スマックガール実行委員会&キルゴア
「SMACKGIRL2006〜群女割拠〜」
2006年9月15日(金)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始予定18:30
▼メインイベント スマックガール第2代ミドル級女王決定戦 SGS公式ルール5分3R
○赤野仁美(日本/AACC)
一本 2R1分32秒 ※腕ひしぎ十字固め
●モーリー・ヘイゼル(アメリカ/Apex
Jiu-jitsu)
※赤野が第2代ミドル級女王の座に就く。
1R、いきなり前蹴りでヘイゼルを吹っ飛ばした赤野。組の攻防になると赤野がテイクダウンを奪い、足関節を仕掛ける。赤野は左手を前に出してヘイゼルと距離を取り、ヘイゼルが前に出てくると首を持って投げ狙い。
ヘイゼルのヒザ蹴りをもらいながらも、一気にテイクダウンしてマウントを奪う。しかしがっちりと下から組み付くヘイゼルを極めることができない。再開後、赤野は引き込みから腕十字、三角絞めを狙うが、これも不発に終わる。
2R、距離を取る赤野に対し右フック、左ローを蹴るヘイゼル。赤野はヘイゼルに組み付くと、一旦コーナーまで押し込んでテイクダウンを奪って腕十字へ。
ヘイゼルは腕をクラッチしてブレイク待ちを狙ったものの、赤野はグラウンド時間残り4秒のところでヘイゼルの腕を伸ばし、見事タップを奪って、ベルトを腰に巻いた。
試合後リング上でマイクを握った赤野は「ここまで自分だけを信じてやってきたわけじゃありません。一緒に練習しているAACCの人、応援してくれる人を信じて頑張ってきました。これで終わりじゃなくて、私も女子格闘技も次のステージへ向けて頑張っていくのでよろしくお願いします」と涙交じりで語った。
▼第9試合 SGS公式ルール -54kg契約5分2R
○WINDY智美(パンクラスism)
KO 2R1分15秒 ※左ボディ
●せり(巴組)
1R、両手のガードを高く上げるせりに対し、WINDYは強烈な右ローを蹴る。組み付いてテイクダウンを狙うせりだったが、WINDYはそれを突き放し、右ミドルから回転の早いパンチの連打。首相撲からせりのボディにヒザ蹴りを突き刺すと、引き込むようにせりがグラウンドへ。
しかしWINDYはそれに付き合わない。その後もWINDYはせりのレスリングに首相撲で対抗。離れ際に左フックを当てると、せりが尻餅をつく。終盤、WINDYは、右ミドル、右ハイキックを当てる。
2Rに入ってもWINDYは右ローと首相撲からのヒザ蹴りでせりを圧倒。そこからボディへパンチを効かせると、ロープを背にして亀になるせりに、パンチとヒザ蹴りを連打。最後は強烈なヒザ蹴りを叩き込んで、せりをマットに沈めて、見事復帰戦を飾った。
▼第8試合 SGS公式ルール ライト級5分2R
○リサ・ワード(アメリカ/United Fight
Team)
一本 1R3分04秒 ※アームロック
●MIKU(日本/クラブバーバリアン)
1R、リサのインローに右ストレートを合わせるMIKU。MIKUはタックルでテイクダウンを狙うが、リサはMIKUの首をギロチンにとらえる。MIKUは腰を上げてディフェンス、30秒ルールに助けられる形でブレイクとなる。
再開後、リサがMIKUの左ローをとって豪快にテイクダウン。何とかハーフに戻すMIKUだったが、リサはMIKUのわき腹に強烈なパンチを落とす。ここでMIKUのグローブが破れるというアクシデントが起こり、しばし試合中断。
豪快な首投げを仕掛けるリサだったが、MIKUは投げられながらも下から腕十字! リサの腕が一瞬伸びるが、リサは反則となるバスターで脱出。
レフェリーからは口頭注意が与えられる。再開後、再びパワフルなテイクダウンを見せたリサ。袈裟固めで押さえ込むと、そこから自分の足でMIKUの腕を刈り、一気にアームロックを極めた。
NFCライト級チャンピオンという肩書きで初来日したリサだが、MIKUから一本を取った実力は本物。ライト級戦線にまた新たな外敵が現れたと言っていいだろう。
一方、通常体重で52kgに満たないMIKUにとって、技術的な部分だけでなく、50kg中盤から体重を落としてきたリサとパワー差があったことも事実。
クラブバーバリアン福本代表は「パワーだけじゃなくて技術の差があった」としながらも、「一気に筋肉だけをつけて52kgの体を作るのは難しい。今後、対外国人選手路線を考えた場合は48kgまで落とすことも考えます」と話している。
▼第7試合 アキハバラ@DEEP Presents スペシャルマッチ SGS公式ルール ライト級5分2R
○風香(JDスター)
判定3−0
●舞(チーム品川)
カウボーイ風の姿でアイドルレスラーである風香が姿を見せると、会場は大いに沸いた。続いて登場した舞が手にしたムチをバチンバチンとしならせる。風香のセコンドにはジョシュ・バーネットがつき指示を飛ばす。
1R、風香が右ローと右ミドル。パンチを打ちながら組み付いてテイクダウンを狙う。舞もヒザ蹴りを出して、それを阻止するが、風香は強引にテイクダウンし、ハーフガードで上になるとネックロック。
