パンクラス
「PANCRASE 2007 RISING TOUR」
2007年4月27日(金)東京・後楽園ホール
開場18:30 開始19:00
▼メインイベント フェザー級 5分3R
○前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組/初代フェザー級王者)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−27
●ダニー・バッテン(イギリス/bodog/ケージウォリアー王者)
パンクラスとbodogの提携発表後、初めてbodogファイターを迎え撃つ前田だが、入場時に客席を見渡すなど、非常に落ち着いた表情を浮かべる。
1R、リーチ差を活かしてジャブを放つバッテン。サウスポーの前田は、オーソドックスのバッテンに対して鋭いインローを飛ばす。しかしバッテンもすぐにローとジャブ、前田を懐の中に入れさせない。
ジリジリとプレッシャーをかけて前に出る前田。バッテンのジャブをダッキングして、カウンターの右フック。バッテンも伸びのある左右のストレートを返す。
バッテンの左ローに、前田が左のロングフック。そして前田はバッテンのパンチをかいくぐって胴タックルでテイクダウン。ハーフガードの状態から、前腕でバッテンの顔を押して鉄槌を落とす。しかしバッテンも前田をフルガードに戻すと、長い手足を駆使してパウンドを阻止する。
2R、バッテンは左のローを立て続けに飛ばす。距離を詰められない前田は、半身に構えて変則なステップを踏むなど、状況の打破を試みる。
飛びヒザ蹴りに右ストレートを合わされて、ヒヤッとする場面のあった前田だが、バッテンのボディに左ストレートを二発。テイクダウンはブレイクとなったものの、再開後、バッテンをロープに詰めた前田が左右のフック!
前田は左フックでバランスを崩したバッテンに、すかさず飛びヒザ蹴りを見舞うと、片足タックルでテイクダウン。間髪入れずにパンチを落としていくが、ここでもバッテンのガードに捕まってしまい、有効打はない。
3R、バッテンの左に回る前田。バッテンはそこに右フックを打ち込む。前田はバッテンがジャブで距離を詰めようとしたところで、強烈な左ミドル! この一発で尻餅をつくバッテン。前田はパウンド、サッカーボールキック、踏みつけでラッシュをかける。
前田はバッテンの顔を突き放して右ストレートを打ち込んでいく。残り1分過ぎ、イノキ・アリ状態からパンチで飛び込む前田。しかしバッテンの長い手足を駆使したガードワークを最後まで攻略することが出来ず。判定こそフルマークの勝利となったものの、勝ち名乗りを受けた前田は、不満気な表情のまま、すぐにリングを降りた。
▼セミファイナル ミドル級 5分3R
○ブライアン・ラフィーク(フランス/ジュカオ・アシル・チーム/bodog)
KO 2R2分16秒 ※パウンド
●佐藤光留(日本/パンクラスism/同級2位)
真っ白なニューメイド服で颯爽と入場する佐藤。ラフィークはじっとその姿を睨みつける。
1R、ジャブを突く佐藤に対して、ワンツーを返すラフィーク。タックルで押し込んだ佐藤は、首投げで綺麗にラフィークを投げる。
ハーフガードに戻したラフィークは、下から佐藤の体を足で浮かせて股の間をくぐるように、ポジションを入れ返す。一旦はバックを許した佐藤だったが、すぐに反転してインサイドに戻す。
ブレイク後、佐藤の右ミドルにラフィークが大降りの右フック! 佐藤がバランスを崩したところで、ラフィークがすぐにグラウンドで上を取る。残り30秒、ラフィークは佐藤の顔面に鉄槌と左フックを落としていった。
2R、いきなり左右のフックでラッシュをかけるラフィーク! 佐藤は何とかラフィークの体を突き放して、このピンチを脱出する。そして佐藤の胴タックルに合わせてフロントチョーク!
