ADCC
JAPAN主催
「ADCC JAPAN TRIAL〜日本最終予選〜」
2007年4月15日(日)東京・北沢タウンホール
開場11:30 試合開始12:00
▲77kg未満級の杉江アマゾン大輔、88kg未満の岡見勇信、99kg以上級の永田尚道、女子60kg未満級の端貴代、女子67kg未満級の玉井敬子
▼男子77kg未満級 決勝
○杉江アマゾン大輔(ALIVE)
ポイント3-0
●山田崇太郎(パラエストラ松戸)
優勝候補筆頭のアマゾンは1回戦で太田洋平に腕十字で一本勝ち、準決勝ではパラエストラ東京で練習を続けるゾン・ヨン・ゼ(韓国)とバチバチのスタンドレスリングの展開を繰り広げ、虎の子のマイナスポイントを守りきって決勝進出。
逆ブロックでは次のパンクラス後楽園大会で対戦が決まっている和田拓也(SKアブソリュート)と山田が激突。延長戦までもつれる接戦となったが、ガードに引き込んだ山田が、ビトー“シャオリン”ヒベイロの得意技の相手の脇をくぐるスイープでポイントを奪い、決勝に駒を進めた。
決勝戦、先に仕掛けたのはアマゾン。ポイントが加算される前に、腕をたぐってからのタックルでテイクダウンを奪う。山田がそのタックルにフロントチョークを合わせるものの、アマゾンが頭を抜いてグラウンドで上のポジションをキープする。アマゾンは山田のブリッジに合わせて腰を切ってパスガード狙い。しかし山田がクローズガードに戻すことに成功する。
クローズガードからフロントチョークと脇をくぐるスイープを狙い続ける山田。アマゾンはそれを潰してパスガードのチャンスをうかがう。マイナスポイントこそ宣告されるもの、互いにポイントが入らない緊迫した展開。しかし残り1分すぎ、山田がラバーガードの態勢を取った瞬間、アマゾンが自分の膝でガードを割って一気にパスガード! このポイントが勝負を決める結果となり、アマゾンがトーナメントを制した。
▼男子88kg未満級 決勝
○岡見勇信(和術慧舟會東京本部)
ポイント2-0
●三原秀美(総合格闘技コブラ会)
プロ総合格闘家が怪我やスケジュールの都合で欠場する中、UFCに参戦中の岡見が今大会にエントリー。総合格闘技同様に腰の強さを発揮して、大類宗次郎(SKアブソリュート)と山下志功(パラエストラ札幌)に勝利して堂々の決勝進出となる。その岡見の対戦相手となったのは、03年に日本予選を勝ち抜いた三原。長い手足を生かしたガードワークで、準決勝では甲斐俊光(TWIST)をスイープで下した。
そして決勝戦でも三原が引き込んでガードから攻めるという展開でスタート。岡見は三原のガードからの仕掛けを潰しつつ、イノキ・アリ状態から足を振ってパスガードし、一気に腕十字を狙っていく。これに失敗しガードポジションになった岡見だったが、フックガードから鮮やかなスイープ! 再びグラウンドで上を取り返した岡見は、三原のスパイラルスイープや潜りスイープを潰して、三原にポイントを許さなかった。決して複雑ではない、基本的なテクニックで勝ち続けた岡見。総合格闘技のトップコンテンダーの身体能力の高さ、体の強さを感じさせる結果となった。
▼男子99kg以上級 決勝
○永田尚道(総合格闘技コブラ会)
一本 ※腕ひしぎ十字固め
●上本裕祥(TEAM KAZE)
決勝進出した金親幸詞(チーム中尾)が準決勝で負傷したため棄権。決勝戦は準決勝で鬼木貴典(Team-ROKEN)を膝十字で下した永田と、金親の足をカニバサミで破壊した上本。ここまでスーパーヘビー級ながらスピーディな動きで場内を沸かせた上本だったが、永田がタックルでテイクダウンを奪って足関節。上本が亀になって逃げるところに、腕十字を極めた。
▼女子60kg未満級 決勝
○端貴代(和術慧舟會東京本部)
ポイント
●服部恵子(ALIVE)
準決勝で藪下めぐみ(巴組)を下した服部と、シードで決勝進出した端。服部がタックルでテイクダウンを奪って足関節。そのままガードポジションになった服部は、下から端の足を抱えて何度もスイープを仕掛けていく。しかし端はそれをしっかりとディフェンスし、ポイントを許さない。試合が長期戦となると、端が驚異的なスタミナを発揮。徐々に服部を動きの量で圧倒、ハーフガードのクラッチを腕で割って、マウントポジションへ! 一旦は服部にガードに戻される端だったが、今度は服部の足を手で押して、膝で割って再びパスガードに成功する。柔術家の服部を、柔術的な動きで下した端。昼の部で最大のインパクトを残すと共に、その実力を知らしめた。
▼女子67kg未満級 決勝
○玉井敬子(巴組)
一本 ※腕ひしぎ十字固め
●藤本真理子(S-KEEP)
20分近いロングバウトとなった一戦。最後はたまちゃんこと玉井が執念の腕十字で一本勝ち。
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