DSE
「PRIDE男祭り2006−FUMETSU−」
2006年12月31日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
▼メインイベント PRIDEヘビー級タイトルマッチ
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル)
一本 1R8分16秒 ※羽根折り固め
●マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)
※ヒョードルが3度目の防衛に成功。
今回のタイトルマッチ、15kg以上体重の軽いヒョードルが4点ポジションでのヒザ蹴りを認めたため、通常のPRIDEルールで行われることになった。
1R、インローを蹴るハントは、ジャブを突いて前に出る。ハントの強烈な左フックが空を切っても、表情一つ変えないヒョードルは左フックから、組み付いて一気にテイクダウン。
マウントに移行し、間髪入れずに腕十字を仕掛ける。何とか上のポジションを取り返したハントだったが、ヒョードルはハントの体を前方に返すようにしてクラッチを切ってハントの左肘を伸ばす。
一瞬、ハントの肘が完全に伸びるが、ハントはタップしない。ハントはヒョードルの体をまたいで腕を抜いた。
そのままそのままサイドポジションで押さえ込むハントは、細かくパンチを落とす。肘でヒョードルの顔を突き放して鉄槌のハント。ヒョードルは体を起こして足を入れようとするものの、ハントはしっかりとヒョードルを押さえ込む。ここでヒョードルは亀になりながら立つが、ハントが後頭部を殴って反則を宣告される。
スタンドの再開後、ハントの左右のフックがヒョードルの顔をかすめる! するとヒョードルは打撃を捨てて、なりふりかまわずハントにしがみついてテイクダウンを狙うが、逆にテイクダウンしたのはハント!
グラウンドで上のポジションを取ると、何とV1アームロックを狙う! ヒョードルの左腕を完全に決めて一気にねじあげるが、極めることができない。
このピンチを脱出したヒョードルは立ち上がると、強引な投げを仕掛ける。一度は失敗したものの、ヒョードルが両差しからテイクダウンを奪うと、ハーフガードで上になる。
そしてハントの手首を持ちアームロック! そして一気に捻じ曲げると、ハントが苦悶の表情を浮かべてタップ! ヒョードルが苦戦しながらもハントを退け、世界最強の称号を守った。
▼セミファイナル PRIDEルール
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
判定 3-0
●ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)
1R、ジョシュがジャブを放ち、距離を取る。ノゲイラが頭を下げると右ストレート、ノゲイラは組み付いていくがブレイク。
ジョシュが大きな右フックで殴りかかり、アッパーを追加。ノゲイラは首相撲からヒザ蹴り、ジョシュはボディを狙っていく。ノゲイラのタックルをジョシュがフロントチョークで受け止め、ノゲイラが首を抜くとジョシュがすぐにパンチを入れる。
ノゲイラのワンツー、ヒザ蹴りにはジョシュがアッパーを返す。左右でボディを叩くジョシュに、ノゲイラがパンチからローキック。ノゲイラの首相撲にジョシュは両足タックル、なんとそのままリフトアップして頭から投げ捨てるデスバレーボム!
ガブッたジョシュはヒザ蹴りの連打、ノゲイラは鼻血を出す。それでもジョシュからトップポジションを奪い返したノゲイラは、ハーフガードのジョシュにパンチを入れる。
トップポジションをキープしたままジョシュの顔面へパンチを叩き込み続けるノゲイラ。ジワジワジワジワとジョシュのスタミナを奪っていく。
やっとガードに戻したジョシュの両足を担ぎ、パスガードを狙っていったノゲイラだったが、ジョシュが素早く立ち上がってアッパーで攻撃。ジョシュの鼻血が確認できたところで第1Rが終了した。
2R、ノゲイラが連打からヒザ蹴り、そしてタックル。ジョシュはこれを受け止めると逆にタックルへ行くが、押し込んでいくのはノゲイラ。ヒザ蹴りがジョシュの金的に入ってしまい、一時試合が中段となる。
