※この大会の模様は近日リングサイドムービーで公開!
J-NETWORK
「GO! GO! J-NET '05 〜SKY HIGH〜」
2005年9月21日(水)東京・後楽園ホール
▼メインイベント ライト級 WFCA世界ライト級王座決定戦 5回戦
○西山誠人(日本/アクティブJ/J-NETWORKライト級王者)
KO 5R1分28秒 ※膝蹴り
●カリム・エル・オスロウティ(オランダ/ドージョー・カマクラ/IAMTF世界アマチュアムエタイ2002年フェザー級王者)
インターバル1分30秒、ヒジとバックブロー禁止(西山によるともっと細かく禁止事項があったという)という不慣れなWFCAルールで行われたタイトルマッチで、西山が5RKO勝ちで初の世界王座を獲得した。
「コメントを見ただけで気が強いのは分かった」(西山)というカリムは、国家吹奏でオランダ国歌が流れているにも拘らず、リング中央に歩み出て西山を睨み付け、自軍コーナーへパンチを叩き込むなど師匠ジェラルド・ゴルドー譲りの荒くれふりを発揮。
1R、西山がワンツー・ローで軽快に攻めれば、カリムはパンチで反撃するも西山にパンチを合わせられる。カリムはヒザとミドル、テコンドーのユースオランダ王者&欧州王者の肩書きを持つが、派手な足技などは使わない。アマチュア・ムエタイ世界選手権フェザー級で金メダルを獲得した、ムエタイ・スタイルの方が得意のようだ。両者とも手数足数が出て、スピーディーないい立ち上がり。
2R、西山がインロー、相手のパンチの打ち終わりを狙ってのローで攻める。しかし、カリムもパンチの小刻みな連打からロー。西山のパンチで鼻血を出す。両者ジャブの相打ちが目立つが、前に出るのは西山。
3R、西山がワンツー、フックからローと上下に打ち分けていき、単調な攻めを繰り出すカリムを追い詰めていく。だが、入り際に西山がパンチを合わせられる場面も多く見られる。ラウンド終了間際には、西山が右フックでフラッシュダウン気味のスリップを奪い、カウントも数えられたが、これは無効となった。
4R、西山がパンチで前へ出ると、カリムはリーチの長さを活かしたクロスを合わせる。西山はすぐにローをフォローするも、入り際にパンチをもらう場面が目立つ。闘いにくさを感じたが、ハイキックや前蹴り、ヒザ蹴りなど蹴りを多用していく西山。
5R、ポイントでは負けていると読んだか、カリムはガムシャラにパンチで攻める。左右のフック、アッパーと力任せに振り回し、西山もこれに応戦。西山はロー、ヒザ蹴り、前蹴りとカリムをロープ際へ追い詰めていき、最後はパンチでぐらつかせると一気に首相撲からのヒザ蹴りを連打! カリムは腰を落とし、立ち上がろうとしたがカウント内に立ち上がることは出来なかった。
大喜びの西山は、「6月に負けて3ヵ月苦しい思いをして、今日の試合をやるのが怖かった。また同じように負けたら、人間失格だなって思って。本当に嬉しいです」と喜びを語る。
「日の丸が上がると思ったけど、残念ながらなかったので心の中で握り締めてサッカーの日本代表の気分に浸ってました。相手がスカした野郎だったんですけど、日本の色男を見せようかな、と。前回も同じように見に来てもらったのに、無様に負けちゃって、二度とカッコ悪いところを見せないと心に誓ってました」。
●試合後のコメント
「嬉しい、ホッとしました。誰もがこういうチャンスをもらえて、取れるわけじゃないので嬉しい。前の試合で自分が嫌いになりかけたけど、ちょっとだけ好きになりました。試合前、シャドーをしてる時に今日はヒザ蹴りがキレているのが分かったので、思いっきり仕留めに行きました。このベルトはどこにでも行けるパスポートだと思うので、他団体の強いヤツと闘いたいですね。このベルトに挑戦してきてもいいです。
明日は仕事があるんですけど、終電くらいまでは飲みます。いつもより長めの10日くらいビール飲んでなかったので。明日は6時半起きで仕事に行きます。
▼セミファイナル J-NETWORKミドル級タイトルマッチ 5回戦
○寒川直喜(バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級1位)
判定 3−0 ※50−46、50−47、50−46 寒川が新王者に
●山内哲也(アクティブJ/J-NETWORKミドル級王者)
1R、左ミドルを飛ばす寒川は、ラウンド中盤に首相撲から、離れ際の左フック、右ストレートとパンチで攻め立てる。これで山内は左目尻をカット、ドクターチェックが入る。
2R、寒川の首相撲に対し右のロングフックを放つ山内。このパンチが寒川の顔面を捉えるものの、ダメージを与えるまでには至らず。寒川がリーチ差を生かし、前蹴りやミドルで距離を取る展開が続く。
