NJKF/真王杯実行委員会主催
「リアル・キックボクシング・オープントーナメント真王杯 準決勝」
2006年9月24日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼メインイベント 第9試合 真王杯60kg級トーナメント準決勝 3分5R
○桜井洋平(B・Freely/NJKFライト級王者)
KO 1R54秒 ※右ストレート
●大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界スーパーフェザー級王者)
それぞれの応援団から大歓声が送られる中、大宮司と桜井が入場。リングアナが両選手の名前をコールすると、より一層歓声は大きくなり、試合開始前から後楽園ホールは熱狂の渦に包まれた。
その熱気に後押しされるように、桜井はいきなり左フックで飛び込んでいく。そのまま大宮司を首相撲に捉えると、ヒザ蹴りをボディに突き刺す。ブレイク後、桜井は距離をとって大宮司のローをかわし、左ミドルで大宮司を吹っ飛ばす。そして再び左フックを強振して大宮司に組み付くと、ヒザ蹴りを連打。大宮司がそれを嫌って頭を上げたところで右ストレート!
これが大宮司の顔面をとらえ、大宮司はそのままマットに大の字。カウント9で何とか立ち上がった大宮司だったが、レフェリーが試合続行不可能と判断し、桜井が開幕戦のTURBO戦に引き続き、力の差を見せつけ秒殺勝利を飾った。
試合後のインタビューでは、「秒殺は狙っていました。最後のシーンは右が当たったなってくらいで、あんまり覚えてません。前回がいい感じで勝てたので、そのイメージを持ったまま試合が出来たと思います」と試合を振り返った桜井。
決勝では中須賀とのNJKF対決となったが、「向こうも2KOで決勝まで来ているんで、KOのパターンを掴んでいるでしょう。ダラダラした試合にはならないと思うし、噛み合う試合になると思いますよ。そして決勝もKOで勝ちます」と、3試合連続KOでのトーナメント制覇を宣言した。
▼セミファイナル 第8試合 真王杯55kg級トーナメント準決勝 3分5R
○藤原あらし(SVG/全日本キックボクシング連盟バンタム級王者、MACH
55 1st覇者)
判定 3-0 ※48-47、48-47、48-47
●国 崇(拳之会/NJKFバンタム級王者)
昨年のMACH55準決勝で名勝負を繰り広げた二人。今回も前回の対戦に勝るとも劣らない激闘となった。
1R、あらしはジャブを突いて国崇の右に周りながら、左ミドルと左ローを飛ばす。国崇もあらしの蹴りをブロックして、右のインローやミドルを返し、距離を詰めて右ストレート。あらしがパンチで前に出てくれば左フックを合わせる。
2R、プレッシャーをかけて前に出る国崇は、あらしをロープに詰めると左フック。あらしの左ミドルをバックステップでかわすと、一気に踏み込んで右ストレート! 国崇があらしから先制のダウンを奪う。国崇は、得意の左ボディなどで畳み込み、このまま一気に試合を終わらせようとするが、あらしのダメージは浅く、仕留め切る事ができない。逆にあらしはダウン後も落ちついて距離を取ると、ジャブや左ミドルを当てていく。
3R、あらしはサイドステップで国崇の攻撃をかわしながら、的確に左ミドル。国崇はこれをカットではなく、ブロックでディフェンスするため、徐々に右腕が真っ赤に腫れ上がる。左ミドルで国崇の手数を止めたあらしは、そこから左ロー、左ハイと上中下に攻撃を散らしていく。
4Rも左ミドルを中心に組み立てていくあらし。国崇の右のガードが下がると見るや左ストレートを打ち込み、完全に試合のペースを掴んでいく。あらしの左ミドルを受け続けた国崇の右腕は青紫色に変色し、もはや右腕では攻撃が出せない状態に。一発逆転の左ヒジを振るう国崇だったが、あらしを捕らえることができない。
5R、起死回生のバックヒジを狙った国崇。変色した右腕でパンチを繰り出すも、あらしを倒すほどの威力はない。一方のあらしはこのラウンドも左ミドルを蹴り続け、国崇のお株を奪う飛びヒザ蹴りも披露。そのまま最後まで試合を支配し、あらしが国崇のリベンジを退ける形で決勝へ駒を進めた。
