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サステイン
プロフェッショナル修斗公式戦
「SHOOTO THE DEVILOCK」
2006年5月12日（金）東京・後楽園ホール
開場17：00 開始18：30
＜試合結果＞
▼メインイベント 世界ライト級王座決定戦 3回戦
○リオン武（STG横浜/世界6位）
TKO 1R ※レフェリーストップ
●アントニオ・カルバーリョ（シャオフランコMMA/世界2位）
※リオンが第5代世界王者に。
 ペケーニョ欠場により、世界王座挑戦というチャンスを得たリオンが、見事そのチャンスをモノにした。
ファンの大声援をバックにリングインしたリオン。序盤は互いに距離を取る様子見の展開だったが、カルバーリョの左ハイキックをモロに受けてしまい、「生まれて初めて（打撃が）効いた」というほどのダメージを負ってしまう。
しかしリオンはカルバーリョの圧力に押し負けず、逆に前に出るとそのままテイクダウンを奪い、グラウンドで上のポジションを取ることに成功する。リオンの手首を持ち、コントロールしようとするカルバーリョだが、リオンは背筋を伸ばして距離を作ると、「自信がある」というパウンドでカルバーリョを痛めつける。
 カルバーリョも体を起こしたり、リオンの股下に潜ろうとするものの、逆に距離が中途半端になってしまい、リオンのパウンドをモロに受けてしまう。
確実に動きが鈍くなっていくカルバーリョにパンチを落としていくリオン。終盤は中腰になりより一層重たいパンチを落とし、カルバーリョをマットに沈めた。
レフェリーが試合を止めると、ファンが一気になだれ込みリオンの世界王者戴冠を熱く祝福した。
ファンがリングを降り、落ち着きを取り戻すとリオンが改めてマイクを握り挨拶。「ありがとうございます。本当にうれしいです。前回の試合が前に出れなかったので、今日は鼻が折れても前に出ようと思っていました。師匠の川口さんにこうやって恩返しできたことが一番うれしいです」と、その喜びを語った。
▼セミファイナル バンタム級3回戦
○マモル（STG横浜/王者）
TKO 1R2分45秒 ※ドクターストップ
●井口攝（TEAM BADASS13/世界6位）
※摂より改名
遂に実現した因縁の一戦。井口は角刈りに襟足を残した髪型で、マモルはいつも通りのアフロ。試合直前、握手を求めるマモルに、井口は軽く拳を合わせて応じる。
1R、まずはマモルが右ミドル。左フックから右ストレートで前に出て、距離ができると右ミドルを蹴る。マモルの右ミドルに対して、井口もすぐに左ミドル。
 オーソドックスのマモルに対して、井口は左のインローを蹴る。そして左ストレートから組み付いてテイクダウンを狙う井口だったが、マモルはそれを突き放す。
井口は左のインローから左のミドル。タックルを潰された井口は、自らバック見せるように立ち上がり、体を反転させえてロープへ押し込んでいく。
これに対してマモルは首相撲で対抗。距離ができるとパンチを見せてから右ハイキック。
これで井口がコーナーを背にすると、マモルは回転の速いパンチで一気に襲い掛かり、ガードを固める井口のボディと顔面を滅多打ち。そして狙い済ました首相撲からのヒザ蹴りで、井口の眉間をカットする。これで井口はかなり激しく出血し、長時間のドクターチェックが入る。
再開後、右フックから組み付いた井口だったが、やはりここもマモルの首相撲でテイクダウンで出来ない。先ほどと同じように自ら背中を見せて展開を作ろうとするが、マモルはそれを突き放して右ミドル。再び井口がコーナーを背にすると、マモルは回転の早いパンチで井口のボディと顔面に連打を浴びせる。
 何とか組み付いて逃げようとする井口だったが、眉間からの出血がひどくなりドクターが試合を止めた。
試合後、マイクを握った井口は「ありがとうございました。今日は120％MAX出しました。（マモルを指差し）やっぱり強ええな」とマモルの強さを称えると、「お騒がせしてすいません。しばらく休んで鍛え直します。また修斗が呼んでくれるんだったら出るし、そうじゃなかったら辞めるかもしれません。まあ気まぐれにやっていきます」と、らしいコメントで締めくくった。
これに対し、マモルは「井口っちゃん、ありがとう！ また（修斗で）上がってきてよ」と呼びかけた。
 ▼エキジビション・マッチ
―桜井“マッハ”速人（マッハ道場/第四代世界ミドル級王者）
エキシビジョンのため勝敗なし
―佐藤 ルミナ（roots/ライト級世界5位）
当初は出場を予定していた両者だが、今回はエキシビジョンでの参戦となった。
両者共にスタンドでもグラウンドでも動き回り、豪快な投げ技を披露するなど、エキシビジョンらしい派手な展開に、客席からは声援が巻き起こり、最後はルミナが飛びつき腕十字でマッハからタップを奪って終了となった。
 エキシビジョン終了後、ルミナは「久しぶりのデビロックの大会ということで、僕やマッハ、郷野が出ると思ってチケットを買ってくれたファンも多かったと思うんですけど、今回は諸事情で出られませんでした。
ただ（デビロック代表の）遠藤さんから声がかかって、コンディションさえよければ必ず出ます」と、デビロック興行への公式戦での参加をアピール。
続いてマイクを握ったマッハは「言いたいことは全部言われちゃいました。試合したかったです」と語った。
 ▼第5試合 78kg契約 2回戦
○川口健次（初代ライトヘビー級王者/STG横浜）
TKO 1R2分5秒 ※レフェリーストップ
●ディヴィダス・ぺトラウスカス（ダインラルファス）
