ニュージャパンキックボクシング連盟
「ADVANCE X〜前進〜真王杯決勝戦」
2006年11月23日(木・祝)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼ダブルメインイベント第2試合 真王杯60kgトーナメント決勝 3分5R
○桜井洋平(B・Freely/NJKFライト級王者)
TKO 1R0分37秒 ※ヒジによる出血でドクターストップ
●中須賀芳徳(OGUNI/NJKFフェザー級2位)
※桜井が「真王杯60kgトーナメント」優勝
60kgトーナメント決勝戦。昨年来の不調がウソのような強さを発揮、秒殺の連続で勝ち上がってきた桜井と、当初はリザーバーにエントリーされていながら繰り上がり出場、一戦ごとに成長してきた中須賀の対戦。
桜井が得意とするゴング直後のラッシュを中須賀がどうしのぐかに注目が集まったが……。ゴングが鳴ると、まずは桜井が豪快にハイキック。これは空振りに終わったものの、桜井はすかさず連打を仕掛ける。
一度はクリンチで耐えた中須賀だったが、桜井の勢いは止まらず。中須賀をコーナーに詰め、思い切りヒジを振り下ろす。この一撃で中須賀は額から出血。即、ドクターストップに。TKOタイムは一回戦の「79秒」、準決勝の「54秒」よりもさらに短い1R「37秒」だった。
●桜井のコメント
「ホッとしたって感じですね。プレッシャーは多少なりとも感じてたんで。自分は待つことも見ることもできないんで、体が動いたら飛ばしていこうと。アドレナリンが出る前に終わっちゃいました。
ヒジはTURBO選手をKOした時と一緒のところが当たって。打ったこっちも気持ち悪くなるような感触でした。トップクラスの選手が出る大会なんで、自信にもなるしモチベーションは高かったです。
今後の希望としては、K-1で60kgができてくれれば。ヒジなしでも問題ないでしょう。とりあえずはケガを治して、練習して。ちょっと落ち着きたいっていうのもあります。体重が増えれば重いクラスでも。ただ、なかなか増えないんですよね。
前から熱望していた大月(晴明)選手とやりたいって気持ちはあります。ただ、ライト級でやるならもっとパワーをつけないと」
▼ダブルメインイベント第1試合 真王杯55kgトーナメント決勝 3分5R
○米田貴志(OGUNI/NJKFバンタム級1位)
KO 5R1分26秒 ※顔面へのヒザ蹴り
●藤原あらし(SVG/全日本キックボクシング連盟バンタム級王者/MACH55初代覇者)
※米田が「真王杯55kgトーナメント」優勝
昨年のJ-NETWORK『MACH
55』優勝に続き今回も決勝進出を果たした大本命・藤原に対するは、今年3月にムエタイ王者タップナーを下して以来、躍進を続ける米田。サウスポー対決だったこの一戦だが、試合が始まると、なんと藤原がオーソドックスの構え。
完全に意表を突かれた米田に、藤原はテンポよくミドル、ローをヒットさせていく。米田も得意のローをヒット、藤原の動きを止める瞬間もあったが、藤原の巧みな試合運びに連打を許してもらえない。
試合中盤からは、藤原のロー、パンチのコンビネーションも決まり始める。藤原優勢で迎えた最終5R、「倒さないと勝てないと思った」という米田は懸命のラッシュ。米田の前進に藤原がロープ際で転倒、レフェリーの「ブレイク」をコールした直後に流れで出した米田のヒザが藤原の顔面を捉える。
うずくまる藤原。反則か、ダウンか微妙なタイミングだったが、レフェリーの判断は「ダウン」。そのまま10カウントが数えられ、米田が大逆転KOでトーナメント優勝を果たした。
●米田のコメント
「最後以外は全部、取られてたんで、優勝の実感はないですね。藤原選手は強かった。凄い強かったです。オーソドックスに構えてきたのには驚きました。焦りました。作戦が狂ってしまった。相手の攻撃は全部、重かったです。カウンターを合わせづらかった。
フィニッシュのヒザは、自分としては普通に出ました。当たった感触がありましたね。自分のよかった部分は……ちょこっとローが効いたかなと。ちょっと嫌がるくらいですけど。判定では負けると思ってました。このまんまズルズル終わってらんないっていうのはありましたね。倒されてもいいから倒しにいこうと。
最後は倒さないと勝てないと思いました。藤原選手は今まで闘った中でも、国崇選手と1位を争うくらい強かった。勝ったけど、ショックですね。再戦……正直、即答は(苦笑)。次やっても、そうっすね……。なんか、負けた選手の意見みたいですけど(笑)。
これ以上できないってくらい練習したし、調子もよかったんですけど。強いヤツはまだまだいるんで。ホント、まだまだですね、まだまだ。もっと練習して、経験を積んで、絶対的な王者になりたいです」
▼第10試合 日本・タイ国際戦 3分5R
○ヨーユット(タイ/元ルンピニー・フェザー級4位)
KO 3R2分28秒 ※3ノックダウン
●砂田将祈(誠至会/元J-NETWORKライト級王者)
▼第8試合 交流戦 ウェルター級3分5R
○北山高与志(S-FACTORY/J-NETWORK同級5位)
TKO 3R1分29秒 ※出血によるドクターストップ
●加藤 健(OGUNI/NJKFウェルター級3位)
▼第7試合 バンタム級3分5R
○前田浩喜(インスパイヤード・M/NJKF同級5位)
KO 4R0分57秒 ※左ローキック
●美保裕介(PIT/NJKFバンタム級4位)
▼第6試合 ライト級3分5R
○大和哲也(大和/NJKF同級7位)
TKO 3R0分20秒 ※タオル投入
●押炉花者(町田金子/NJKFライト級3位)
▼第5試合 フェザー級3分5R
○赤十字竜(キング/NJKF同級9位)
KO 2R2分54秒 ※3ノックダウン
●国分省吾(OGUNI/NJKFフェザー級5位)
▼第4試合 ウェルター級3分5R
○健 太(E.S.G/NJKF同級10位)
KO 2R2分35秒 ※3ノックダウン
●森田泰男(PIT/NJKFウェルター級8位)
▼第3試合 61kg契約3分5R
○名和儒孝(キング/NJKFライト級9位)
判定2−0
●レッガラー・鉄(東京北星/NJKFフェザー級10位)
▼第2試合 61kg契約3分3R
△牛若丸(拳友会)
ドロー 判定0−1
△上山浩一(PIT)
▼第1試合 フライ級3分3R
○久保賢司(立川KBA)
TKO 2R2分58秒 ※出血によるドクターストップ
●大槻直樹(OGUNI)
写真&レポート●橋本宗洋
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