5月13日(土)千葉・幕張メッセにて開催される、トリニティ主催「MARS World Fighting
GP」が行われた。4月の韓国大会から新体制となったMARS。今大会はキックと総合ル―ルの試合がミックスされ、バラエティ豊かなラインナップとなった。
メインではHERO'S参戦を目論む岡見勇信(和術慧舟會東京本部)がバン・ジウォン(韓国)を圧倒し、得意のパウンドで快勝。
試合後、改めてHERO'S参戦をアピ―ルし、「今までの85kg級は秋山選手が一人で盛り上げてきた。桜庭選手も参戦することになったし、自分みたいな選手が頑張って85kg級を盛り上げていきたい」と語り、自らが最後の関門と課す6月DOGでの強豪選手との対戦を希望した。
メインを戦った以外の韓国人選手たちは大健闘。井上克也(和術慧舟會RJW)に破れたものの、キム・ヘンギ(韓国)は気迫十分のファイトで井上を後退させる場面を作り、ソン・オンシク(韓国)に至っては長身から繰り出す蹴りとパウンドを駆使し、実力者である矢野卓見(烏合会)から判定勝利を収めた。
まだまだ荒削りな部分の多い韓国人選手たちだが、今後MARSで継続的に場数を踏んでいけば、将来的には日本人選手にとっても脅威となるだろう。
セミのキックル―ルではアレックス・ロバ―ツ(空柔拳会館)が格上のネイサン・コ―ベット(オーストラリア)に鮮やかな右ハイキックでKO勝ちを収めた。
R.I.S.E. G-BAZOOKA TOUNAMENT制覇に続く快挙にアレックスは舌好調で、「K-1いいんじゃない(笑)?」と熱望するK-1JAPAN参戦を口にした。
階級の枠を越えた修斗世界ランカ―同士となった漆谷康宏(和術慧舟會RJW)とダニエル・リマ(ブラジル)の一戦は、漆谷がインロ―を中心に攻撃を組み立て、リマの攻撃を封じ込めて完勝。
漆谷本人は試合後「反省点しかない」と表情を曇らせたが、一階級上のリマを下したことは今後につながるはずだ。
次回大会は秋頃を予定しており、「今回は色んな意味で反省点も多かった。点数にして50点。これからもMARSを継続していこうと思いますし、そのためには次の大会が勝負の大会になるでしょう」と天野プロデュ―サ―。
苦戦した観客動員や難航したマッチメ―クなど、大会の運営面でのリベンジを誓った。
トリニティ/MARS
PROJECT
「MARS World Fighting GP」
2006年5月13日(土)千葉・幕張メッセ
試合開始17:30
<全試合結果>
▼メインイベント 83kg契約 総合ルール 5分3R
○岡見勇信(日本/和術慧舟會東京本部)
TKO 1R4分38秒 ※レフェリーストップ
●バン・ジウォン(韓国/テグ異種格闘技アカデミー)
▼セミファイナル 無差別級 キックルール 3分3R
○アレックス・ロバーツ(アメリカ/空柔拳会館)
KO 2R1分51秒 ※右ハイキック
●ネイサン・コーベット(オーストラリア/ファイブ・リングス・ドージョー)
▼第7試合 75kg契約 総合ルール 5分3R
○井上克也(日本/和術慧舟會RJW)
TKO 3R4分20秒 ※レフェリーストップ
●キム・ヘンギ(韓国/チーム・タックル)
▼第6試合 68kg契約 総合ルール 5分2R
○ソン・オンシク(韓国/大丘異種格闘技アカデミー)
判定 3−0 ※20−18、20−19、20−19
●矢野卓見(日本/烏合会)
▼第5試合 プロレスルール タッグマッチ
▼第4試合 59kg契約 総合ルール 5分2R
○漆谷康宏(日本/和術慧舟會RJW)
判定 3−0 ※20−19、20−18、20−16
●ダニエル・リマ(ブラジル/ファイブ・リングス・ドージョー)
▼第3試合 70kg契約 キックルール 3分3R
○ブルース・マクフィー(オーストラリア/ファイブ・リングス・ドージョー)
判定 3−0 ※29−26、29−25、29−26
●小川孔久(日本/空柔拳会館)
▼第2試合 71kg契約 キックルール 3分3R
○守屋拓郎(日本/町田金子)
KO 1R1分24秒 ※右ストレート
●丸山純一(日本/ザ・スピリットジム)
▼第1試合 無差別級 キックルール 3分3R
○松本勇三(日本/勇三道場)
KO 1R2分17秒 ※右ハイキック
●加瀬大策(日本/ARMS)
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