3Rに入ると寒川がパンチのラッシュ。左フックから右アッパーを当てると、間髪いれずに右ハイキック。思わず後退する山内を追いかけ、再び右ハイを放ち一気に攻めたてるが、山内はクリンチで逃げる。しかしこの攻撃で山内の出血がひどくなり、二度目のドクターチェックが入る。
4R、開始直後にカカト落しを放った寒川は、パンチを当てようと必死に距離を詰める山内にジャブを当てて、距離を詰めさせない。最終ラウンドも山内のパンチが当たらない距離から、ジャブ・ストレートを的確にヒットさせて、反撃のチャンスを与えず試合終了。判定で寒川が山内を下し、新王者となった。
▼第5試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1
○喜入衆(ソーチタラダ渋谷/J-NETWORKスーパーライト級王者)
KO 1R2分37秒 ※膝蹴り
●左禅丸(レグルス池袋/J-NETWORKウェルター級5位)
ゲンナロン戦で負った目の負傷が懸念された喜入だったが、その不安を吹き飛ばす快勝劇を見せた。開始直後から鋭いローを飛ばす喜入は、左の前蹴りを捌くとすぐに踏み込んで左フック、最初のダウンを奪う。再開後、パンチで左をロープ際まで追い込んだ喜入は、左の倒れ際に強烈な膝蹴り。これで二度目のダウンを奪うと、左はカウント内に立ち上がることが出来ず、喜入が見事復帰戦を飾った。
▼第4試合 J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント 準決勝
○馬場伸孝(山木ジム/MAキックボクシング連盟/J-NETWORKヘビー級2位)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●長谷川康也(アクティブJ/J-NETWORKヘビー級1位)
同じヘビー級でも100kgを越す長谷川と90kg台の馬場。体格差は明らかだったものの、体重の軽い馬場の方が、スピードを生かし長谷川を翻弄。馬場が出入りの速さと手数の多さで長谷川を上回った。
▼第3試合 J-NETWORKヘビー級王座決定トーナメント 準決勝
○天昇山(フリー/NJKFヘビー級5位)
判定 2−0 ※30−30、30−29、30−29
●富樫龍一(梁山泊/J-NETWORKヘビー級3位)
ガードを下げて、一発を狙う冨樫に対し、天昇山は的確にローとパンチを当てていく。得意のバックスピンキックなど大技を見せた冨樫だったが、クリーンヒットはなし。堅実な攻めで天昇山がトーナメント決勝へ駒を進めた。
▼第2試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○壮泰(士道館橋本道場/MA日本ライト級5位)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
本戦判定 0−1 ※29−30、30−30、30−30
●梶原龍児(チーム・ドラゴン/J-NETWORKライト級8位)
元ボクシング東洋太平洋ランカーの梶原に対し、壮泰は左ミドルを中心に蹴りで攻撃を組み立てる。しかし梶原も壮泰の蹴りに右フックで飛び込んでパンチの連打で突破口を開く。これに壮泰は首相撲で対抗。何度か膝蹴りを当てる場面があったものの、有効打はない。逆に不意に首を捕まえようとしたところで、梶原がパンチを当てるシーンが増える。若干、梶原が優勢のまま本戦は終了、ジャッジが1名が梶原を指示するも残り二人はドローを付け、延長戦へ。
延長戦に入ると、壮泰が左ミドルで距離を測り、梶原にパンチを打たせない。その後も蹴りを有効に使った壮泰が、延長ラウンドを制し、逆転勝利を収めた。
▼第1試合 ヘビー級 サバイバルマッチ1
○澤屋敷純一(チーム・ドラゴン)
KO 1R1分42秒 ※3ノックダウン
●池田強宏(烈拳会)
開始早々、澤屋敷がカウンターの右フックを当ててダウンを奪う。何とか立ち上がった池田だったが、足元がおぼつかない。澤屋敷はすぐにパンチと膝蹴りのラッシュで2度のダウンを奪い、3ノックダウンでKO勝利を飾った。
▼J-GIRLS 第2試合 フライ級 3回戦
○グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/J-NETWORKレディース1位)
判定 3−0
●田中佑季(正心会館)
▼J-GIRLS 第1試合 56.5kg契約 3回戦
○せり(SOD女子格闘技道場)
判定 2−0
●佐々木仁子(チームドラゴン)
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