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【スマックガール】“ミス秒殺”フジメグが20秒勝ち、しなしの相手に強豪外国人浮上

2006/11/29


キルゴア/スマックガール実行委員会
「SMACKGIRL2006〜極女伝説〜」

2006年11月29日(水)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始18:30

▼メインイベント SGS特別ルール -54kg契約 5分2R
○藤井 惠(AACC)
一本 1R0分20秒 ※アンクルホールド
●セリン・マーレイ(オーストラリア)
※グラウンド制限なし&パウンドあり

 空手衣姿のマーレイに対し、藤井はピンクのローブ姿で登場。いつにも増して藤井の表情は固く、緊張している感は否めない。

1R 藤井が距離を詰めると、マーレイは鋭い打撃で突き放す。すると藤井は反転しながら滑り込むようにマーレイの足をキャッチ! そのままアンクルホールドで秒殺勝利。マーレイはセコンドの肩を借りないといけないぐらい足を痛め、苦痛の表情を浮かべた。

 藤井は、これで2004年8月にプロデビュー以来の無敗記録を「8」に伸ばした。その勝利のほとんどが関節技による秒殺一本勝ちという驚異的な強さを誇り、スマックガールで行った過去2戦も04年8月の40秒、06年6月の53秒と秒殺で、今回の「20秒」はさらに短時間記録を更新。

 同じく女子格闘技のレジェンドとして君臨しているスマックガールライト級チャンピオン辻結花(総合格闘技闇愚羅)との女王決戦が待たれるところだが……。

 スマックガール実行委員会の篠代表は「前向きに進めたいマッチメイクのひとつ。ファンが見たいカードだと思うので実現に全力を尽くしたい。旬な内に実現させたいですね」と、なるべく来年の早い段階でこの女王決戦を実現させる方向性であることを明らかにした。


●藤井 惠のコメント
「やろうと思っていたことが出来なかったですね。最後は得意のアンクルホールドでいこうと思っていました。相手のパンチが見えていたのに、躊躇してしまったので課題が残ってしまいました。でもしっかり勝てたので嬉しいです。パウンドありルールなので、しっかりパウンドも出していこうと思ってたんでづけど……。周りから秒殺秒殺といわれてて、プレッシャーがひしひしとありました。

 相手の印象としては、強いオーラがありましたね。パンチの威力があったので、もらったらやばいなと。最後にアンクルホールドが極まった瞬間にバキバキと音がしました。タップしなかったのでそのまま極め続けたんですけど、この後にマーレイは動けるのかが心配ですね。

 来年はアブダビがあるので、前回大会とは違う下の階級でチャンピオンになって総合に活かしていきたいですね。辻結花選手との試合ですか? ありえるカードだとは思うんですけど、タイミング次第ですね。同じ世代で同じ年齢、立ってたポジションは違いますけど同じ格闘技で一緒に走ってきて、仲間的な感覚があるので闘うことに関してはピンとこないですね」




▼セミファイナル SGS特別ルール フライ級 5分2R
○大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
判定3−0
●吉田正子(フリー)
※グラウンド制限なし&パウンドあり

 2年2カ月ぶりの再戦となるこの試合。前回はドローに終わっている。来春予定の、女王しなしさとこへの挑戦権を巡る試合だけに両者は気合に満ちた表情だ。大室のセコンドには、同門の宇野薫がつく。

 1R開始と同時に、吉田は飛び蹴り。大室は左ハイを返していく。お互いに回転の早いパンチで打ち合う中、吉田は飛び蹴りやバックブローのトリッキーな技を織り交ぜながら翻弄していく。

 大室はガードを固めながら前進。吉田がストレートを出し、それに合わせて大室がタックルでテイクダウンする。そこでゴングが鳴った。

 2R、右ミドルから距離を詰める吉田に対し、大室は対処しながらタックルしテイクダウンに成功。ガードポジションの吉田に大室はパウンドを打ち込んでいく。下の吉田はじりじりとポジションを移行し、腕十字狙い。

