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【K-1】秋山、完封勝利も桜庭が猛抗議! 須藤は引退宣言、魔裟斗&KID&ホンマンは快勝

2006/12/31



TBS/MBS/FEG
「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」

2006年12月31日(日)大阪・京セラドーム大阪(旧・阪ドーム)
開場13:00 開始15:00 観衆=51,930人

▼第12試合 HERO'Sルール 85s契約1R・10分、2R・5分、延長1R・5分
秋山成勲(フリー/初代ライトヘビー級王者) 
TKO 1R5分37秒 ※レフェリーストップ
桜庭和志(フリー)

 1R、入場で赤い道衣を着用してくるも試合では脱いで臨む桜庭、これに呼応するように対する秋山も道衣を脱ぐ。立ち上がり、ローで様子を見る桜庭に対し、秋山も探るようなローをお返し。

 右ローを放ってから間合いを詰める秋山に合わせて桜庭がタックルを狙うが、秋山は後ろに下がって回避。ここで秋山の右ローが桜庭の下腹部に入り、試合は一時中断。

 試合再開、フェイントを交えつつ前に出て桜庭にプレッシャーをかける秋山は大振りの右フックを放つなど、思い切りのいい攻撃を見せていく。

 前に出てきた桜庭に対して秋山は打撃で優勢の展開に持ち込む。さらにバックブローから左右のフック、劣勢の桜庭は起死回生のタックルを狙うが、秋山はこれを難なく切るとロープに追い込んでパウンドの嵐を浴びせた。

 ここで桜庭は梅木レフェリーに対しタイムを要求。どうやら桜庭が片足タックルにいった際に滑ったらしく、「秋山は油を塗っているからチェックをしてくれ」と猛抗議。

 しかしこの要求は通らず。防戦一方の桜庭は下から足を取りに行くが、秋山はこれを凌いでサイドを取ると強烈で怒涛の鉄槌を繰り出した。
レフェリーに動くようにせかされても「動けるわけがない。確認しろ」と強く訴える桜庭は試合どころではない。打たれるだけの桜庭を見たレフェリーが試合をストップ、運命の一戦は秋山が制した。

 メインを勝利で締めくくった秋山はマイクを持つと「今日ボクのために入場してくれた子供たち、柔道ってなかなか強いやろ?(笑) 本当ならば柔道最高と言いたいところですが、この試合の前に清原さんと飯を食ってて『アキ(秋山)、勝利インタビューがあればみんなを泣かせろ』と言われたんですが、ボクはそれがいやで、こうすることに決めてました。

 この勝利、死に物狂いで頑張ってる、清原一博、この男に捧げます。来年、ボロボロになって野球場に立っているこの男に、ここにいる5万のファンの皆さん、応援宜しくお願いいたします!」と盟友である清原へに最高のエールを送った。

 試合後、桜庭はレフェリーに対し不満を爆発。控え室に戻ってからも興奮の収まらない桜庭はインタビューを行える状態ではなかった。谷川代表は「最後に試合を止めたのは、レフェリーと前田(日明)SVの判断です。試合後に着ていた道衣を含め、秋山選手の体をチェックしたのですが、油らしきものは塗っていませんでした。

 サミングや金的行為だったら試合は中断すべきですが、あれは桜庭選手の主張なので止めるべきではない。でもあんなに桜庭選手が怒りを露にしているのは初めてですね」とコメント。

 後味の悪い終わり方だっただけに、秋山は「すっきりしなくてもどかしいですね。残念ですけど、結果は結果なんで。(桜庭は)僕の体が滑ると言っていたみたいです。試合後に相手のセコンド、審判団にチェックしてもらいましたけど大丈夫でしたよ。最後はパンチを落とし続けて『早く止めてくれ』という気持ちでした。殺し合いはしたくないので」と試合を振り返る。

