スマックガール実行委員会
「SMACKGIRL2006〜頂女決戦〜」
2006年6月30日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
<第2部>
▼メインイベント 勝者賞金総取りマッチ
SGS特別ルール ライト級 5分3R
○辻結花(総合格闘技闇愚羅)
一本 1R4分19秒 ※スリーパーホールド
●WINDY智美(パンクラスism)
両者が初めて対戦したのは、3年前の2003年4月。この時は予想以上にWINDYがグラウンドでの対処を見せたが、最後は辻が腕十字を極めて勝利している。あれから辻は国内に敵がいない状況になり、一方のWINDYは辻との再戦をアピールした。
そして実現したこの一戦は、グラウンドでの顔面打撃あり、さらにグラウンド時間制限なしという特別ルールで行なわれた。勝者が総取りとなる賞金は、50万円以上。
ゴングが鳴ると、WINDYがパンチを放ちながら前進する。相手の打撃をかいくぐり、辻が得意の低空タックルでテイクダウンを奪う。すぐさまバックを狙いにいった辻に対し、WINDYはなんとか立ち上がろうとするも、そのまま倒され、バックをキープされる。
ここから辻はバックからコツコツとパンチを当てながら、チョークを狙う。次第に辻のパンチを嫌がる表情を見せ始めるWINDY。辻はグラウンド時間制限なしというルールを活かし、じっくりとパンチを当てながらバックをキープ。相手に隙ができたところですかさずチョークに移行し、WINDYからタップを奪った。
結果的に見れば、前回以上に両者の実力差を見せ付けられた試合内容だった。もはや国内に敵のいない辻にとって、倒すべき相手は、この日のセミファイナルで勝利した藤井惠しかいないのではないか。
奇しくもセミが始まる前の煽り映像で、藤井が辻戦について「自分が強いと思われるためには、(辻と)やらなきゃいけないのかもしれない」と語っていた。対する辻も、「(藤井戦は)やるのもアリ。あとは時期かな」と発言。果たして、真の“頂女決戦”が実現するのはいつになるのか。その日を心待ちにしたい。
▼第12試合
SGS特別ルール -61kg契約 5分2R
○藤井 惠(AACC)
一本 1R0分53秒 ※腕ひしぎ十字固め
●たま☆ちゃん(巴組)
藤井は2004年8月のプロ総合デビュー戦以来のスマック参戦で、メインと同じ特別ルールに挑んだ。
開始早々、たま☆ちゃんが飛び蹴り。さらにパンチの連打を放っていく。藤井は落ち着いてディフェンスし、組み付いてテイクダウンを狙う。両者もつれあうようにグラウンドに移行。
すぐさま藤井は上を取り、さらにバックを奪い、そこから腕十字の体勢へ。たま☆ちゃんも体を捻り、なんとかヒジのポイントをずらそうと試みたが、藤井がさらに腕を伸ばすとヒジが急角度で曲がり、たま☆ちゃんはタップ。藤井が貫禄の強さを見せた。
▼第11試合
SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○高橋洋子(巴組)
一本 1R4分09秒 ※フロントスリーパーホールド
●武田美智子(空手道禅道会)
高橋の“デビュー10周年記念試合”と銘打たれた一戦。相手は1996年サンボ世界選手権で金メダルを獲得している武田だ。序盤から高橋がスタンドでの打撃をペースをつかんだが、グラウンドに持ち込まれるとやや劣勢。腕十字を狙われる。
しかし、ここは30秒ブレイクとなり、再びスタンドになると、高橋が打撃をヒットさせる。武田はなんとかグラウンドに持ち込むが、高橋は足関節技で切り返す余裕の展開。最後は武田がタックルに来たところをギロチンで捕らえ、絞め落とした。
▼第10試合
SGS公式ルール -65kg契約 5分2R
○赤野仁美(AACC)
判定3-0
●エマ・ブッシュ(Charlie's Combat
Club)
赤野が得意の柔道仕込みの投げからテイクダウンを狙うが、ブッシュは組み付かれると赤野をコーナーに押し込み、相手に投げを打たせるスペースを与えない。