 腕を引っこ抜いて防御した大室はバックマウントを奪うと、吉田の顔面にパウンドを連打。コーナーに追い込んだまま大室は一発一発重いパウンドを容赦なく叩き込んでいった。ここで終了のゴング。判定で大室が勝利した。

 マイクを握った大室は「応援ありがとうございます! 期待されていた特別ルールだったと思うんですけど、いつも通りの試合をしてしまい、反省点も多くなりました。

 ベルトにこだわっていた吉田選手を倒したので、次(しなしが持つベルト)に挑戦するのは私です。次の試合まで練習するので応援よろしくお願いします!」と笑顔で勝利をアピールした。




▼第7試合 フライ級 5分2R
○リサ・ワード(アメリカ/United Fight Team
一本 2R3分32秒 ※アームロック
●瀧本美咲(空手道禅道会)

 1R 左ジャブから右ミドルのリサ。そしてヒザ蹴りで一気に畳みにかかる。コーナーでフロントチョークに捕らえると、そのまま決めにかかった。首を引っこ抜いて脱出した瀧本。しかし、リサの攻撃は止まらず腕十字の体勢へ。これも瀧本は凌いだ。

 スタンドの展開になり、空手の瀧本に対し、一歩もひかない打撃を繰り出すリサ。そのままリサは組み付くと、遠心力を利用するようにテイクダウンした。この際に、リサのパンチが顔面に入り、注意が与えられる。速射砲のパンチを出すリサに足し、下がりながらも瀧本は足関節で応戦。リサはかかとを落としながら脱出を図る。譲らない打撃戦のままゴング。

 2R 時差ボケのリサはリズムを失い、自分から打撃を仕掛けなくなった。そこを見逃さず瀧本がプレッシャーをかけていく。一発一発のパンチが重い打撃を繰り出すリサに対し、瀧本は再び足関節へ。

 寝技ルール30秒以内に仕留めきれず、スタンドから再開。パンチ連打でコーナーに追い込んだ瀧本はバックを取ったのだが、リサは瀧本の腕をがっちりホールド。そのままアームロックで絞り上げ、あっという間にタップを奪った。

 9月大会では超新星・MIKUから衝撃の一本勝ちを奪い、今回も一本勝ち。フライ級トップ戦線にいる瀧本を倒したことで、リサはしなしの持つ女王への挑戦権を獲得したと言っても過言はないだろう。篠代表も「大室選手は一度タイトルマッチをやっているため、リサが挑戦者の第一候補」とし、「来年の前半にタイトルマッチを行います」と明言している。




▼第6試合 SGS公式ルール ミドル級 5分2R
○端 貴代(和術慧舟會東京本部) 
判定3−0
●森藤美樹(T-BLOOD)

 森藤のセコンドには、川尻達也、石田光洋がつく。

 1R、序盤の打撃戦で尻餅をついた端だったが、鋭いローとパンチでリズムを掴む。そして首相撲からヒザ蹴り。打撃のプレッシャーをかける端に対し、森藤は下がりながらもパンチで応戦する。

 2R、足の止まった森野に対し、端はワンツーのコンビネーションでじりじりと追い込んでいく。お互いに打撃を繰り出し、一切寝技の展開はなし。

 森野の左ローにカウンターで合わせるように、連打で端のパンチが当たり始めた。端の蹴り足を掴んだ森藤はアキレス腱を最後に出したが、決めるには至らず。優勢に試合を進めた端が勝利を収めた。



▼第5試合 SGS公式ルール -53kg契約 5分2R
○藤野恵実(和術慧舟會GODS)
判定3−0
●市井 舞(伊藤道場)

 1R、お互いの首根っこを捕まえた二人は激しく打ち合う。藤野はコーナーでフロントチョークに捕らえるも、市井は首を引っこ抜き、ピンチを脱出。譲らないノンストップのパンチ合戦が続く。終盤には、市井がフロントチョーク。壮絶な打ち合いで市井は鼻血を出し、ここでドクターチェック。