今夜電撃復帰を果たす川口のセコンドにはガッツマンの桜田会長がつく。
1R、ジャブから組み付いた川口はぺトラウスカスの首投げを潰してバックマウントへ。体を完全に伸ばすと強烈なパウンド。ディフェンス一辺倒になったぺトラウスカスに、両腕を大きく振り上げて説得力十分のパンチを落とし、見事TKO勝利を収めた。
試合後マイクを握った川口は、修斗関係者に感謝の気持ちを告げると共に、「今はPRIDEやHERO'Sがあるけれど、僕と坂本社長、桜田会長。初代シューターが頑張って、佐山サトルが作った修斗を守っていきます。そしてPRIDEやHERO'Sに負けない興行にしていきます」と宣言した。
 ▼第4試合 ウェルター級3回戦
○廣田瑞人（GUTSMAN・修斗道場/環太平洋5位）
判定 3-0 ※30-24、30-24、30-25
●風田 陣（ピロクテテス新潟/環太平洋10位）
髪を真っ赤に染めて気合十分の廣田。風田のキックパンツのお尻には膝天国のプリントが。
1R、まずは間合いの探り合い。廣田がワンツーで前に飛び込む。そして風田のローに合わせて左右のフックで飛び込むと四つの展開に。
しかし風田はそれを耐えてテイクダウンを許さない。風田は廣田の右ストレートに対して右ロー。廣田は右ストレートから左フックを返して、ヒザ蹴りが得意な風田に対して逆に首相撲を仕掛ける。
 パンチで距離を詰める廣田を突き放して右ローを蹴る風田。しかし廣田のプレッシャーが強くズルズルと下がってしまい、廣田が右ストレートで先制ダウンを奪う。
再開後、右ローを蹴り続ける風田。廣田はそのローに右ストレートを合わせると、風田が後方に倒れ、廣田が一気にパンチで襲い掛かる。体を反転させてタックルに入った風田に、廣田はスピニングチョーク。しかし残り時間が少なく極めきれない。
2R、ここでも右ローを蹴る風田。しかし再びそこを廣田に狙われて、右ストレレートで2度目のダウンを喫する。再開後、廣田は一気に組み付いてテイクダウンを奪うと、ハーフガードの風田を突き放してパウンド。
風田が廣田の体を蹴って突き放して立つと、距離を取っての打撃戦に。右ストレート、左フックを当てる廣田に対し、風田は距離が近づくと必ずヒザ蹴りを返す。しかし廣田が上手くテイクダウンとパンチを織り交ぜ、風田に有効打を許さない。
 3R、プレッシャーをかけて前に出てパンチで飛び込む廣田。風田はパンチをガードして距離を取ると執拗に右ロー。1Rからしつこく蹴り続けてきたこの右ローで廣田の動きが止まる。
しかし廣田も風田をコーナーに詰めると左フックを当てて、四つからテイクダウン。ハーフから体を起こしてパンチを打っていく。そして廣田はイノキ・アリ状態からパンチで飛び込んで、がぶりからバックへ。
しかし風田も体を回転させて立ち上がって、このピンチを凌ぐ。するとここから風田は組み付いてくる廣田のボディにヒザ蹴りを連打。廣田の体が折れ曲がるものの、廣田はそれを耐えて風田をコーナーに押し込んで終了のゴングを聞く。
2度のダウンで大差の判定勝ちを収めた廣田だったが、敗れた風田もハートを見せる熱い試合で場内を沸かせた。
 ▼第3試合 67kg契約
3回戦
○不死身夜 天慶（シューティング横浜/環太平洋ライト級8位）
KO 1R2分10秒 ※右ストレート
●田村彰敏（総合格闘技 津田沼道場）
1R、田村が左ジャブから右ロー。不死身夜は田村の右ローに返しの左フックを合わせる。そして不死身夜は右アッパーから左フック。
田村の左ジャブには回りながら左フックを当てる。田村は距離を詰めて首相撲を仕掛けるが、不死身夜はすぐに田村の体を突き放す。
パンチの主導権を握った不死身夜は右ストレートから左ボディ。田村がボディへのパンチで前に飛び込むと、カウンターの右ストレート。これを立て続けに当てると、田村が後方に大きくダウン。何とか立ち上がった田村だが、視線はうつろでKO負けを宣告された。
 ▼第2試合 66kg契約 3回戦
○阿部裕幸（AACC/環太平洋ライト級9位）
一本 1R3分15秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ディビッド・パディーラ（ジーザス・イズ・ロード）
1R、阿部がパディーリャのジャブに右ロー。パディーリャは阿部の二発目のローの後にタックルを合わせる。四つの展開になり、阿部がロープに押し込まれるも、綺麗にパディーリャを投げてテイクダウン。
一気にマウントを奪うと腕十字へ。パリージャに腕を抜かれるも、阿部はすぐに足関節を仕掛ける。そして最後はガードポジションからの鮮やかな腕十字！ 阿部が貫禄の一本勝ちを見せた。
 ▼第1試合 62kg契約
2回戦
○水垣偉弥（STG八景）
TKO 1R3分49秒 ※レフェリーストップ
●亘理崇麿（パラエストラ仙台）
1R、水垣が勢い良く右ストレートで飛び込んでワンツー、距離ができると右ローを蹴る。亘理は水垣のパンチにタックル合わせるも、水垣はそれを切ってコーナーに押し込む。四つの展開となると、亘理が引き込み気味に下になる。
水垣の両腕を外から抱えてガードから仕掛ける亘理。しかし水垣はその腕を引っこ抜いて、体を起こすと強烈なパウンド。中腰の態勢から会場にゴツゴツと音が響くようなパンチを落とす。亘理も体を半身にして動こうとするが、逆に水垣に殴る距離を作られてしまいパンチを被弾。最後は無防備になった亘理に水垣がパンチを落とし続けたところでレフェリーストップとなった。
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