TBS/FEG
「K-1 WORLD MAX 2006〜世界一決定トーナメント決勝戦〜」
2006年6月30日（金）神奈川・横浜アリーナ
開場16：00 開始18：00
▼第9試合 K-1 WORLD MAX
2006 世界一決定トーナメント 決勝 3分3R延長2R
○ブアカーオ・ポー.プラムック（タイ/ポー．プラムックジム/K-1
WORLD MAX 2004王者）
KO 2R2分13秒
●アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1
WORLD MAX 2005王者）
16,918人（超満員札止め）の大観衆が見守る中、左目を大きく腫らし、両目の下に傷を負った第4代王者サワーが入場。ブアカーオも口元も真一文字に結んでの入場だ。
1R、ジャブを伸ばすブアカーオにサワーがローキック。ブアカーオがパンチで攻め入ると、サワーはミドルやローを合わせる。ジャブを多用し、ミドルキックを放つブアカーオ。サワーは圧力をかけて前に出るが、ブアカーオのローに下がってしまう。サワーは顔面にパンチを集めて、レバーブロー。ブアカーオが右ローの連打、ジャブを多用してサワーのインファイトを防ぐ。
2R、サワーがパンチで前に出る。ブアカーオはジャブを出しながら左ミドル、サワーの左フックには右ストレートを返す。サワーの左右フックをダッキングで避けたブアカーオが、前のめりになってクリンチしようとしたサワーへすかさず左フック！ サワーがダウン！ 立ち上がったサワーへブアカーオが左ミドル。パンチで前に出るサワーだったが、ブアカーオはロープを背負ってパンチとヒザを返し、強烈な右フックから左アッパーの二連発。これでサワー2度目のダウン。
最後は右アッパーからの右ストレートを直撃させ、ブアカーオが見事なKO勝利でMAX史上初の2度目の優勝を成し遂げた。
▼第8試合 スーパーファイト 3分3R延長1R
○フェルナンド・カレロス（アメリカ/アメリカン ケンポー カラテ アカデミー）
判定 3−0 ※28−26、28−27、28−26
●武田幸三（日本/治政館）
1R、ジワリジワリとプレッシャーをかけていく武田。カレロスは左フックから右ハイキック、武田はこれに動じず、再び間合いを詰めていく。頭を低くしてフックを連打していくカレロス、押された武田は右フックでダウンを喫する。右アッパーを突き上げ、間合いを詰めて左右のフックを叩き込んでいくカレロス。武田のがら空きとなっている右のアゴを左フックで狙い撃ち。武田はガードを固めてローキック、右ストレートも狙っていく。カレロスは右アッパーを突き上げ、左右のフック。左フックで武田が大きくバランスを崩したところでゴング、武田は救われた形となった。
2R、左右の強打を振るって突っ込んでいくカレロス。武田はブロックして右ローをヒットさせる。カレロスが後退。しかし、カレロスはローを蹴られないように武田をロープに押し付けて、ショートアッパーを狙っていく。武田の右ローに合わせたカレロスの左アッパーがヒット！ 武田はとにかくガードを固め、ローを蹴っていく。カレロスにも疲れが見える。武田のローを嫌がるカレロスは掴んでくるが、武田のヒザ蹴りが突き刺さる。
3R、前に出て行く武田はパンチの空振りが目立つが、ローは当たっている。カレロスは頭を低く下げて、左フックを強振しながらくっついてくるのみ。武田はヒザ蹴りだ。徹底してヒザ蹴りを突き刺す武田。離れ際に右ストレート、カレロスが下がると右ストレートをボディに入れる。ノーガードで打ち合う両者、武田が右ストレートからの左右フックで勝負をかけたが、倒し返すことは出来なかった。
▼第7試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