 そして「壁にブチ当たる年だと思うんです。この勝利に天狗にならず、自分を見つめなおすことが壁に備える第一歩だと思っています」と来年に向けて意気込んだ。




▼第11試合 K-1ルール 73s契約3分5R
魔裟斗(シルバーウルフ)
KO 2R2分22秒 ※右ローキック
鈴木悟(フリー/元プロボクシング日本ミドル級王者)

 1R、積極的に先制の攻撃を出していく魔裟斗。鈴木も負けじと得意のパンチで応戦。鈴木は伸びる右ストレートを魔裟斗の顔面にヒット。魔裟斗は一瞬体勢を崩すも、右ミドル、ローを叩き込んでいく。

 魔裟斗のキックに耐えながら、鈴木は長いリーチを活かして左右のワンツーを繰り出していく。

 2R、開始早々に魔裟斗はローを3連発、動きの止まった鈴木にさらに追い討ちをかける魔裟斗、右ローでダウンを奪う。続けて飛びヒザ蹴り、完全に試合のリズムを掴んで勝機と見た魔裟斗は追撃の右ロー。

 鈴木はパンチで反撃を試みるが、足のダメージが蓄積して踏み込みに力が入らない。魔裟斗は容赦なく鋭い右ローを叩き込み、鈴木は3度目のダウン、魔裟斗がKO勝利を収めた。

 試合後の魔裟斗は、戦前の鈴木による挑発的な言動を踏まえてか“口は災いの元”といいます、俺も気をつけます」と笑顔でマイク、爽やかに締めくくった。




▼第10試合 HERO'Sルール 5分3R
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
TKO 1R0分16秒 ※グラウンドでのパンチ連打
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チームオロゴン)

  ホンマンは歌手になりきったようなパフォーマンスで入場。1R開始早々、ボビーはダッシュしながらホンマンに二段蹴り。背の高いホンマンは手で払うと、ボビーは転倒。ホンマンはボビーの足を持ってリング中央まで引きずり込み、そのまま上から強烈な左右のパウンドを落とす。

 ホンマンはボビーの足を持ってリング中央まで引きずり込み、そのまま上から強烈な左右のパウンドを落とす。

 意識が飛んだのかピクリともしないボビーを見て、レフェリーが試合をストップ。リング上ではボビーが「まだ終わりじゃないよ……」と無念の声を挙げた。 セコンドについていたボビー弟は、後味の悪い試合結果に興奮を抑えきれずにいた。




▼第9試合 HERO'Sルール 65s契約5分3R
山本“KID”徳郁(KILLER BEE/初代ミドル級王者)
KO 1R3分46秒
イストバン・マヨロシュ(ハンガリー/レスリングアテネ五輪55kg優勝)

 1R序盤、様子を見るように打撃を出すKID。マヨロシュは低いタックルを繰り出すが、KIDは距離を取って交わす。

 組み伏せたいマヨロシュのタックルを、KIDはがぶって首を取ると立ち上がり様に膝蹴りを叩き込む。

 KIDの右のローで後退するマヨロシュ、なんとかその足を捕えたマヨロシュはテイクダウンに成功するも、すぐにKIDは立ち上がってグランドの展開に持ち込ませない。

 KIDはスタンドでマヨロシュを首相撲に捕らえると強烈な左蹴りを叩き込み、体勢を崩したマヨロシュに続けざまに右アッパーを見舞う。体勢を崩し倒れこんだマヨロシュの様子を見るようにKIDは軽くパンチ。

 マヨロシュの戦意喪失と判断したレフェリーが試合を止め、KIDがKO勝利を収めた。

 試合後にKIDは「1回コカされたけど、組んでも踏ん張れた」と金メダリスト相手に完全勝利を収めたことで、五輪へ自信を深めたことをマイクアピールした。




▼第8試合 HERO'Sルール 70s契約5分3R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ/UFC-JAPAN王者)
一本 1R3分05秒 ※三角絞め
ジャクソン・ページ(アメリカ/ジャクソンズ/WEF世界ウェルター級王者)

