DEEP事務局「DEEP 19th IMPACT」
2005年7月8日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
観衆=2,053人(満員)
▼メインイベント 83kg以下契約5分3R
○桜井隆多(R-GYM)82.8kg
一本 1R4分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●滑川康仁(チームM.A.D) 82.1kg
<試合展開>
1R、右のミドルを飛ばす滑川。桜井は突進して組み付いていく。桜井は離れ際にワンツー、再び組み付いて四つの状態からテイクダウンを奪う。下からアームロックを狙う滑川に対して、桜井は頭を中に入れてディフェンス。ブレイク後、打撃戦になると有効にショートフックを当てる桜井。滑川は片足タックルに入るが、桜井はテイクダウンを許さない。そしてスタンドに戻ると桜井が右フックを当てて、そのままマウントを奪うと一気呵成に攻め立てる。背中を見せて逃げる滑川だったが、桜井はそれを腕十字に切り返し、見事一本勝ちを収めた。
▼セミファイナル 75kg以下契約5分3R
○帯谷信弘(木口道場レスリング教室)73.8kg
判定3−0
●長谷川秀彦(SKアブソリュート)74.8kg
<試合展開>
五味がセコンドに付いた帯谷は、額が付かんばかりに長谷川をにらみつける。
1R、右ストレートで飛び込んだ帯谷。長谷川も突進して距離を詰めると四つの状態からヒザ蹴りを打つ。そのヒザ蹴りをキャッチした帯谷がテイクダウンを奪うものの、長谷川は帯谷の手首を掴んで下から三角絞めや腕十字を狙っていく。下からの攻めに手を焼く帯谷は、有効なパンチを打つことが出来ず、自ら立ってスタンドを要求する。ブレイク後、長谷川がすぐに組み付いていき、帯谷がテイクダウン。先ほどと同じように、グラウンドでは下になっている長谷川がガードから積極的に攻め、三角絞めや腕十字を狙っていく。
2R、先にテイクダウンを奪った帯谷が足を一本抜いて、長谷川の上半身を固めながらパスガード、サイドポジションを奪う。しかし長谷川も亀になって立ち上がって、バックを取らせてのアームロック。帯谷の腕をロックしたまま足をかけてグラウンドに持ち込むと、腕十字に切り替える。帯谷はすぐに腕を抜いてディフェンス、スタンドを要求する。ブレイク後、長谷川は自ら引き込んでガードポジションへ。下からの展開を狙うが、帯谷のイノキ・アリ状態から飛び込むように打ったパンチがヒット。さらに帯谷はボディへの踏み付けで攻め立てる。
3R、右ハイキックを蹴った帯谷。組み付いた長谷川が帯谷をロープに押し込みテイクダウンを狙うが、帯谷もそれをこらえる。長谷川はスタンドの状態から帯谷の足を取りに行くが、帯谷は足を抜いてパウンド。長谷川のボディを踏み付けるが、逆に長谷川が帯谷の蹴り足を取って足関節へ。帯谷もバランスを崩し、両者グラウンドになるという展開になったものの、パンチを打ちながら帯谷が脱出する。長谷川は再びバックを取らせてのアームロックを狙うが、帯谷に腕を抜かれてチャンスを逃す。最後は帯谷がグラウンドで上を取り、パンチを落としたところで試合終了となった。
序盤は長谷川の下からの関節技に苦戦した帯谷。しかし試合が進むに連れて徐々にパウンドを当て始め、パンクラスウェルター級2位の実力者・長谷川を判定で下した。
▼第7試合 70kg以下契約5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)69.8kg
判定2−0
●タクミ(パレストラ大阪)69.7kg
<試合展開>
初めて70kg以下に体重を落とした長岡。1Rから突進力を活かし、パンチを打ちながらタクミをロープに詰めていく。タクミもスペースが出来るとすぐにヒザ蹴りを返していくが、長岡が差し合いの状態からタックルに移行してタクミをテイクダウンする。ロープ際でブレイクとなり、再開後も差し合いが続き、ロープに押し込む長岡、ヒザ蹴りを返すタクミという展開に。
2R、ここでも先にテイクダウンを奪った長岡は、タクミの三角絞めをディフェンスしながらパウンド。スタンドの展開で出血したタクミの右目の下を狙ってパンチを打つ。ブレイク後、ここまで劣勢のタクミだったが、四つの状態から足をかけてテイクダウン。一気にマウントを奪って、反転して逃げる長岡からバックを奪いチョークを狙う。しかし長岡もそれを凌いで試合終了、長岡が接戦をモノにした。
▼第6試合 金子真理引退試合 47kg契約5分2R
○しなしさとこ(フリー)45.1kg
判定3−0
●金子真理(禅道会)46.4kg
<試合展開>