○ブアカーオ・ポー.プラムック（タイ/ポー．プラムックジム/K-1
WORLD MAX 2004王者）
判定 3−0 ※30−27、30−28、30−27
●ドラゴ（アルメニア/イッツショータイム）
1R、ドラゴは肩を揺らしながら前に出てパンチを出して行く。両者の前蹴り、ドラゴがパンチを出すとブアカーオはローを合わせる。ブアカーオの右ローでドラゴは転倒。ブアカーオはドラゴの蹴り足を掴むと、強烈なハイキック！ ドラゴもブアカーオも初戦のようにガンガンと前には出ず、じっくりと構えて単発の攻撃を出して行く。ドラゴの伸びるストレートにブアカーオはハイキック。
2R、ブアカーオは右ローキックの連打！ ドラゴのハイキックを軽々とかわしてローキック。ブアカーオもハイキック、ジャブでドラゴを下がらせ、左右のローだ。ブアカーオはドラゴの伸びるパンチをスウェーバックで避けながら、逆にフックとミドルキック。ドラゴのアッパーがヒットするも、ブアカーオは怯まず前へ。蹴りを多用しながら、ドラゴの空振りを誘って蹴りを繰り出していく。ドラゴが接近戦で足を止め、重心がやや前のめりの時にブアカーオが右ストレートを合わせた！ ドラゴがダウン！
3R、ヒザ蹴りからミドルキック、ハイキックと蹴り技を多用するブアカーオ。ドラゴも必死に打ち返していくが、ブアカーオの顔面を捉える事は出来ない。逆にヒザ蹴りをもらう。ドラゴがバックスピンキックを繰り出すと、ブアカーオも同じ技で応戦。ドラゴのパンチをボディワークでヒョイヒョイと避けていくブアカーオ。ドラゴの伸びるパンチが当たらない。ブアカーオがパンチを避けるとすぐにハイ＆ミドル。ブアカーオはジャブと前蹴り、さらにクリンチでドラゴに追撃を許さず、判定勝ちを収めた。
▼第6試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1
WORLD MAX 2005王者）
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−28
●魔裟斗（日本/シルバーウルフ/K-1 WORLD
MAX 2003王者）
第2代王者・魔裟斗と第4代王者サワーの初対決。サワーの左目下には、カラコダ戦で負った傷がある。魔裟斗はリングインするとガッツポーズで歓声に応える。
1R、大きな「魔裟斗コール」が沸き起こる中、ゴングが鳴った。サワーは魔裟斗に右ローキック。魔裟斗はジャブを出しながらパンチを狙っていくが、サワーは右ローに繋げていく。サワーの左ローに魔裟斗の体が揺らぐ！ 魔裟斗は左フックから右ロー、サワーの左ロー。魔裟斗は右ストレートを入れて下がり、すぐに左フックで前に出る。出入りの速さでパンチを狙う魔裟斗。魔裟斗の右クロスがヒット！ サワーの右ローを魔裟斗は左足を上げてカットし、ヒザ蹴りをサワーのボディへ突き刺して行く。魔裟斗のヒザが有効だ。
2R、ワンツーを打っていく魔裟斗にサワーもワンツーから右ロー。魔裟斗の右ローが快音を発し、ワンツーからヒザ。サワーのパンチはサイドステップでかわしていく。サワーがジャブから右フック、続く右ローで魔裟斗の体が大きく揺らぐ！ 前に出るサワー！ 魔裟斗もパンチのコンビネーションからハイキック、サワーも同じ技を返していく。魔裟斗の右ストレート、サワーが入ってくるとヒザ蹴りを合わせる。だが、サワーの右ローが強烈だ。魔裟斗のジャブにサワーが右ローを返したところでゴング。