再開後、打ち合いからノゲイラがタックル、取れないと見るや首相撲からのヒザ蹴り。ノゲイラが前に出てパンチを出すと、ジョシュが頭を振ってヒョイヒョイとパンチを避けていく。
ジョシュの左ミドル、ノゲイラのパンチ、ジョシュのアッパーと次から次へと技を繰り出していく。バックを奪ったノゲイラだったが、テイクダウンに行って上になったのはジョシュ。
ノゲイラにパウンドを叩き込み、潜り込みスイープを阻止してパンチを入れたがノゲイラに立ち上がられてしまう。
ノゲイラの左右フック、前に出てワンツーを入れてヒザ蹴り。ノゲイラのパンチからのヒザ蹴りが効果的に当たり、ノゲイラの鼻血が酷くなる。両手を下げてしまうジョシュ。かなりの疲れが見える。ここでゴング。
3R、ワンツーで前に出るノゲイラ、ジャブを伸ばすジョシュ。矢のようなノゲイラのワンツーがジョシュを捕らえる! ジョシュが頭を下げる度にヒザ蹴りを突き上げるノゲイラ、ノゲイラのパンチがまとめて当たりだす。
ワンツーでノゲイラが大きく後退、一気に前に出るノゲイラ! フロントチョーク! もがき苦しみながらノゲイラが首を強引に引き抜く! 上になったノゲイラは細かくパウンド、両足を担ぎ上げてのパスガード。しかし、ジョシュは立ち上がる。
残り時間1分、ノゲイラはジョシュの胴に組み付いたまま。ジョシュはアームロックを取りながら倒れ込むが、ノゲイラがすぐにオモプラッタで体勢を入れ替える。
下から仕掛けるジョシュだったが、ついに最後のゴングが鳴った。判定は三者ともノゲイラ! 大激闘の末、ノゲイラが無差別級GPの借りを返した。
▼第8試合 PRIDEルール
○ジェームス・トンプソン(イギリス/チーム・トロジャン)
TKO 1R7分50秒 ※セコンドからのタオル投入
●吉田秀彦(日本/吉田道場)
昨年の小川戦に続き、吉田は道衣を脱いて試合に臨んだ。トンプソンはゴング&ダッシュを仕掛けるが、吉田はそれをしっかりと受け止めて綺麗な内股でテイクダウンを奪う。
そしてサイドから腕十字を狙う吉田だが、トンプソンはバスターでそれを外す。すぐにアキレス腱固めに移行する吉田。トンプソンはそれをディフェンスしながらパンチを落とすが、吉田はトンプソンの足を離さない。
吉田は腹ばいになってトンプソンの足を締め上げると、トンプソンは苦悶の表情を浮かべる。しかしトンプソンはこれを耐え抜き、スタンドの互いに殴り合いに持ち込む。しかしここで優位にたったのは吉田! 豪快な右フックを当てて、トンプソンを後退させ、投げで二度目のテイクダウンを奪う。
上四方からアームロックを仕掛けていく吉田。しかしトンプソンは前転して何とかディフェンス、腕が抜けるとタックルでテイクダウンを狙う。するとここから試合の流れが一変、今度はトンプソンのパンチが吉田の顔面を捕らえ、吉田が尻餅をつく。トンプソンの踏み付けをキャッチした吉田が足関節を狙うが、逆にトンプソンも足関節を仕掛ける。
これは極まらなかったが、トンプソンがタックルで起き上がり、パンチで前に出ると吉田がロープの外に落ちるというアクシデントが発生。
吉田はなかなか立ち上がることが出来ず、何とか立ち上がって試合再開となるものの、どこか動きが鈍い。
そのためトンプソンのパンチとヒザ蹴りを被弾、トンプソンの左フックとヒザ蹴りをモロに受けてしまい、ダウン気味に倒れてしまう。
ドントムーブとなるも、ほとんど動くことが出来ない吉田。トンプソンがマウントを取ったところで、セコンドからタオルが投げ込まれた。
まさかのTKO勝利に喜びを爆発させるトンプソン。一方の吉田は一人で歩くことが出来ず、タンカで控え室に戻るほどのダメージを負ってしまった。
▼第7試合 PRIDE武士道ルール
○五味隆典(日本/久我山ラスカル)
KO 1R1分14秒 ※左ストレートから鉄槌の連打
●石田光洋(日本/T-BLOOD)
石田はステージ上でチーム茨城と肩を組んでサークルを作り、いつもどおり日の丸の旗を肩にリングへ歩を進めた。一方の五味は大歓声の中、2本のベルトをバックに無表情で登場した。ルールチェックの際、両選手ともに目は合わせない。
1R、石田が左のハイキックを空振り、五味はノーガードで体をグニャグニャと動かす。低く構えてパンチを狙う五味に、石田が再び左ミドルキック。すぐに五味が左フック、石田は低く潜り込んでの片足タックルを狙おうとしたが、五味はこれに右アッパー! 石田が後方へ倒れる!