 2R 藤野の左ジャブが連続でヒット。しかし気持ちの折れない市井も手数を出していく。打ち抜く右ストレートが捕らえるも、藤野は耐えた。前に圧力をかける市井に対し、藤野は下がりながら的確に打撃を当てていく。両者共に譲らない打ち合いを制したのは藤野であった。




▼berry15 引退セレモニー

「目のケガで引退することになりました。負けキャラだった私を支えてくれたのは、山田武士トレーナーを始め、チーム黒船の方々だったり、ファンの方々のおかげだと思います。本当にありがとうございました。10カウントゴングが鳴ったら、私の選手生命は終わりです。まだ格闘技はやりたいので、鳴ってほしくないと思います。でも胸をはってゴングを聞きます。自分の未来のためにさようなら……。ありがとうございました」



▼第4試合 スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント一回戦 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○唯我(プロレスリングガロガ)
KO 2R4分2秒 ※3ノックダウン
●美花(RANGER品川GYM)

 1R、打ち合いの中、唯我が右ストレートでダウン奪取。立ち上がった美花はダメージを感じさせることなく乱打戦に臨む。巻き投げを狙う美香を潰した唯我は上を取るも、攻めあぐねてしまった。

 2R、ローの蹴り合いからスタート。柔道仕込みの投げを出したい美花だが、道衣がなくやりにくそう。打ち合いの中、右フックで唯我がまたもやダウン奪取。

 これで完全に戦闘意欲を失った美花をコーナーに追い込んだ唯我はパンチの雨を降らせる。ここから2度ダウンを奪い、唯我がKO勝ちした。



▼第3試合 スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント一回戦 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○HIROKO(巴組)
判定3−0 
●村上リエ(DRAGON GYM) 

 1R 左ジャブを起点に積極的に打撃を出すHIROKO。片足タックルで寝かすと、村上の胴にパウンド。打撃でプレッシャーをかけるHIROKOは首投げ。3度グラウンドに持ち込んで優位に試合を運ぶ。

 2R バチバチの打撃戦から首投げでサイドポジションを取るという、HIROKOの一方的な試合展開が続く。終盤にはお互いにパンチを出し合う消耗戦へ。残り30秒、マウントを取ったHIROKOが腕十字をとったところで惜しくもゴング。デビュー戦を判定勝利で飾った身長180cmのHIROKOはピョンピョン飛び跳ねて、喜びを爆発させた。



▼第2試合 SGS公式ルール -54kg契約 5分2R
○高林恭子(ALIVE) 
判定3−0 
●YOKO(総合格闘技道場コブラ会)

 1R、蹴りとパンチで距離を作るYOKOに組み付いた高林はテイクダウン。YOKOはスリーパーであと1歩まで追い込むも、寝技ルールの30秒以内に決めきれない。執拗にタックルを狙う高林は寝技に持ち込み、YOKOはオモプラッタで反撃する。

 2R、ローと右ジャブで突き放すYOKOに対し、高林がテイクダウンするという展開が繰り返される。高林はアキレス腱固めで追い込む場面もあったが、決め手にならず。主導権を握り続けた高林が勝利した。



▼第1試合 SGS公式ルール フライ級 5分2R
○玉田育子(AACC) 
判定3−0
●関友紀子(巴組)

 1R、激しく打ち合う中、玉田がタックルを仕掛けテイクダウンも、関の巧みな防御に阻まれ、玉田は攻め込めない。残り時間僅かのところで、玉田が右アッパーでダウンを奪取した。

 2R、手応えを掴んだ玉田は打撃ラッシュ。コーナーに追い込むとフロントチューク。粘る関から玉田は何度もテイクダウンするが、目立った展開はない。頭部を固めながらローの関に対し、玉田はパンチの手数を出していく。終始優勢に試合を進めた玉田が判定で勝利した。



▼フレッシュファイト SGS公式ルール 3分2R
○齋藤安奈(巴組)
判定3−0
●高瀬紗弥華(空手道禅道会)

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