3R、両者が打ち合いに行く！ サワーの右ローに魔裟斗がバランスを崩すが、構わずパンチで前に出て行く魔裟斗。サワーは左インローだ。魔裟斗の右アッパーがヒット、サワーはハイキック！ 場内には悲鳴にも似た魔裟斗への声援。パンチとローで激しく打ち合う両雄！ 魔裟斗はジャブからヒザ、前蹴りで突き放す。が、サワーの右ローが効いている！ そこへサワーが左飛びヒザ蹴り！ サワーが追い続け、魔裟斗は下がりながらもアッパーを入れる。魔裟斗のジャブにサワーが右ロングフック、さらに右フック！ これで魔裟斗がダウン！ 残り15秒のところでまさかの決定打。両者打ち合いに行くが、魔裟斗にとっては無情のゴングが鳴った。魔裟斗は笑顔で勝者サワーを祝福した。
▼第5試合 オープニングファイト 3分3R延長1R
○TATSUJI（日本／アイアンアックス）
判定 3−0 ※30−28、30−29、30−28
●白須康仁（日本／花澤ジム）
1R、圧力を掛けて左フックを打って行くTATSUJIに、白須は右のローキック。TATSUJIは細かいフックの連打、白須がパンチを出すと倍のパンチを返していく。右アッパー、右ストレートをヒットさせ、白須のローとパンチに回転の速いフックを返していくTATSUJI。右ボディから左フック、白須の左に左右のフックを返す。白須はTATSUJIのフックの隙間を縫って左のストレートを入れる。
2R、白須の右ロー二連打に同じくローを返すTATSUJI。パンチで追って行くTATSUJIだが、白須もフックやローを返し、接近戦になるとクリンチ。TATSUJIは左ストレートを入れ、パンチでドンドン前に出て行く。しかし、白須はクリーンヒットを許さず、なおかつ右ストレートやフックを返す。TATSUJIの回転力のあるフックに追い回される白須だが、左右フックとローを返して追い上げていく。
3R、TATSUJIの左フックにバランスを崩す白須。ワンツーからロープ際に詰めて連打を見舞うTATSUJIだが、白須はクリンチワークで逃げて左フックから右アッパー、そして左ロー。TATSUJIは左フックから右ストレート、白須の右フックを空振りさせての右ストレートを叩き込み、手数による判定勝利を収めた。しかし、試合内容は今ひとつ。メリハリに欠けた一戦となった。
▼第4試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 3分3R延長1R
○ブアカーオ・ポー.プラムック（タイ/ポー．プラムックジム/K-1
WORLD MAX 2004王者）
KO 2R0分18秒 ※左フック
●佐藤嘉洋（日本/フルキャスト/K-1 WORLD
MAX 2006日本代表決定トーナメント優勝）
1R、両者ともほとんど動かずにその場でローとフックの応酬。佐藤の右ローにブアカーオが右ストレート。ブアカーオのワンツー、佐藤も左アッパー。今日はブアカーオのパンチが走っている。佐藤の右ローにアッパーを合わせて、ブアカーオがグラつかせた。どんどんパンチで前に出て行くブアカーオは佐藤の打ち返してきた右をスウェーでかわし、前のめり気味になった佐藤をワンツーでダウンさせる！ さらにパンチで迫っていくブアカーオ、ワンツーが佐藤の顔面を揺らす。パンチで前に出続けるブアカーオ！ 佐藤もフックを打ち返すが、ブアカーオの勢いが完全に優る。
2R開始早々、佐藤の前蹴りをキャッチしたブアカーオが、不用意に右を伸ばしてきた佐藤へ強烈な左フックをモロにヒット！ 佐藤はそのまま立てず、ブアカーオが圧倒的なKOで勝利した。
▼第3試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 3分3R延長1R
○ドラゴ（アルメニア/イッツショータイム）
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/K-1
WORLD MAX 2002王者）