1R、しなしにテイクダウンを許した金子だったが、ガードから足でしなしの体を後方にけり倒して、一気にマウントポジションを奪う。いきなりの大チャンスを掴んだ金子だったが腕十字に失敗し、グラウンドでしなしに上のポジションを取り返されてしまう。しなしは上四方で金子を押さえ込みながらアームロックや腕十字を狙うが、金子も必死にディフェンスし、それを阻止する。
2R開始早々、しなしはテイクダウンを奪うと、1R同様サイドや上四方と有利なポジションをキープして、じっくりとアームロックや腕十字狙う。一本こそ奪えなかったしなしがったが、常に有利なポジションをキープ。金子はしなしからポジションを奪い返すことが出来ず、引退試合を飾る事が出来なかった。
▼第5試合 非公認DEEPヘビー級タイトルマッチ 5分2R
○入江秀忠(キングダムエルガイツ)97.3kg
TKO 1R2分41秒
●力 王(真戦組Team力王)101.4kg
<試合展開>
お馴染みの入場曲『キングダム』のテーマが流れても、なかなか登場しない入江。フルコーラスが終わっても入江は現れず、リングアナから「しばらくお待ちください」とアナウンスが起こる始末。最後はリングサイドで観戦する高田延彦&力王のセコンドに付く藤原喜明の目の前で、『U.W.F』のテーマで入場することとなった。
1R、入江はすぐに距離を詰めてテイクダウン。一気に、マウントポジションを奪うと、ロープ際で「オイ!オイ!」と一人で声を出しながらパウンド。しかしそのほとんどはロープもしくは力王のガードの上を叩いており、有効なパンチは皆無。しかし力王もポジションを返すことが出来なかったため、マウントを取られて2分過ぎにレフェリーストップとなった。試合後、入江は「俺の強さを見たか!佐伯、非公認のベルトじゃなくて、もっと上の舞台を俺に用意しろ!」とマイクアピール。
▼第4試合 103kg契約5分2R
○大堀竜二(R-GYM)
KO 2R2分4秒
●アンソニー・"辰治"・ネツラー(TEAM
Boon!)
<試合展開>
1R、大堀がタックルでテイクダウンを狙い、それをアンソニーが切るという展開が続く。一度、大堀が豪快な投げでテイクダウンを奪うも、マウントからの腕十字は失敗しアンソニーに立たれてしまう。その後もアンソニーは大堀のタックルを切って、がぶりの状態からパンチを入れる。
2R、テイクダウンを奪われたアンソニーは下からアームロックを狙うが、足をクラッチ出来ずに逃げられてしまう。スタンドに戻ると疲れの色が見えるアンソニーに、大堀が左右の連打を叩き込み、アンソニーをマットに沈めた。
▼第3試合 90kg以下契約5分2R
△MAX宮沢(荒武者総合格闘術)89.1kg
ドロー 判定1−0
△佐藤光芳(GRABAKA)89.8kg
<試合展開>
1R、片足タックルでテイクダウンを奪った佐藤。そこからバックを取ってチョークを狙う。しかし宮沢もタイミングを見て一気にブリッジ、このポジションから脱出する。佐藤は宮沢の腕をアームロックで捉えると、後転する様にグラウンドに持ち込んで一気に絞り上げる。これに対し宮沢は横に自分の体を逃がして、ブリッジで立ち上がる。スタンドに戻ると、宮沢が右フックをヒットさせる。
2R、佐藤はバックブローから組み付いてタックル。宮沢はそれを切ってパンチを返す。佐藤は前に出るプレッシャーをかけ、宮沢にロープを背負わせてパンチで攻めるが共に有効打はなく。佐藤に一票が入ってのドローとなった。
▼第2試合 82kg以下契約5分2R
○オ・ウォンジン(正進MMAジム/CMAKOREA)
KO 1R2分31秒
●岩見谷智義(高田道場)80.5kg
<試合展開>
1R、果敢にタックルを仕掛ける岩見谷。しかしオはそれを切って、スタンドで勝負する。岩見谷はパンチを打つ際に頭を下げているため、オのパンチをもらってしまい鼻から出血。最後はオの左ジャブがカウンターで入り、デビュー戦の岩見谷がKO負けを喫した。
▼第1試合 72kg以下契約5分2R
○Barbaro44(クラブ・バーバリアン)71.7kg
TKO 2R0分33秒
●松下直輝(MB3z)71.9kg
<試合展開>
1R、パンチで前に出て行くBarbaro44に対し、松下が上手く距離を取ってパンチを打ち込んでいく。ラウンド中盤、松下にロープを背負わせたBarbaro44が右ストレートをヒットさせるも、すぐに松下も右ストレートを返していく。その後も打撃戦が続き、手数で上回るBarbaro44、松下が的確にパンチを当てる。ここまで一進一退の攻防が続いていた両者だが、2R開始直後、Barbaro44が右ストレートを当てると、ロープ伝いに逃げる松下に連打を浴びせてKO勝利を収めた。
▼フューチャーファイト
△高橋基希(高田道場)
2R 時間切れドロー
△谷口智則(マッハ道場)
○田村和也(マッハ道場)
一本 2R1分37秒 ※チョークスリーパー
●古野 治(秋本道ジャングルジャンクション)
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