それでも2R、赤野はなんとかテイクダウンに成功し、腕十字を極めかけるも、腕を伸ばした瞬間にグラウンド時間制限30秒が訪れる。さらに終盤にも腕十字を狙うが、ここも極められず。
スタンドではブッシュのパンチをもらってのけぞる場面もあったが、グラウンドで何度か極めにいった攻勢点が評価され、赤野が判定をものにした。
▼第9試合
SGS公式ルール フライ級 5分2R
○大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
判定3-0
●山戸志保(空手道禅道会)
1R、大室が左ミドル、左ハイを繰り出し、積極的に仕掛けていく。山戸も負けじとローとパンチをヒットさせ、試合は互角の展開に。
1R中盤から大室が組み付いていくも、山戸も腰の粘り強さを発揮し、テイクダウンを許さない。大室もなんとかグラウンドに持ち込み、マウントを奪ったが、決定的なシーンは作れず。
2Rも同様な展開が続き、両者とも決め手にかけた、勝負は判定へ。テイクダウンで勝った大室に凱歌が上がった。
▼第8試合
フルコンタクト空手特別試合2分2R(延長2分)
○小林由佳(西山道場)
判定3-0
●北島麻苗美(日本空手道 武蹴会館)
試合開始直後から、両者とも接近して激しく正拳を突き合う。丸尾は下段蹴りでペースを掴もうとするが、小林得意の左正拳突きの前に、次第に手数が減っていく。
小林はさらに手数を増やし、何度か上段蹴りも繰り出して丸尾を圧倒。判定勝利を収めた。
<第1部>
▼第7試合 SGS公式ルール ライト級 5分2R
○せり(巴組)
判定2-1
●高林恭子(ALIVE)
高林が何度もテイクダウンを奪うが、せりの堅いディフェンスに阻まれ、決め手を作れず。一方でスタンドになると、せりがコツコツとパンチを当てていった。
▼第6試合 SGS公式ルール ミドル級 5分2R
○端 貴代(和術慧舟會東京本部)
一本 1R2分31秒 ※スリーパーホールド
●佐々木絹加(総合格闘技闇愚羅)
佐々木が幾度となくタックルを仕掛けるも全て失敗。それでも佐々木は果敢にタックルにいったが、端がタックルを切ってそのままバックに移行し、チョークを極めた。
▼第5試合 SGS公式ルール フライ級 5分2R
○berry15(チーム黒船)
判定3-0
●関友紀子(巴組)
遂にマスクを脱いだ15が、合わせてリングネームも改名。15はいつものグラウンドテクニックを封印し、スタンドでミドルを当てていって、判定勝利。
▼第4試合 SGS公式ルール -50kg契約 5分2R
Edge(総合格闘技闇愚羅)
一本 1R0分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
高瀬紗弥華(空手道禅道会)
Edgeが高瀬の打撃を捌いてテイクダウン。すぐさまマウント奪い、腕十字を極めた。闇愚羅に移籍後、Edgeのグラウンド技術は見違えるほど向上している。
▼第3試合 SGS公式ルール ミドル級 5分2R
○岡田 円(西山道場)
判定3-0
●立分 結(九伽倶楽部)
先月の新極真全日本ウェイト制で優勝した岡田が、多彩な蹴り技とパンチでペースを掴む。立分はテイクダウンで上回るも、倒した後の展開を作れなかった。
▼第2試合 The Next Cinderella Tournament
2006 ミドル級準決勝
SGS公式ルール ミドル級 5分2R
○中村さくら(空手道禅道会)
判定3-0
●森藤美樹(T-BLOOD)
再三テイクダウンを奪った中村に対し、チームメイトの川尻達也や石田光洋がセコンドに付いた森藤は下から三角絞めやギロチンを狙っていくが極まらず。
▼第1試合 The Next Cinderella Tournament
2006 フライ級準決勝
SGS公式ルール フライ級 5分2R
○浜田福子(総合格闘技闇愚羅)
判定3-0
●長嶺妙子(空手道禅道会)
長嶺はスタンド勝負を挑むが、浜田はテイクダウンからのグラウンド狙い。何度もテイクダウン→腕十字というシーンを作るが極められず。しかし、判定は文句なく福田へ。
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