 1R、須藤はゴングと同時に背中を見せ、独特な構えを見せる。ページはそんな須藤のサイドに組み付くとそのままテイクダウン、上をキープしてパウンドを落としていく。

 劣勢の須藤は下から三角締めの体勢で絡みつきが、これをページが防ごうとすると須藤はオモプラッタに移行。

 しかしページは力任せに抜け出す。ページは再びマウントの体勢になると、強烈なパウンドを須藤に落としていく。苦しい展開の須藤だが、スキをついてページを三角締めに捕え、見事にタップアウトを奪った。

 試合後、須藤はマイクを取ると「皆さん、今日は応援ありがとうございました。そして今まで応援ありがとうございました。僕は本日をもってリングの上での闘いを終わりにします。どんな形であれ、これからも皆さんと一緒に素晴らしい世界、そして未来を築き上げていければと思います。

 本当に素晴らしい格闘技人生でした、全ては一つです。ありがとうございました」と、驚愕の引退宣言。2006年を締めくくる試合を、自らの格闘技人生の幕引きとした。





▼第7試合 K-1ルール 3分5R
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
判定 3−0 ※50−45、50−46、50−45
ピーター・グラハム(オーストラリア/ムンダインズジム)

 1R、懐の深いシュルトの中に入っていこうとするグラハムだが、シュルトは前に出てプレッシャーをかけていき、攻め込ませない。1Rはシュルトがペースを握り圧倒する展開に。

 2R、シュルトに真正面から向かってしまい、攻略の糸口をが見つからないグラハム。グラハムは休まずに、攻撃を散らしてシュルトに仕掛けていくが、固いガードを崩すことは出来ず。

 3R、シュルトは組み付いてヒザを叩き込む。グラハムは警戒し、懸命にパンチを大振りながらも叩き込んでいく。スタミナ切れの見え始めたグラハムに左ロー、左ハイと叩き込んでいくシュルト。

 4R、シュルトの左ハイが首筋を捉え、若干グラつくグラハム。肩の動きが激しくなってきたグラハムに、左ストレートを的確に叩き込んでいくシュルト。

 5R、倒しに掛かりたいシュルトは前蹴りで距離を取ると右ハイを放つ。左右のフックを繰り出し前に出て真っ向勝負を仕掛けるグラハムだったが、シュルトは受け止めると組み付いて強烈なヒザ蹴り。

 しかしKOを奪うまでには至らず。シュルトがグラハムの意地の前に倒すことが出来ないまま試合は終了。3-0でシュルトが判定勝利を収めるも、KOで1年を締めくくることは叶わなかった。




▼第6試合 K-1ルール 3分5R
武蔵(正道会館)
KO 3R0分33秒 ※右ストレート
ランディ・キム(韓国/フリー/02年アジア大会砲丸投げ優勝)

 1R、先制のキムは圧力でコーナーまで武蔵を押し込むと、砲丸投げで培った伸びる右ストレートを放っていく。左ストレート、左ハイと徐々にリズムを掴んできた武蔵に対し、キムはひるまず前に出て行く。

 2R、攻め疲れか、アゴが上がり始めるキムに対し、スタミナに勝る武蔵は強烈な左ボディ、左フック、ワンツーと追い込んでいく。

 3R、気合を込めてがむしゃらにパンチを振り回すキムに対し、武蔵は強烈な右ストレートから左フックでKO勝利。

 試合後は「地元の大阪で勝てて幸せな気分です、ありがとうございました。キムは韓国の英雄です、もっと強くなると思います、応援宜しくお願い致します」と相手を称えるマイク。





▼第5試合 K-1ルール 3分5R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
TKO 2R1分28秒 ※タオル投入
ニコラス・ペタス(デンマーク/スピリットジム)

 1R、久しぶりのK-1ルールでの試合となるペタスに対して、長い手足を利して左のジャブ、左のミドルを軽快に繰り出すハリだったが、ペタスの左のミドルが股間に当たり、一時中断。