獰猛に襲い掛かる五味は鉄槌の嵐から石田が足を取りに来るとサッカーボールキック! そして再び鉄槌の雨あられ! 頭を抱え込んで防戦一方となった石田、ここでレフェリーが割って入り試合をストップした。五味の圧勝! 秒殺劇!
五味は得意のトップコーナー登りを披露し、満面の笑顔で「今日は何の日? 今日は大晦日。石田選手ありがとう、また頑張りましょう。本当に強いんだけど、やっぱりPRIDE辞められないね! 寒い中、練習に付き合ってくれたジム生、国士舘大学の生徒にありがとう。今日はこんなに来てくれてサイコー! 来年アメリカ大会、世界に向けてやっていきます。皆さん、ついてきてください! ちょっと早いけどハッピーニューイヤー!」
▼第6試合 PRIDEルール
○藤田和之(日本/「TeamJapan」藤田事務所)
KO 1R2分8秒 ※右アッパーからパウンド
●エルダリ・クルタニーゼ(グルジア/グルジアレスリング協会ナショナルチーム)
1R、ジリジリと前に出てテイクダウンを狙うクルタニーゼだったが、藤田がジャブを突くとすぐに顔を背けてしまう。クルタニーゼは打撃を怖がり遠い間合いからタックルに入るため、簡単に藤田にタックルを切られてしまう。
そしてタックルを切った藤田が右アッパーを突き上げると、クルタニーゼは悶絶してマットに大の字。藤田が追撃のパンチを打ったところでレフェリーが試合を止めた。
試合後、藤田は「それではよいお年を、ではまた来年!」と短めのシンプルなマイクアピールで自分の試合を締めくくった。
▼第5試合 PRIDE武士道ルール
○ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイトチーム)
判定 3-0
●川尻達也(日本/T-BLOOD)
1R、いまにもコーナーから飛び出さんばかりの両雄、ゴングと同時にダッシュしてパンチを交錯させる。メレンデスのワンツーに川尻の右フック!
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すぐにメレンデスが右フックを返すが、川尻の右ストレートでメレンデスがダウン! すかさずパウンドで襲い掛かる川尻。メレンデスは額から流血、故意にロープを掴んだためイエローカードが掲示される。
再開後、メレンデスのパンチが川尻を捕らえるが、川尻は全く動じず前に出る。川尻が組み付くとロープを掴んでまでテイクダウンを防ごうとするメレンデス。
一度はテイクダウンした川尻だが、メレンデスに立たれてロープに押し付けられてしまう。パンチを放ち、足を掬ってテイクダウンしようとするメレンデス。川尻は微動だにしない。ブレイク。
パンチをお互いに空振りし、メレンデスが組み付いてヒザ蹴り。コーナーへ押し込んで再びパンチの応酬になると川尻が優勢になり、メレンデスがタックル。立ち上がり際にメレンデスが打ち合いを挑むも、川尻の右フックがメレンデスにヒット!
離れた位置から両足タックルに行くメレンデス、バックを奪うことに成功した。川尻はメレンデスの脇を潜って上になろうとし、立ち上がったメレンデスの足を掬って上からパウンド。がぶってヒザ蹴りを叩き込む!
フロントから首を抱え込む川尻、メレンデスは上に乗って首を外し、川尻をコーナーへ押し込んでいく。ブレイク。
左右のフックを振り回す川尻に、的確にパンチを当てていくメレンデス。川尻はパンチをもらってもすぐに打ち返すが、当たっているのはメレンデスの方だ。しかも、メレンデスはタックルも合わせてくる。
打ちに行った川尻にメレンデスの右ショートフックがヒット! 川尻がグラつく! 一気に攻めていくメレンデス、川尻が組み付いてバックマウントを奪うが、メレンデスは前に落として立ち上がり、再び打ち合いに行く。
パンチの応酬、両者共に疲れが見える。メレンデスが左右のフック、川尻が右ストレート。あまりにも激しく動き続けたため、両者ともすでにフラフラである。すでに限界値を越えている。
2R、開始早々、ノーガードで打ち合いを展開する両者! パンチがブンブンと空を切る。川尻はメレンデスの右フックに合わせた左フック、右クロスとカウンターを取りに行くがメレンデスも打ち返す。圧力を掛け、打ち合いに行く川尻。ロープ際まで追い詰めてタックル、テイクダウンに成功するもメレンデスは立ち上がる。そして打ち合い!
