていった。中村はTOMOの蹴り足を掴んで攻撃するタイナーを連発するも、パンチが見えていないためジャブ、ストレートをもらう場面が多い。

 3R、ジャブを突き刺してワンツーをヒットさせていくTOMO。中村もフックを返そうとするが、すでにTOMOは射程距離外へ。パンチの精度が全く違うという印象だ。踏み込みの鋭さ、ステップバックの速さもTOMOの方がはるかに上手を行く。中村はTOMOのパンチを待って右ロー、TOMOの右ローにも右ローを相打ちで合わせて突破口を開いていこうとするが、完全にジャブで機先を制せられて後手後手に回る。

 4R、TOMOの左ハイをガードの上からもらった中村はグラっとくる。一気にパンチで攻め込んでいくTOMOは、中村が打ち気になるとハイキック、ローキック。中村のパンチの打ち終わりを待って右ストレート、左フックを入れていく。中村は組んでのヒジで勝負を仕掛けるも、TOMOは組まれるとガッチリとホールディングしてブレイクを待つというヒジの攻略法。中村は右ローをひたすら蹴っていく。

 5R、ジャブ、ワンツーで先手を取るTOMO。ステップで周りながら、追って来る中村へ面白いようにパンチを当てて行く。中村の右ローキックには右ストレートを合わせ、ハイキックを連発して中村を下がらせるTOMO。自分からもローキックで攻めて行き、完全に試合の流れを自分に引き寄せてしまった。

 判定でTOMOの勝利。この瞬間、伝統ある全日本キックボクシング連盟ミドル級王座が、K-1 WORLD MAXへ流出する事が決定した。

 TOMOはリング上でマイクアピール。「全日本キックファンの皆さん、後楽園ホールに来てくれた皆さん、僕が第9代ミドル級チャンピオンになりましたTOMOです。押忍」と挨拶し、「試合前に記者の皆さんによく聞かれたのが、他団体の選手がチャンピオンになるのはどうかと。こうやって、ベルトをオープンにしていろんな選手が競う合う方が、レベルも価値も上がると思います。どんどんオープンにして、いろんな選手がチャンピオンを狙ってくると思いますが、これから出てくる選手たちも応援してあげてください。そうやってベルトの価値を高めたいと思います」と、全日本キックの門戸開放路線を支持した。

●TOMOのコメント
(ベルトを巻いて)泣くかなと思ったけど、泣かなかったんですね。試合内容がいまひとつだったので。1試合目で左の拳を痛めて、決勝の3Rくらいに右手中指がおでこを殴りすぎて外れてしまいました。どうしようかと思ったけど、何とか。

 中村選手の構えが半身になっていたので、距離が遠く懐が深く感じた。パンチが打ちづらかったですね。1R目にいきなりヒジを喰らって激痛が走って、首相撲で来られたらヤバイと思いました。半身だからローは当たりましたね。相手のローはそんなにガツンと来るのはなかったです。自分が回ろうとした時に蹴ってきたので、カウンターが獲り辛い嫌らしい蹴りでした。

 中村選手は目線が下目具合なので、ジャブは全部当たりましたね。前蹴りも上・下と蹴って。向こうは3Rに出てくると思ったけど、来なかった。僕がガンガン行くとヒジがくると思ったので、ロングの間合いで行く作戦でしたが巧く行きました。武蔵からはジャブと、スタイルが江口選手と似ているので同じような感じで行け、と言われました。決勝は倒しに行こうと力まんでいいから、と。

 中村選手は前に闘った時の方が、アグレッシブに来ましたね。今日はじっくり見てる感じだった。前回は飛びヒジでズタズタに切られましたから。準決勝はとりあえず倒せたのでよかった。ジャストミートでパンチが入ったのに、立って来たので凄かったですね。江口選手はそんなに変わった印象はなかったです。今日は最低でも優勝と思っていました。勝って当たり前だと思って試合をしましたね。(ベルトを見て)やっぱりいいですね。ヒジありはやりたくないんで…今後の事はまだ考えていません」