 再開後、ワンツーから左を2発叩き込むハリ。ペタスは自分の距離に入ることが出来ない。手数で勝るハリ、流れるようなコンビネーションでペタスを追い詰める。

 前蹴りを有効に放って間合いを保つハリに対し、ペタスは手が出せない。ハリのダイナミックな2段蹴りが空を切ったところで1R終了のゴング。

 2R、ローキックで距離を取りながらペタスが、強烈なミドルをハリに叩き込む。ペタスに呼応するようにハリも応戦。打ち合いとなりペタスがスタンディングダウンを取られ、悔しそうに大声を挙げる。

 勝機と見たハリは立て続けに左ジャブから右フックとラッシュ、ここでペタスのセコンドからタオルが投げ込まれる。ブランクのあったペタスにハリが完勝を収めた。




▼第4試合 HERO'Sルール 5分3R
ジャイアント・シルバ(ブラジル/フリー)
一本 1R1分02秒 ※アームロック
(チームヨコヅナ)

 1R、シルバが開始早々フックを繰り出し前に出るが、曙は組み付いて一気にロープまで押し込む。

 両者の体重がかかったロープは大きく揺らぎ、その規格外の攻防に場内はどよめく。

 シルバはアームロックを極めかけるも、バランスを崩した曙の体重に引き込まれるかのようにグラウンドの展開へ。しかしシウバはアームロックを離さず、曙は無念のタップアウト。




▼第3試合 HERO'Sルール 70s契約5分3R
所 英男(リバーサル)
判定 3−0
ホイラー・グレイシー(ブラジル/グレイシー・ウマイタ)

 ホイラーが上手くグランドに引き込む。下になった所は三角締めを狙いたいが、ホイラーは所の両足をロックして阻止。所が抜けるとホイラーは立ち上がり猪木アリ状態に。グラウンドで頭脳戦が続く。

 所は下から一瞬のスキをついて腕十字、極まるかに見えたがこれは寸前で逃げられてしまう。所がホイラーに対して寝技で一向も退かない状態のまま1R終了。

 2R、軽いフットワークでコンディションの良さを見せる所、空を切ったが鋭い右ハイを放つ。打撃の攻防を嫌ったホイラーは、コーナまで間合いを詰めて差し合いに持ち込むと、そのまま所からテイクダウン。

 一進一退の攻防が続く中、所はホイラーのスキを突いて強烈な飛びヒザ蹴りをヒット、ひるんだホイラーから所は追い討ちをかけてテイクダウン、上のポジションを取る。

 膠着状態からスタンドに。前蹴りで距離を取りたいホイラー、思い切りのいい右フックを放つとバックをとって所をグランドに引き込む。これを上手く対処し、所がサイドを取った場面で終了。

 3R、差し合いでコーナーに所を追い詰めたホイラー。バランスを崩して所を倒そうとするが、所は上手く上をキープ。ホイラーは思い切りのいい右ハイでバランスを崩した所のバックをとってドに引き込む。

 所はホイラーの右腕を取りながらアームロックを狙うが抜けてしまう。上を取ったホイラーは腕十字を狙うがそのまま終了。判定は3-0で所が勝利、1年越で見事にグレイシー超えを果たした。





▼第2試合 HERO'Sルール 85s契約1R10分 2・3R5分 延長R5分
金泰泳(正道会館)
KO 1R2分48秒 ※左ハイキック
石澤常光(フリー)

 打撃の金に対し、グランドに持ち込みたい石澤は低空タックルを繰り出すが、金は上手く切って総合への順応力を見せる。石澤は金の片足を捕えるも、金はテイクダウンを許さず。

 しつこい石澤は何とかテイクダウンを成功させると、アマレス仕込みのがぶりでフロントチョークの体勢に。金は石澤のリストを取るとフロントチョークを抜け出しスタンドの展開に戻す。