1R、ドラゴがローキックで先制、前蹴りで突き放す。パンチで迫るクラウスに、前蹴りや飛び込むようなパンチを見舞うドラゴ。クラウスの右ストレートに右のヒザ蹴りのカウンター！ クラウスがダウンを喫した。一気に襲い掛かるドラゴ。しかし、クラウスも右フックで倒しにかかる。両者ガードを固めながら超接近戦での打ち合い！ クラウスがコンビネーションで攻めれば、ドラゴは両腕を閉じてのブロックから変則的な蹴りとパンチ。クラウスのパンチをガッチリとブロックして、全力での蹴りとフック。
2R、クラウスのワンツーにドラゴはハイキック。ドラゴは右ストレートでクラウスを下がらせ、右ミドルを叩き込む。ドラゴはクラウスのパンチを、しっかりと両腕閉じブロックでガードしてから、すぐに強烈なパンチや蹴りを返す。クラウスの右フック、ドラゴの左をかわしての右フック。クラウスは左アッパーも当てていくが、ドラゴの左ハイキックが意表を突いた角度で伸びてくる。強い左インローを蹴り続け、クラウスのパンチをもらいながらもしっかりとパンチを打ち返していくドラゴ。
3R、ストレートを連打するクラウスを、前蹴りで吹っ飛ばすドラゴ。ストレート系の技がグーンと伸びるため、クラウスはその度に下がらされる。クラウスは距離を詰めてボディとアゴにアッパーを入れていくが、ドラゴも潜り込んでのアッパーだ。クラウスが入ってくるとドラゴはバックスピンキックから飛びヒザ蹴り。クラウスはこれをブロックするとフックで前に出て行くが、ドラゴも左右のフックと強烈なミドル＆ローキック。パンチで追い込んでいくクラウスだったが、ドラゴも長い手足から繰り出す蹴り技とストレート系の技で応戦し、クラウスの逆転を許さなかった。
MAX初代王者を倒したドラゴは、その場で男泣き。ガッツポーズをし、泣きながら控え室へ戻っていった。
▼第2試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1
WORLD MAX 2005王者）
KO 3R2分23秒 ※2ノックダウン
●ヴァージル・カラコダ（南アフリカ/スティーブズジム）
1R、サワーは左ローを飛ばすとカラコダは距離を詰めて得意のパンチを連打。サワーは両腕をガッチリと閉じてブロックしながら、左ローを返していく。カラコダがローを蹴れば左ローを返し、カラコダのパンチを避けても左ロー。カラコダは細かい連打からボディを打ち、アッパーへ繋げていく。カラコダはジャブから右ストレートを狙うが、サワーはこれを避けて左ローキック。カラコダが接近戦で連打を仕掛けてくると、掴んでのヒザ蹴りだ。ジャブ二発を出したカラコダに、サワーが左ローを返したが、前に出たカラコダの右ストレートがサワーを捕らえた！ なんとサワーがダウン！ 立ち上がると左ローをしつこく蹴っていくサワー。
2R、やはり左ローを蹴っていくサワー、カラコダは左右のフックを浴びせる。ジャブ、ボディ、フックとパンチを使い分けるカラコダ。サワーは左右に動いて左ローを蹴るが、カラコダの連打に捕まる。しかし、徐々にサワーの左ローをカラコダが嫌がり始める。サワーは左インローを連発、カラコダがジャブを打ってくると、左インローでカラコダをグラつかせる。サワーの左インローに、バランスを崩すカラコダ。サワーは体を振って近づき、右フックからレバーブロー、カラコダをロープに追い詰めて連打を見舞う。
3R、左ローキックからサワーがパンチのコンビネーションでカラコダを棒立ちにさせる！ サワーのワンツーからアッパー、レバーブロー。そして左ローキックへと繋げていく。カラコダのジャブを受けてレバーブローの二連発、そして左ロー。組み付くカラコダにサワーがヒザ蹴り。サワーの右フックがカウンターで炸裂！ 今度はカラコダがダウン。パンチとヒザ蹴りで滅多打ちにするサワー！ 左右フックでカラコダの頭が大きく揺れたところでレフェリーが割って入り、試合をストップした。