▼第8試合 真王杯55kg級トーナメント準決勝 3分5R
○米田貴志(OGUNI/NJKFバンタム級1位)
判定 3-0 ※50-47、50-47、50-47
●寺戸伸近(BOOCHBEAT/全日本キックボクシング連盟バンタム級1位)
1R、サウスポーの米田に対し、寺戸はジャブと右のインローで攻める。対する米田は寺戸の奥足に左ロー。リーチを生かした左ミドルと左ストレートで寺戸に距離を詰めさせない。
2Rも左ミドルと奥足への左ローを効果的に使う米田。時折放つ左ストレートも寺戸の顔面を捉える。
3R、米田はこれまで以上に左ローと左ミドルを当て、左ハイキック! クリーンヒットこそしなかったものの、寺戸の頬をかすめ、場内はどよめく。右のインローを突破口にパンチにつなぎたい寺戸だったが、なかなか米田との距離を詰められない。
4Rに入ると、ますます米田の左の蹴りが冴え渡り、ロー、ミドル、ハイと打ち分けていく。さらに寺戸のパンチの打ち終わりを狙って左ストレートを当てるなど、完全に試合の主導権を握る。
5R、もう後がない寺戸は、米田のミドルをキャッチしてバランスを崩させると、そのままロープに詰めて右ストレート、左フック、右アッパーとパンチの連打。しかし米田はしっかりとブロックし、決定打は許さず、落ち着いて距離を取るとジャブ、ミドルを当てていく。
終了間際には、左ストレート、右フック、左ストレートで畳み掛けた米田。全日本・NJKFのトップコンテンダー対決は、NJKFの米田に軍配が上がった。
▼第7試合 真王杯60kg級トーナメント準決勝 3分5R
○中須賀芳徳(OGUNI/NJKFフェザー級2位)
KO 5R1分24秒 ※3ノックダウン
●ラスカル・タカ(月心会/全日本キックボクシング連盟ライト級4位)
1R、一気に距離を積めて左右のフックを打っていくラスカル。中須賀はそこを左ストレートで狙い、長身を生かしてヒザ蹴りを打っていく。序盤からラスカルのショートフック、中須賀の左ストレートが当たる激しい展開に。
2R、ヒザ蹴りとヒジを狙う中須賀に対し、ガードを固めて左のローを蹴り続けるラスカル。
3Rに入ると中須賀はジャブでラスカルと距離を測り、左ストレート、ヒザ蹴り、ヒジ打ちと攻撃の手数を増やしていく。しかしラスカルは中須賀の攻撃を受けながらも、前進をやめず左ローを返す。
4R、遂に中須賀の飛びヒザ蹴りがクリーンヒット! 中須賀はふらつくラスカルにヒザ蹴りとパンチの連打で襲い掛かり、ロープ伝いに逃げるラスカルからスタンディングダウンを奪う。
再開後、中須賀はすぐにヒザ蹴りとヒジの連打で2度目のダウンを奪うが、ラスカルはカウント9で立ち上がり、根性を見せる。しかし5R開始直後、中須賀のラッシュで3度目のダウンを喫すると、そこから立て続けに3度のダウンを奪われ、試合がストップされた。
▼第6試合 日本・タイ国際戦 61.5kg契約 5分5R
○ヨーユット(タイ/元ルンピニー・フェザー級4位)
TKO 5R1分57秒 ※ドクターストップ
●ガンバ黒田(OGUNI/NJKFライト級7位)
▼第5試合 NJKFバンタム級戦 5分5R
○前田浩喜(インスパイヤード・M/NJKFバンタム級7位)
KO 1R2分23秒 ※左ハイキック
●TSUYOSHI(健心塾/NJKFバンタム級8位)
▼第4試合 NJKFライト級戦 5分5R
○大和哲也(大和/NJKFライト級9位)
TKO 2R1分38秒 ※3ノックダウン
●ミシマ(格闘道場G-1/NJKFライト級8位)
▼第3試合 NJKFウェルター級戦 5分3R
○古川照明(インスパイヤード・M)
TKO 2R1分38秒 ※ドクターストップ
●菊池宜顕(E.S.G)
▼第2試合 NJKFライト級戦 5分3R
○きの助(大和)
判定 3-0 ※30-29、30-28、30-28
●峰川卓也(上洲松井)
▼第1試合 NJKF62kg契約 5分3R
○とし(OGUNI)
判定 3-0 ※29-28、29-28、29-28
●獅センチャイジム(センチャイムエタイ)
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