佐藤は頭を抜いてハーフガードで上になる。パスガードを狙う佐藤に対し、ラフィークは亀になりながら佐藤の体を前に落として、一気にパウンドでラッシュ! 佐藤を完璧にマットに沈めた。
▼第5試合 ミドル級 5分3R
○竹内出(SKアブソリュート/同級1位)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−27
●渡辺大介(パンクラスism)
1R、竹内は渡辺のジャブをパーリングして、すぐにジャブを返す。渡辺は体を沈めて右のロングフックを打つ。じりじりとプレッシャーをかけて前に出て、竹内がパワフルなタックル! そのまま渡辺をコーナーまで押し込んで、テイクダウンを狙う。
必死に顔を突き放そうとする渡辺だったが、竹内が上手く渡辺の体を浮かせてマットに転がす。ハーフガードで抱きつく渡辺に対して、コツコツとパンチを落とす竹内。渡辺は立ち上がることに成功するが、竹内は四つ組の状態のまま時間の経過を待つ。
2R、右ストレートと左フックを狙う渡辺。竹内は距離を外して、それを当てさせない。片足タックルに入る竹内。しかしここで渡辺が必殺のフロントチョーク! かなり深く入っていたものの、竹内は背筋を伸ばして頭を抜く。この攻防で力を使ったのか、運動量が落ちる渡辺。
竹内は渡辺の顔を押して鉄槌とパンチを落としながら、足を振ってサイドポジションで押さえ込む。何とか足を一本戻した渡辺だったが、逆に距離が近づいてしまい竹内のパンチを受けてしまう。そして残り30秒、竹内がマウントポジションを取ってパウンド! 渡辺は背中を見せてバックポジションでこのラウンドを凌ぐ。
3R、右ストレートで前に出る渡辺に対し、竹内が上手くそれをいなして、胴タックルでテイクダウンを奪う。渡辺の下からの仕掛けを潰して、的確にパンチを落としていく竹内。
必死に立ち上がろうとする渡辺だったが、竹内は上のポジションをキープしながらパンチを落とす。この竹内のパウンドで、渡辺は右目尻をカット。結局、竹内がインサイドからパンチを落とし続けた状態で試合終了となった。
ランキング1位の竹内に挑んだ渡辺だったが、竹内が危なげない試合運びで渡辺を退けた。
▼第4試合 ウェルター級 5分2R
○チェ・ヒュンソク(韓国/チームタックル)
KO 1R1分51秒 ※顔面パンチ
●坂口征夫(日本/TEAM坂口道場)
宮田リングアナから名前をコールされると、坂口応援団からは大声援が起こる。その声援を受けて、坂口は「燃えよ荒鷲」のテーマをリミックスした入場曲でのリングインとなった。対戦相手のヒュンソクは通常体重80kg以上から絞り込んできたため、坂口よりも一回り体が大きい。
1R、空手家らしく鋭いローを飛ばしていくヒュンソク。そこから左フック、右ストレートを打っていく。しかし坂口も首相撲の展開になると鋭いヒザ蹴りを返し、距離が離れると強烈な右ミドル! ジャブで距離を測りながら、右ハイキックを飛ばしていく。
坂口の思い切りのいい攻撃に沸き上がる坂口応援団。しかし坂口の首相撲に右フックとアッパーを突き上げるヒュンソクが、離れ際の左フック一閃!
この一撃で坂口はマットに倒れこみ、ヒュンソクが追撃のパンチを落としたところで、レフェリーが試合をストップ。坂口のプロデビュー戦はKO負けという結果に終わった。
▼第3試合 フェザー級 5分3R
○志田幹(パンクラスP’sLAB東京/同級2位)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●井上学(U.W.F.スネークピットジャパン/同級3位)
▼第2試合 ウェルター級 5分2R
○和田拓也(SKアブソリュート)
判定 3−0 ※20−18、20−19、20−19
●山田宗太郎(パラエストラ松戸)
▼第1試合 ライト級戦 5分2R
○昇侍(K.I.B.A.)
KO 1R2分28秒 ※グラウンド顔面パンチ
●武重賢司(パンクラス稲垣組)
▼パンクラスゲート ライトヘビー級戦
△鈴木慎吾(A-スクエア)
ドロー ※時間切れ
△藤岡裕士(品川CS)
|