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【PRIDE】ミルコ、涙の初戴冠!シウバ、ジョシュを連続KO「今日は僕の日だった」

2006/09/10


DSE
「PRIDE無差別級GP2006 決勝戦」

2006年9月10日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場12:00 開始14:00



 9月10日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『PRIDE無差別級GP2006決勝戦』は、これまで“無冠の帝王”と言われ続けてきたミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)の劇的な優勝で幕を閉じた。

 準決勝でPRIDEミドル級チャンピオンのヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)と壮絶な打撃戦を展開し、右ストレートでダウンを奪うなど優勢に試合を進め、最後は必殺の左ハイキックでKO。もう一方のブロックではジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)がアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)と目まぐるしい寝技の攻防で場内を大いに沸かせ、2−1のスプリットデシジョンで辛くも決勝へ駒を進めた。

 決勝戦はミルコVSジョシュ、三度目の対決に。過去はミルコが2連勝している。気合い充分にローキックで前へ出たジョシュだったが、ミルコの左ミドルキックをズバリ決められてダメージを負い、最後はクリンチからのレバーブローでダウン、上になったミルコが左の強烈なストレートを叩き込むと、ジョシュは右眼を抑えて悶絶しながらタップした。

 奇しくもこの日が32回目の自身の誕生日だったミルコ。黄金に輝くベルトにキスし、最高の誕生日を締め括った。47,410人(満員)の大観衆に「ハッピーバースデー!」と声を掛けられたミルコは、最後には涙を堪えきれず男泣き。「今日は僕の日だった」と声を振り絞った。

ミルコ・クロコップのコメント
「ヒョードルとは必ず試合をして決着をつける。ただ、ヒョードルが今回のGPに参加して今日いたとしても、今日の自分の闘い方なら自分が勝ったと思います。とにかく今日は、神様が与えてくれた僕の日だった。
 ジョシュとはもう三回もやったし、自分としてはもう闘わなくてもいいんじゃないかと思います。自分は彼のファイティング・スタイルが好きだし、人間的にウマが合う。今回は僕が勝ったけれども、彼がベストシェイプなら彼に勝てる選手はいないと思う。彼には“僕のジムのドアは開けておくから、一緒に練習しないか?”と言いました」

 また、今回が復帰戦となるマウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)とセルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)は、ショーグンがスネーク(フランス/TEAM Boon!)の打撃に苦しみながらも得意の踏みつけ攻撃でKO勝ち、ハリトーノフがヒョードルの弟エメリヤーエンコ・アレキサンダー(ロシア/レッドデビル)と打撃戦の末にKO負けと明暗を分けた。

 元プロボクサーの西島洋介(日本/高田道場)はPRIDE初勝利を誓って三度目の試合に挑むも、エヴァンゲリスタ・サイボーグにスリーパーホールドで絞め落とされ、失神させられるという惨敗。試合前から舌戦を繰り広げ、因縁の日本人対決として注目された中村和裕(日本/吉田道場)VS中尾“KISS”芳広(日本/フリー)は、一方が攻めれば退き、また一方が攻めれば退くという噛み合わない試合展開のまま試合終了。場内大ブーイングの中、中村の判定勝ちが告げられた。

 また、韓国相撲シルムの英雄イ・テヒョン(韓国/フリー)のデビュー戦は、ヒカルド・モラエス(ブラジル/ボクセタイ)と打撃戦の末に両者フラフラとなり、テヒョンが戦闘不能状態となってPRIDEの厳しさを知る結果となった。

<全試合結果>

▼第9試合 PRIDE無差別級GP2006 決勝
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
KO 1R7分32秒
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)

▼第8試合 ワンマッチ
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
KO 1R4分28秒 ※タップアウト
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)



▼第7試合 ワンマッチ
マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
KO 1R5分29秒
ザ・スネーク(フランス/チームBoon!)



▼第6試合 ワンマッチ
中村和裕(日本/吉田道場)
判定 3−0
中尾“KISS”芳広(日本/フリー)



▼第5試合 ワンマッチ
ヒカルド・モラエス(ブラジル/ボクセタイ)
TKO 1R8分08秒 ※タオル投入
イ・テヒョン(韓国/Team Aegis)



▼第4試合 PRIDE無差別級GP2006 リザーブマッチ
エメリヤーエンコ・アレキサンダー(ロシア/レッドデビル)
KO 1R6分45秒
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ロシアン・トップチーム)



▼第3試合 PRIDE無差別級GP2006 準決勝
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)
判定 2−1
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)



▼第2試合 PRIDE無差別級GP2006 準決勝
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)
KO 1R5分22秒 
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)



▼第1試合 ワンマッチ
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
一本 1R3分24秒 ※スリーパーホールド
西島洋介(日本/高田道場)


【関連リンク】
≫PRIDE公式サイト
≪過去大会≫
   

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