ブレイク後、舞の右ストレートをもらいながらも、片足タックルで組み付く風香。下からもアームロックを試みるなど、積極的に攻める。舞は左フックを当てる場面があったものの、風香のテイクダウンの前になかなかチャンスを掴めない。
2Rに入っても前に出続ける風香に対し、舞は打撃を当てることができず。逆に風香が右ロー、右フックを当てていく。
インサイドガードになっても、セコンドの指示通りに舞のガードからの攻めをディフェンスする。風香はアグレッシブに最後まで前に出続け、テイクダウンを重ねた。判定ながらも初代ネクストシンデレラT女王を破る金星を挙げた。
▼第6試合 SGS公式ルール フライ級5分2R
○吉田正子(NATIVE SPIRIT)
判定3−0
●兼谷絵里(和術慧舟會A-3)
1R、パンチで前に出て来る吉田に対し、兼谷はタイミングよく前蹴りを放ち、距離を詰めさせない。なかなか手数の出なかった吉田だが、ラウンド中盤になると、右ローを効果的に当て始める。
兼谷も終了間際、吉田の蹴り足を取ってテイクダウンを奪うが、吉田の亀のディフェンスを崩せず。
2R、吉田の右ロー、ミドルをキャッチして兼谷がテイクダウン、吉田がクローズガードを取りブレイクという展開が続く。
残り1分、パンチの打ち合いになるも両者に有効打はなく試合終了。ローでダメージを与えた吉田が勝利を手にした。
▼第5試合 アッパーライフPresents The Next Cinderella Tournament
2006 ミドル級決勝 SGS公式ルール5分2R
○竹下嘉奈子(和術慧舟會東京本部)
一本 1R3分9秒 ※腕ひしぎ十字固め
●中村さくら(空手道禅道会)
※竹下がThe Next Cinderella Tournament 2006ミドル級優勝
“天才女子高生”の異名を持つ通り、中村が得意の打撃で攻め込むと、竹下はグラウンドでアームロックから腕十字と移行。しかし、ルールにある寝技30秒の間に極めることが出来なかった。
スタンドの展開に戻り、竹下はジャブで牽制すると、中村がタックルでテイクダウンを奪う。チャンスを狙っていた竹下は速攻で腕十字を極めて一本勝ちを収めた。
竹下はネクストシンデレラ・トーナメント2006ミドル級女王に輝き、喜びを爆発させた。
▼第4試合 アッパーライフPresents The Next Cinderella
Tournament 2006 フライ級準決勝 SGS公式ルール5分2R
○浜田福子(総合格闘技闇愚羅)
判定3−0
●KM-MAKI(RISE FIGHT CLUB)
※浜田がThe Next Cinderella Tournament 2006フライ級トーナメント優勝
スキンヘッドというインパクトある浜田に対し、KM-MAKIはチアガール姿で対峙。
1R、序盤、2度にわたり浜田がフロントチョークを極めにかかるもギブアップを取るには至らず。浜田が上になる展開が多いまま終了した。
2R、お返しとばかりにKM-MAKIもフロントチョーク。うまく逃れた浜田は逆に腕十字を返していく。終盤に、KM-MAKIが下から腕十字を取りにいくもチャンスを逃してしまった。
ネクストシンデレラ・トーナメント2006フライ級女王に輝いたのは浜田であった。
▼第3試合 SGS公式ルール フライ級5分2R
○Edge(総合格闘技闇愚羅)
判定3−0
●玉田育子(AACC)
Edgeのセコンドには青木真也、玉田のセコンドにはジョシュ・バーネットの姿が。お互いに豪華メンバーだ。
1R、得意の打撃でEdgeが優位に試合を展開する。左右のフック、アッパーを入れられていく玉田はグラウンドに持ち込もうとテイクダウン狙いにいくが、Edgeはうまく交わし、打撃が止まらない。
2R、ようやくグラウンドに引き込んだ玉田だが、寝技30秒以内に仕留めることが出来ず。終盤には激しい乱打戦を見せ、Edgeが判定で勝利をものにした。
▼第2試合 SGS公式ルール ライト級5分2R
○高林恭子(ALIVE)
判定3−0
●内藤晶子(和術慧舟會RJW)
ローキックを主体に打撃で活路を見出そうとする内藤であったが、高林がグラウンドに移行し有利なポジションかた攻撃を仕掛けていく。1R終盤に高林が腕ひしぎを決める場面があったものの、寝技30秒制限ルールに泣いてしまった。
2R、打撃でプレッシャーをかけていく内藤はローからミドルをつなげていく。高林はフットワークをうまく使い、逆に攻撃を当てていった。
お互いに決定打のないまま試合は終了。判定に持ち込まれ、スタンド、グラウンドともに優勢に試合を進めた高林が勝利を収めた。
▼第1試合 SGS公式ルール 無差別級5分2R
○たま☆ちゃん(巴組)
一本 1R3分13秒 ※腕ひしぎ十字固め
●亀井奈津子(総合格闘技闇愚羅)
テンション上げ上げで毎度入場のたま☆ちゃん。そのままゴングと同時に突進すると巻き投げでテイクダウンに成功。2度目のグラウンドの展開で、腕ひしぎ十字固めを狙うも亀井に逃げられてしまった。
スタンドでの攻防の後、再びテイクダウンしたたま☆ちゃんが最後に腕ひしぎ十字固め。6月大会で藤井惠(AACC)に完敗していたたま☆ちゃんだったが、完全復活した。
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