ベニー・“THE
JET”・ユキーデ プロデュース
『武頼漢−BURAIKAN−〜J・BOY!〜』
2007年1月21日(日)東京・新宿FACE
開場11:00 開始12:00
観衆=703人(超満員札止め)
▼第7試合 U.K.F世界ミドル級(72kg)王座決定戦 3分5R
※ヒジ、組んでからのヒザ蹴りなしのキックボクシングルール
○新田明臣(バンゲリングベイ/K-1 WORLD
MAX 2005 日本代表決定戦準優勝)
判定 2−0 ※48−47、49−49、49−46
●マジット“THE MAGIC MAN”(JET’S GYM/キックボクシング・カリフォルニア州ウェルター級王者)
※新田が2代目U.K.F世界ミドル級王者に就く
1R、ハイキックからローにつなぎ師匠譲りのマシンガンパンチで一気に新田を追い込むマジット。クリンチからヒザ蹴りと猛然と繰り出す。持ち耐えた新田はローキックをし、徐々にペースを上げていった。マジットはローカットせずに足をひくために、新田のローはなかなかヒットしない。
2R、「何度か食らって頭がくらくらした場面があった」という新田は、重いパンチラッシュでマジットに畳みかけられた。自分の距離にいこうとする新田には、マジットが前蹴りで突き放す。
新田はそれに構わず前進するとミドル、ローを連発させていった。そのままコーナーに追い込むと、新田のローが面白いようにヒット。苦痛の表情を浮かべるマジットは新田にボディ。
3R、左右の重みのあるフックがヒットし、ガードを固める新田めがけてマジットはラッシュ。耐えた新田はミドルキックの反撃で持ち直す。ローを食らいながらもマジットはカウンターでパンチ。新田のローでマジットはコーナーを背にすることが目立ち始め、マジット劣勢のイメージが強い。
4R、変わらず新田のロー連打を食らい続けたマジットはパンチを返していき、タフネスぶりを発揮する。マジットは必殺のバックスピンを新田のボディにヒットさせるが決め手にはならず。完全に動きが遅くなったマジットに、新田はローとミドル、更にはガードが下がったところにハイキックを見舞う。
5R、新田のペースは変わらず。ローがマジットのももを捕らえた。マジットも負けじとローを打っていくと新田は「打って来い!」とばかりにももを出し挑発する。観客から新田コールが沸き起こる中、ローから左右のフックでコーナーに詰める新田だが、決定打はなし。心の折れないマジットがパンチで返し、乱打戦となったところで終了のゴング。
2−0の判定で新田が勝利し、U.K.F世界ミドル級王者に輝いた。「バシッとKOでもしたかったのですが、ドロ試合になってしまいました」と猛反省する新田は「この勝利をベニー・ユキーデさんのお姉さんに捧げたい」とマイク。
試合後、控え室に戻ってからも新田は「倒せた試合だったのに、いつもの課題が残ってしまった」と反省しきり。「ベルトを取ることが夢だったので、ベルトを取れたことは収穫でした。ベルトはこれで5本目となるが、取れるだけ取って、やれるだけ試合をしたい」と、2007年好スタートを切れたことに笑顔を見せた。
▼第6試合 U.K.F女子総合王座認定戦 5分3R ※今回より王座を新設
○篠原 光(電撃ネットワーク チーム南部)
一本 1R2分35秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ソール・ウィルカーソン(アメリカ)
※篠原がU.K.F女子総合王者につく
王者決定戦に出場予定だったガブリエラが練習中の負傷により欠場。篠原が勝てば初代王者に認定(ガブリエラと半年以内の防衛戦が義務付けられる)、リーソルが勝てば後日に王座決定戦を行うという変則タイトルマッチとなった。
両国の国歌斉唱の後に、タイトルマッチのコミッショナー宣言が行われた。篠原は開始と同時に右ローを走らせる。女子ボクシング歴3年だけのウィルカーソンは全く蹴りの防御が出来ない。みるみるうちに左ももに青たんが出来上がり、苦痛の表情を浮かべるのみ。
嫌がるように篠原の蹴り足を掴んだウィルカーソンはグラウンドの展開に持ち込むと、上からパウンド。すると下から篠原がウィルカーソンの腕をキャッチし、腕十字の体勢へ。
耐えるウィルカーソンだったが、あえなくタップ。篠原がU.K.F女子総合の初代王者に輝いた。 しかし、世界王座という名前の割には人選と内容にちょっと首を傾げざるを得ない内容であった。
▼梶原一騎先生21回忌セレモニー
来場出来なかったベニー・ユキーデ氏からのメッセージ
「日本で前回の9月の大会に続いて、私のプロデュース興行である今大会を開催することができ、光栄に思います。姉のリリーの急逝もあり、今回は参加することが出来ませんでした。
また21回忌を迎えた梶原一騎先生は私の存在を世に広めてくれた先生です。今大会は格闘技の集大成であることは間違いありません。メッセージで梶原先生のご冥福をお祈りしたいと思います。世界の格闘技界が盛り上がるように、微力ですが協力していこうと思います」
セレモニーでは、梶原一騎の実弟である真樹日佐夫、夫人の高森篤子さんががリングに上がりあいさつを行った。また、佐山聡氏による切腹の模範儀式が行われる予定だったが、佐山氏が急用で来場出来ず。切腹の儀式は中止となった。残念っ!!