●武蔵のコメント
「(ベルトは)ちょっとまだ早いかなって思った(笑)。本当は獲ってもらいたいと思ってましたね。獲ったら自信がつくし、強くなると思ったので。(立ち上がって応援していましたが?)自分の試合よりも疲れるんで、もう来ないでおこうと思いました。いてもたってもいられない気分でしたね。冷静に行けって言ってたんですけど、自分が思っていたより冷静でした。何かタイトルを、実績を形として残して欲しい、格闘技史に功績を残して欲しいと思っていたから、本人以上に嬉しいですよ。これから、TOMOの兄さんと呼ばれないように頑張ります(笑)」


▼第7試合 CROSS BOUT フェザー級サドンデスマッチ
○前田尚紀(藤原/全日本フェザー級1位/57・10s)
KO 2R0分45秒 ※右ローキック
●前沢カピラ義徳(カピラヴァッツ/元MA日本スーパーフェザー級王者/56・50s)

 前田が元MAの軽量級エース格だった前沢を一蹴した。1R、前沢がハイキックを連打してパンチでどんどん前へ出て行く。前半はその勢いにおされ気味だった前田だが、下がりながらも強いローキックを放っていった。

 前田の左インローで大きくバランスを崩す前沢。それでも前進するが、前田がローで押し始めて、右ローキックでダウンを喫する。さらにラウンド終了間際にもローで2度目のダウン。ゴングに救われる形となった。

 2R、前沢は捨て身の飛びヒザ蹴りを2度繰り出すも、右ローを蹴られてダウン。前田の勢いに押されて2度目のダウンを喫し、3度目もローを打ち込まれてKO負けを喫した。


▼第6試合 CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ
○小宮由紀博(レグルス池袋/J-NETWORKライト級2位/61s)
延長1R 判定3-0 ※三者とも10-9
●藤牧孝仁(はまっこムエタイ/全日本ライト級3位/61・20s)

 1Rから両者ともパンチで前に出て、クロスファイアが展開される。藤巻は右フック、小宮はボディからフックを細かく連打。手数を出すのは小宮だが、藤牧もよく打ち返す。3Rも足を止めての打ち合いが展開され、両者ともフックを狙い撃ち。組み付くとヒジでやりあうなど、目まぐるしく動き回っての打ち合いが展開され、両選手へのコールが沸きあがる。

 本戦はジャッジ1名が30-29で小宮に1ポイント入ったが、残りの2名は30-30でドロー。延長戦へ突入する。

 延長になると組み合いが多くなり、両選手ともヒジ狙い。その中でも小宮がワンツーを当てていき、藤牧の首相撲を振り払ってのパンチ。ミドル、ハイキックと蹴りも出す藤牧に、小宮がパンチで突っ込んで行って手数で上回った。


▼第5試合 全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ
○箱崎浩康(TEAM-1/全日本ウェルター級7位/66・50s)
TKO 3R2分57秒 ※レフェリーストップ
●宝樹まもる(勇心館/全日本ウェルター級5位/66・50s)

 1R、サウスポーの宝樹に対して左へ周り込む箱崎。周りながら左右のローを入れていく。宝樹は左右のフックで打ち合いに行くも、箱崎の右ショートストレートを浴びてダウン。

 2R、箱崎の右ヒジ二連発で宝樹が左目上から出血。宝樹は左右フックで打ち合いに持ち込むも、箱崎が右ストレートをカウンターで入れていく。

 3R、宝樹の挑んだ打ち合いに箱崎も猛然と打ち返していき、宝樹をロープに釘付けにして右ストレート、右アッパーで宝樹の頭を跳ね上げる。それでも宝樹が左右フックで打ち返すため、壮絶な打ち合いに。箱崎は飛びヒザ蹴りを2度、パンチ連打。この猛攻に倒れず耐えた宝樹だったが、出血が酷くレフェリーが試合をストップした。





