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【極真館】極真空手に新局面!顔面攻撃・投げ・関節ありの新ルール「上段突き」で一本

2006/04/29



 4月29日(祝・土)埼玉・戸田市スポーツセンターで開催される極真空手道連盟極真館主催『第4回全日本ウェイト制空手道選手権大会』にて、「真剣勝負試合ルール」(仮名)による特別試合が行われた。

 極真空手の原点である大山道場で行われていた組手の再現となるこのルールは、オープンフィンガーグローブと部分的なヘッドギア(顔面部分は開いている)を着用、投げ、絞め・関節技、顔面へのヒジ打ちが許されるという、これまでの極真空手とは全く違うルールである。

 来年のウェイト制大会から全試合がこの新ルールで行われるが(無差別全日本大会は通常の極真空手ルール)、今大会で模範試合として2試合が披露された。

 1試合目はお互いに上段突き(顔面パンチ)と投げを意識しあったためか、組みが多く判定となった。しかし、2試合目では遂に極真空手史上初の“上段突き”が炸裂!

 白の選手が先に左上段前蹴りを顔面に入れて技ありをうばったが、その直後に赤の選手が猛反撃を開始! 右の上段突きを入れて白をダウンさせ、試合再開後にまたも上段突きを鮮やかに決めて57秒で一本勝ち! 白の選手が上段突きで吹っ飛ぶと、場内からは大きなどよめきが起こった。

 他の格闘技であれば当たり前の顔面パンチだが、極真空手の試合で、道衣を着て、あの広い試合場の上で見せられるとかなりの衝撃があった。しかも、第2試合の選手は上段突きだけに頼らず、通常の極真空手の持ち味である多彩な蹴り技を多用していたので、新しい空手を見る思いだった。

 盧山初雄館長も試合後かなり興奮気味で、新ルールの手応えを感じていたようだった。「これからは“極真は顔面がないから”とは言わせない。我々はこのルールで選手を鍛え、もう一度、地上最強の空手の座を取り戻します!」と高らかに宣言した。


極真空手道連盟極真館主催
「第4回全日本ウェイト制空手道選手権大会」

2006年4月29日(祝・土)埼玉・戸田市スポーツセンター
開場9:00

<大会結果>

▼軽量級
優 勝 岩田 學(城北支部)
準優勝 イェヴゲン・ヤコヴェンコ(ウクライナ・イェレメンコ)
3 位 コンスタンティン・ネムチン(ハバロフスクIFK&極真館)
4 位 田川貴章(極眞會)

▼中量級
優 勝 東海林亮介(東京本部)
準優勝 船先 雄(奈良支部)
3 位 アレクサンドル・プローダン(ウクライナ・ライゴ道場)
4 位 渋谷 俊(東京本部)

▼重量級
優 勝 藤井脩祐(城南大井町支部)
準優勝 坂田好総(昭武館カラテ)
3 位 市川典英(奈良支部)
4 位 櫻井 豊(埼京支部)

【関連リンク】
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