▼第1試合 K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 3分3R延長1R
○魔裟斗（日本/シルバーウルフ/K-1 WORLD
MAX 2003王者）
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン/K-1 WORLD MAX2004日本代表決定トーナメント優勝)
耳をつんざくような大声援の中、ゴングが鳴った。コヒがジャブと前蹴りを連発して前に出る。魔裟斗の右ロー、コヒはレバーブローから前蹴り、さらに右ローで魔裟斗のバランスを崩す。前蹴りを多用するコヒ、魔裟斗はその度に後退させられる。魔裟斗は右ローからのパンチを狙い、左右フックで入っていくもコヒの前蹴りに吹っ飛ばされる。コヒが前蹴りから右ロー、魔裟斗がバランスを崩す。魔裟斗はパンチで入っていこうとするが、コヒを捕らえることが出来ない。黄色い「魔裟斗コール」が爆発。コヒは前蹴りを連発、魔裟斗は右ストレートやアッパーから入って行くも、前蹴りで吹っ飛ばされて追撃を空振りさせられる。
2R、魔裟斗が連打で仕掛けて右ストレートを二発ヒットさせる。どんどんパンチで入っていく魔裟斗に、コヒはテンカオ。コヒの右ローには右ストレートを合わせ、下がりながらも右アッパーと左フックを入れていく魔裟斗。魔裟斗はパンチで突っ込む。コヒはジャブからヒザ蹴り、左ハイキックは魔裟斗がブロック。魔裟斗のジャブ、左フック、コヒもジャブと左フックを返す。魔裟斗の右ストレートからの右アッパー、コヒのフックは魔裟斗の頭上をかすめる。魔裟斗がジャブからミドルキック、魔裟斗の右フックにコヒは右ロー。魔裟斗の下がりながらの右アッパーがコヒを捉える。コヒも負けじと右ロー。激しい打ち合いの中、ゴングが響き渡る。魔裟斗はパンチの回転力で勝負だ。
3R、魔裟斗は下がりながら右ロー、コヒは掴んでのヒザ蹴り。コヒの右ローで魔裟斗が逃げる！ 魔裟斗はジャブ、コヒの前に出る勢いで魔裟斗がバランスを崩す場面が目立つ。コヒの右ローに魔裟斗がバランス崩す！ 両者の左フックが相打ち。大ピンチに追い込まれた魔裟斗だが、前に出るコヒのタイミングに合わせてレバーブローを叩き込んだ！
これでコヒの手が止まる。一気にパンチで前に出る魔裟斗。魔裟斗は右フックを空振りした後、すぐに続く左ストレートが矢のように小比類巻の顔面を突き刺した！ コヒがダウン！ 魔裟斗が倒しにかかり、左ボディを狙い撃ち、そして右ストレートに繋げる。左アッパーでコヒのアゴが跳ね上がる。コヒも左フックを返し、パンチで前に出るが魔裟斗が前蹴りで跳ね返す。
試合終了のゴングが鳴ると、抱き合う両者！ 肩を組み、笑顔でお互いの健闘を称えあう。判定で魔裟斗が勝利すると、やはり笑顔で抱き合う両者。最後にはガッチリとグローブを合わせた。
▼K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント リザーブファイト 3分3R延長1R
○アルトゥール・キシェンコ（ウクライナ／キャプテンオデッサ）
判定 2−0 ※30−30、30−28、30−28
●ライアン・シムソン（オランダ／チームアーツ）
1R、シムソンはジャブ、キシェンコはジャブを出しながら左フックを狙う。左レバーから左フックのダブル、シムソンは左フックから右ロー。シムソンは前蹴りを放って距離を取ろうとするも、キシェンコはジャブを放ってどんどん前に出てレバーブローから左フック。シムソンのヒザ蹴り、キシェンコは強烈なパンチで前に出て、シムソンが左フックをカウンターで入れようとするも、キシェンコのワンツーがシムソンを襲う。