▼第5試合 錬武舘空手VSカポエイラ 3分3R
○羽田真宏(白龍ジム/元W.K.A.USスーパライト級王者)
KO 1R 0分48秒 ※バックキック
●ペドロ高石(カポエイラ/アメリカ ヘビー級王者)
試合前にエスパー伊藤が羽田に花束を贈呈する。カポエイラ戦士のペドロはリングインすると、カポエリラの踊りをセコンドと一緒にお披露目。華麗な足技に観客は酔いしれたのだが……。
1R開始早々、カポエラ特有の回転蹴りを繰り出すペドロに対し、カウンターで合わせるように羽田会長が水面蹴り。それで足首を負傷した高石はダウン。立ち上がると、ラッシュをかける羽田は回転二段蹴り、バックスピンキック、ローキックのラッシュ。
防戦一方の高石はレバーにバックスピンキックが突き刺さるとバッタリとリング上に倒れ込み悶絶。そのまま10カウントをきかせた羽田が秒殺勝利した。
▼第4試合 女子キックボクシング エキシビジョンマッチ 2分2R
○早千予(白龍ジム/女子キック世界8冠王者)
判定 2−0 ※エキシビジョンマッチのために公式記録にはならず
●AZUMA(y-park/「KAMINARIMON CLIMAX’06」52kg超級優勝)
エキシビジョンマッチにも関わらず、両者はバチバチの打ち合い。ローからフックを振り回しプレッシャーをかける早千予。その攻撃に臆することなく、AZUMAはパンチを返す。右ミドルを起点にパンチラッシュの早千予。手数の多かった早千予が判定2−0で勝利した。
▼第3試合 サバットルール 2分3R ※判定なし
○窪田隆一(JSC/2004年サバット世界選手権大会銅メダル)
判定 2−0
●MASA(JET’S GYM/カリフォルニア州テコンドー3位)
1R、サバットのキャリアを持つ窪田は軽やかなリズムから二段蹴り、サイドキックを飛ばす。それに対し、MASAはローからパンチのコンビネーションで対抗する。
2Rには、合わせ鏡のように技を繰出す両者。MASAがソバットを出せば、窪田も返す。終盤には、MASAの右フックがヒット。判定2−0で、有効打を当てていった窪田が接戦を制した。
▼第2試合 セミコンタクト空手 2分3R 空手ルール+投げ技+寝技20秒
○菅原伊織(RofC)
一本 3R1分46秒 ※腕ひしぎ十字固め
●村岡 真(JET GYM/U.S.A シュートファイティングライト級王者)
体重で上回る村岡が打撃で圧力をかける。村岡からフロントチョークを決められ後一歩まで追い込まれたが、寝技20秒ルールで菅原はそのピンチを凌ぐ。
2Rになると、菅原が反撃。打撃でコーナーに詰めると、グラウンドの展開に。コーナー際で腕を掴んだ菅原が一瞬で腕十字を極め勝利した。
▼第1試合 キックボクシングルール 2分3R ※ヒジ、ヒザなし
○飛本栽(y-park/関東テコンドー選手権優勝)
TKO 1R0分40秒 ※タオル投入
●飛鳥一撃(ターザン後藤一派/正道会館新人戦3位)
1R、飛本はミドルキックを叩き込むと、飛鳥は防戦一方。コーナーでサンドバック状態なった飛鳥に、飛本はパンチのラッシュ。レフェリーはダウンカウントを告げる。飛鳥はまだ戦える意志を示し、再スタート。飛本の勢いは止まらず、飛鳥は打たれる一方で試合は終了した。
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