メレンデスがタックル、コーナーへ押し込む。離れ際にメレンデスが右フック。そして打ち合い! 左フックで飛び込んだ川尻が組み付くもブレイク。
両者の左右フック、お互いのパンチが当たる。足を止めて打ち合い続ける両雄に、場内から大きな拍手が沸き起こる! エキサイティングな攻防! 川尻のワンツーがヒット、直後にメレンデスのアッパーとヒザがヒット。川尻が組み付いてロープ際に押し込んだところで、終了のゴングとなった。場内は大歓声! あまりにも内容の濃すぎる15分間であった。
判定は三者共にメレンデス! メレンデスが両目を閉じて膝から崩れ落ち、放心状態でガッツポーズ。喜びを大爆発させるメレンデスに、川尻は自ら歩み寄って勝者を称えた。
▼第4試合 PRIDEルール
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
判定 3-0
●中村和裕(日本/吉田道場)
1R、いきなり突っ込んでいったショーグン。何度も中村をロープ際まで押し込んでテクダウンを狙っていく。そしてようやくテイクダウンを奪ったショーグンは、サイドからヒザ蹴りを打ちつつ肩固めを狙い、マウントを奪う。
中村はブリッジしてスペースを作って立ち上がるものの、ショーグンがすぐさまテイクダウン。グラウンドでは下になる展開が多かった中村だったが、その都度、粘り強く立ち上がるとワンツー、さらに左フックを当ててショーグンの動きを止める。
明らかに手数が減ったショーグンに対し、左フック、右アッパーを当てる中村。ショーグンは強引に四つ組みからテイクダウンを奪い、マウントポジションから2度目の肩固め。
かなりガッチリ入っているように見えたが、中村はタップしない。マウントがダメならと、ショーグンはバックポジションに移行し、今度はチョークスリーパーを仕掛けるが、中村はそこからも脱出! 終盤には中村がグラウンドで上のポジションを取り返す。
2R、左フックで前に出る中村は、そこから右のロングフック。ショーグンにロープまで押し込れた中村だが、逆にここでテイクダウン! 4点ヒザ蹴りを狙うが、ショーグンに立たれてしまう。中村が左フックから右ストレート。ショーグンもワンツー、左ミドル。そこから組み付いてテイクダウンを奪う。
ニーオンザベリーからパンチを落とすショーグンは、さらにそこから踏み付け、1Rに続いてマウントポジションを奪う。
何とか抱きついてパンチを阻止する中村。残り1分、背中を見せて逃げようとする中村だが、ショーグンはバックをキープする。
3R、ガードを固めるショーグンに、中村は左フック、右アッパーを突き上げる。しかしテイクダウンを奪のはショーグン。マウントからパンチを落としつつ、アームロックを仕掛ける。
スタンドで勝負したい中村は必死に何度も立ち上がろうとするが、その度にショーグンがテイクダウンを奪い続ける。終了間際、スタンドでの展開になると果敢にパンチで前に出て行く中村だったが、ショーグンの顔面を捉えることができなかった。判定は3-0でショーグンが勝利。しかし中村の最後まで諦めない姿勢と戦いぶりは評価に値するだろう。
▼第3試合 PRIDE武士道ルール
○郷野聡寛(日本/GRABAKA)
判定 2-1
●近藤有己(日本/パンクラスism)
郷野は野球のユニフォームにバットを持ち、ゴレンジャーの3人を引き連れて入場。途中まで来たところでゴレンジャーが5人いないことに気がつく。郷野とゴレンジャーが指を差すと、5人目の男としてステージ上にリトル清原が登場! DJ
GOZMAとダンスを踊り、ある意味、清原がセコンドについての試合となった。
1R、近藤が左ミドルキックから圧力を掛けて前に出る。郷野はジャブを出し、近藤が前に出て来るとステップを使ってかわす。近藤のミドルをキャッチした郷野が近藤を倒し、上になってパウンド。
郷野は左のボディから頭部へのフックを連発する。ドントムーブ直後、郷野がパスガードを狙っていくが近藤は両足の間から郷野を出さない。
細かくパンチを出してパスを狙う郷野が、立ち上がって顔面へ蹴りを見舞っていったところで近藤が立ち上がる。
近藤の左ミドルを再びキャッチた郷野だが、今度は倒さずにパンチを入れて離れる。郷野のローキック、郷野が組み付いてはパンチを入れて離れる。ボディへの右ストレート、右ミドルを放つ。