 金は間合いを詰めて石澤をコーナーに追い詰めると右のロー。石澤の注意を下にそらしてから、金の狙い済ました左ハイがクリーンヒット。

 KO勝利した金は「今日はスカッと勝てました。空手の選手が総合で勝っていくようにしたいと思います。、正道会館会館を宜しくお願いいたします、押忍!」とマイク。





▼第1試合 HERO'Sルール 70s契約5分3R
永田克彦(新日本プロレス)
TKO 1R4分12秒 ※レフェリーストップ
勝村周一朗(勝村道場)

 序盤から独特でトリッキーなモーションを見せる勝村。体格に勝る永田に怯まずに前に出て行く。永田は勝村の打撃に対して落ち着きはらってカウンターのパンチを当てると、勝村はバランスを崩す。

 グランドで上を取られた勝村は、得意の足関を狙うがパワーに勝る永田は力づくで上の体勢をキープ。

 スタンドの展開に戻っても勝村は飛びヒザ蹴りを仕掛けるが、永田は慌てず一歩も下がらず。勝村のヒザ蹴りに合わせて永田はカウンターでパンチを当てるとそのまま上を取り体重の乗ったパウンドの雨を降らせた。

 ここでレフェリーストップがかかり永田が勝利。試合後、永田は「今回はキッチリKO今回ミドル級に転向して初めての試合でしたが、来年もミドル級で頑張っていくので宜しくお願いします」と今後の舞台をミドル級に移すことを宣言。





▼第0試合 HERO'Sルール 72s契約5分3R
アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム オロゴン)
判定 3−0
金子 賢(フリー)

 1R、金子は胴タックルでアンディをコーナーに追い詰め、素早い動きでアンディを振り回してバランスを崩すとグランドに持ち込む。下になったアンディは金子の首に両手を巻きつけ、足を絡ませてガードポジション。

 足を抜いた金子は上のポジションをキープ。アンディは下からコツコツとパンチを繰り出し、なんとか脱出を試みようとするが、金子も上からボディにパンチを落とす。

 2R、プレッシャーをかけようと前に出る金子だが、アンディの長いリーチを利した牽制に間合いを取り兼ねる。アンディの右ハイをガードもろとも顔面に受ける金子。


 勝機と見たアンディは左のローを連続で3発当て、一気に攻め込む。苦しい展開の金子は何とかアンディからテイクダウン。しかしそこからアンディの固いディフェンスの前に攻めあぐねてしまう。

 3R、金子は起死回生で飛び込んでグラウンドへ。アンディはガードポジションの状態から打撃を当てていく。疲れの見える金子は次の展開に持ち込むことが出来ない。機動力の落ちないアンディはフットワークを駆使して左右のローで畳みにかかる。

 最後に左ローで金子が崩れたところで最終R終了。両手を挙げて勝利を確信するアンディに対して、腰に手を当ててうなだれる金子と両者の姿は対照的。判定は総合初挑戦のアンディが3-0でが勝利した。



▼オープニングファイト HERO'Sルール 5分3R
内藤征弥(和術慧舟會A‐3)
KO 3R1分11秒 ※グラウンドパンチ
キム・ドンウック(韓国/Team Lazenca)

 1R、体格差を利してプレッシャーをかけ続けるキムは、コツコツとパンチを当てていく。キムは圧力をかけるように突進、内藤の脇を差してコーナーに追い詰める展開が続くが、そこから攻めあぐねてしまう。

 2R、内藤は中に入らないようにアウトボクシングで攻めるヒットアンドアウェイ戦法。キムは肩で息をして明らかに疲れが目立ってくる。

 ワンツーのコンビネーションでキムの顔面を捕ら始める内藤。キムの重いフックを交わすと、逆に左右のパンチを的確にヒットさせる。2Rは内藤が打撃で優性の展開に。

 最終ラウンド、内藤のパンチのラッシュの前にサンドバッグ状態のキム。内藤は4点ポジションの体勢をキープするとキムの頭部に鉄槌を連打し勝利を収めた。


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