▼第4試合 CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
○ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NETWORKライト級9位/61s)
KO 2R2分27秒 ※右フック
●藤井 徹(湘南格闘クラブ/60・50s)

 原田の右ローに合わせて藤井が右ストレートを決め、連打で追い込んでいくも原田が体を入れ替えて連打で逆襲。藤井の右ストレートで吹っ飛ばされるも、原田はコツコツと右ローを当てながらパンチで前に出る。

 2R、パンチで攻めて行く藤井は右ローも効かせる。両者ともにローでダメージを負いながら打ち合いを展開したが、前に出るのは原田。組み合いが多くなり、何度目からの組み合いの直後、原田が藤井のローに合わせての左フック! 一発で藤井をマットに沈め、原田はリング上を駆け回る。自分のテーマ曲に合わせて踊り狂い、観客席に「ファイター原田、覚えてください!」と吼え、大暴れしてリングを去った。場内はしばらくどよめきがやまなかった。


▼第3試合 CROSS BOUT 67s契約3分3R
○大 輝(JMC横浜/66・50s)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-27
●NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺/66・70s)

 HAYATOをセコンドにつけたNIIZUMAX!は、2Rになると右ローでどんどん前へ出る。大輝は勢いに押されるも、パンチのコンビネーションやミドル、組んでのヒザを頭部・腹部に打ち分けるなどテクニック的には圧倒する。

 NIIZUMAX!はローとフックで前へ出て、打ち合いを挑むも大輝よりもスピードで劣るため捕らえきる事が出来ない。終始、大輝がリードして試合を終えた。



▼第2試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
○TOMO(正道会館/全日本ミドル級1位/72・40s)
KO 2R1分38秒 ※3ノックダウン
●江口真吾(AJ/全日本ミドル級3位/72・50s)

 1R、江口がローキックを放った直後にTOMOの右ハイキックが炸裂! 江口がダウンを喫する。TOMOはコーナーへ追い詰めて連打を繰り出していくが、江口はこれに耐えて後半は打ち返す。

 2R、TOMOは江口のコンビネーションの打ち終わりを待って狙い済ました右ストレート! 江口がダウン。江口は挽回しようと猛然と打ち合いを挑んでいくが、左フックをもらって2度目のダウン。さらに打ち合いに行ったところで右ストレート、左ハイをもらって倒れ込み、TOMOが快勝した。


▼第1試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
○中村高明(藤原/全日本ミドル級2位/72・57s)
TKO 3R1分16秒
●小松隆也(建武館/全日本ミドル級7位/72s)

 1R、中村が細かい連打から組んでのヒザを、ボディから顔面へと決める。小松はローとフックで離れた位置で闘おうとするも、中村の細かい連打からの首相撲に捕まってしまう。

 2Rも同様の展開だったが、3Rに中村のパンチとヒザで小松が左目上をカット。小松が動いてパンチとローを出していくが、中村はすぐに組み付いてヒザ。中村がジャブ、ジャブ、右ストレートと連打して追い込んだところで、小松が出血でパンチが見えていないためかレフェリーが試合をストップした。

※サドンデスマッチ6試合は、すべて延長1ラウンドのみの特別ルール。

▼オープニングファイト第3試合 58kg契約 3分3R
水落洋祐(はまっこムエタイジム)
KO 1R2分38秒 ※パンチ連打
デンジャー高山(TEAM-1)
※高山の戦績は20戦1勝17敗2分に

▼オープニングファイト第2試合 フェザー級 3分3R
尾田兼次(S.V.G.)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28)
瀬尾平次郎(TEAM-1)

▼オープニングファイト第1試合 ライト級 3分3R
濱島康大(はまっこムエタイジム)
判定3−0 ※三者とも30−27
タロウ・ソーチタラダ(月心会)

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