サウスポーの近藤はゆっくりと間合いを詰めながらパンチ、郷野はすぐに足を使って離れる。コーナーでパンチの応酬があるも、お互いにすぐ離れた。
詰めていく近藤とギリギリでかわしていく郷野。郷野が左フックから右ミドル、右ハイキック。近藤は郷野の下がり際に飛びヒザ蹴りを出すが低く、不発に終わる。近藤は郷野のフックで右目から出血。郷野は左ジャブと左フックを狙い撃ちする。
近藤も右ローから右ハイキック、直後に郷野がパンチで飛び込んでいく。近藤はアッパーを突き上げるとそのまま組み付くもテイクダウンは出来ず、逆に郷野の首相撲で崩されてのヒザ蹴りをもらう。
郷野は左ジャブで近藤の様子を見ると右ローキック。ここで初回終了のゴングが鳴った。
2R、近藤がいきなりの飛びヒザ蹴り、しかしこれも低い。郷野はジャブを出しながら離れ、近藤のミドルをキャッチすると振り回す。郷野が左ローから右ミドル、近藤はボディから組み付く。ジャブ、ミドル、前蹴りを出して距離をとる郷野。
近藤は距離を縮めて行こうとするも、郷野は突き放す。お互いにミドルを蹴りあった後、郷野が飛びヒザ蹴り! ジャブとステップを使って距離を取り、左フックで飛びこむとすぐに離れる。近藤が左のボディから右フック、飛びヒザ蹴り。近藤のフックを空振りさせて郷野がミドル、近藤はパンチを振るって前に出るも郷野はかわしていく。盛り上がりに欠ける中、最終ラウンドのゴングが鳴った。
判定はひとりめが近藤、二人目が郷野、三人目が郷野! 判定2−1で郷野がリベンジに成功した。郷野はマイクパフォーマンスはせず、「うっせぇんだよ!」とTVカメラを叩いて怒りながら去って行った。どうやら判定が割れたことに不満があったようだ。また、試合後には1Rに右手を負傷してパンチが打てなくなったことを告白している。
▼第2試合 PRIDE武士道ルール
○青木真也(日本/パラエストラ東京)
一本 1R2分4秒 ※フットチョーク
●ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
1R、ローを引っ掛けてテイクダウンを奪ったハンセン。フックガードで浮かせて立ち上がろうとするが、青木はそのまま組みついて外掛けでテイクダウンを奪う。一度はサイドポジションになった青木だったが、ハンセンがガードに戻す。
青木はインサイドからパウンド、クローズガードのハンセンに対して中腰からパンチを落とす。イノキ・アリ状態から足を抜いてハーフガードで押さえ込む青木。
そこからマウントを狙いながら、バックを見せようとするハンセンに腕十字! 腕を抜いて逃げるハンセンだったが、青木は下からラバーガードでハンセンを捕獲。
そこから自分の足をハンセンの喉元に押し当てて、頭をひきつけるフットチョーク! 強豪ハンセンからタップを奪い、最強グラップラーの実力を証明した。試合後、マイクを握った青木は顔をくしゃくしゃにして「PRIDEも修斗も総合格闘技も最高です!」と叫んだ。
▼第1試合 PRIDEルール
○田村潔司(日本/U-FILE CAMP.com)
KO 1R1分18秒 ※ボディへのヒザ蹴りからサッカーボールキック
●ミノワマン(日本/フリー)
※美濃輪育久が改名
1R、ミノワマンが右のフックを出して前に出る。田村はそれに左ミドルを合わせていく。フックを出して前に飛び込み続けるミノワマンに、ミドルを合わせる田村という展開が続く。
そして、ミノワマンが左ストレートで前に出てきたところを田村が内側に抉りこむような左テンカオをカウンター!
ヒザがレバー辺りに突き刺さった。首相撲で掴もうとしたミノワマンだったが、田村に突き放されるとそのままマットへ倒れこむ。
田村は顔面に蹴り、パンチを浴びせてまたすぐに蹴り! ミノワマンは四つん這いになったまま動くことが出来ず、レフェリーがストップ。ミノワマンはヒザをレバーにもらい、一瞬落ちてしまったようだ。
田村はマイクを渡されると、「すいません、ちょっとマイクを第1試合目から言える立場ではないんですが、渡されてしまいまして。いろんな状況がありますが、僕たち選手はリング上が全て。今の自分のPRIDEのリングでの目標は吉田選手ともう1回、ひとつ借りがあるので本当に盛り上げたいので、吉田選手! 僕と一騎打ちをお願いします」と、吉田秀彦とのリベンジマッチを要求した。
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