2R、シムソンが前蹴りで距離を取ろうとするも、キシェンコの突進は止まらない。シムソンを左フックが捉える。シムソンのレバー、キシェンコもワンツーからレバー。ロシアの左フックに右ローを返すシムソン。シムソンは両腕を閉じたブロックをしながら押し、右ローキック。ようやくキシェンコの勢いが止まり始める。シムソンは左フックをチラつかせながら、ジャブでキシェンコを止めて右ロー。動きが止まったかに見えたキシェンコの右アッパーにシムソンのアゴが跳ね上がる。シムソンも負けじと右ローを返す。
3R、左右の連打から右ローを飛ばすキシェンコ。シムソンが前に出てローを蹴るが、キシェンコも左のレバーからフックのダブル。シムソンが右フック、右ボディを繰り出せばキシェンコも左フックを返す。シムソンは相手を押してのローキックと左フック、キシェンコもヒザ蹴り。両者激しく前に出てパンチ、ローキックで打ち合う。シムソンの右ローにキシェンコが揺らぐも、怯まず左右のフックを繰り出して前に出る！ シムソンの右ローに左右のストレートを合わせるキシェンコ。パンチを連打するキシェンコにシムソンはローキック、そして左フック。最後まで両者とも激しく動き、リング中央での打ち合いを展開してゴングを迎えた。
▼オープニングファイト第2試合 3分3R延長1R
○ヨーセングライ・フェアテックス（タイ／フェアテックス・ムエタイフィットネス）
判定 3−0 ※30−26、30−26、30−26
●カメル・アムラーニ（ドイツ）
1R、ヨーセングライの鋭い左ミドル。両者は接近戦で打ち合う。圧力を掛けていくのはヨーセングライ。コーナーへ詰めて左を放つが、アムラーニも左右のフックを返す。サウスポースタイルから左ミドル、左ストレート、左ローで前へ出るヨーセングライ。アムラーニは蹴らせてフックのカウンターを狙う戦法だ。しかし、右を振りかぶったところでヨーセングライの右フックを逆にカウンターでもらい、ダウンするアムラーニ。ヨーセングライは左ミドル、左ボディでさらに追い込んでいく。アムラーニはローキック、バックスピンキックで脅しをかけて凌いだ。
2R、アムラーニのミドルにワンツーを合わせるヨーセングライ。強烈な左ローにアムラーニが倒れる。左ミドルを連発しながら前に出るヨーセングライ。左ハイキックに仰け反るアムラーニ。左右フックを必死で返していくも、ヨーセングライはスウェーで軽々とかわし、コーナーへ追い詰めて右フック、左ハイキック。脱出したアムラーニだったが、ヨーセングライは左のミドル＆ハイで追い込んでいく。アムラーニは蹴りに合わせて2度、右フックをヒットさせるが、ヨーセングライは怯まない。
3R、左右のストレートを強振するヨーセングライ、アムラーニも右フックを返す。左ミドル、左ハイで追い込んでいくヨーセングライにパンチを合わせんとするアムラーニ。右フックが度々、ヨーセングライを捕らえるが、ヨーセングライは全く下がらずに蹴りを返していく。アムラーニがハイキックから右フック。左右のフックを振りながらヨーセングライが前に出ると、アムラーニもパンチで打ち合いに応じる。ヨーセングライの右フック、アムラーニの左フックからのバックキック。ヨーセングライが左ミドル3連打をヒットさせたところで終了のゴングが鳴った。
オープニングファイトではもったいないムエタイと欧州の強豪同士の激突は、ヨーセングライが圧勝。気迫溢れる技術戦はツウのファンを唸らせた。
▼オープニングファイト第1試合 3分3R延長1R
○野田 貢（日本／シルバーアックス）
KO 1R1分45秒 ※右フック
●西脇恵一（日本／チームドラゴン）
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