キルゴア/スマックガール実行委員
「SMACKGIRL2007 〜最強はUSAだと女王は言った〜」
2007年5月19日(土)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:00
▼メインイベント 第3代スマックガール無差別級女王決定戦 SGS公式ルール 5分3R
○高橋洋子(日本/巴組)
一本 1R3分4秒 ※チョークスリーパー
●アリシア・ミーナ(メキシコ)
※高橋が第3代スマックガール無差別級女王に就く。
インディーズシーンで活躍中のシンガーソングライター・阿里耶(ありや)による両国の国歌斉唱の後に、試合がスタート。高橋のセコンドには、女子キックの元WKA世界女子ムエタイ・バンタム&フライ級チャンピオン・熊谷直子がつく。
1R開始早々、突進ファイトを仕掛けるアリシア。強烈なパンチ連打を食らいながらも、耐えた高橋はグラウンドにいくと、アリシアの胴にパンチを落とす。
スタンドから再開、再びアリシアがぶんぶんパンチを振り回しながら前に出てくる。「向こうの攻撃が全部見えていた」という高橋は、冷静に相手の攻撃をさばきながら強烈な前蹴り。
一瞬怯んだアリシアだったが変わらず突進する。勢いで倒れた両者。下になった高橋は三角絞めを仕掛けるも、逃げるアリシアは上からパンチを落としていく。
立ち上がった高橋は左ハイ一閃! これでアリシアはダウンだ。立ち上がったアリシアはダメージを感じさせることなく突っ込んでくる。がぶった高橋はアリシアをうつ伏せにさせると、そのままバックを取りチョークスリーパーで勝負を決めた。
第3代スマックガール無差別級女王に輝いた高橋は、ベルトを腰に巻こうとしない。「恐れ多くてまだ巻けないですね。(当初対戦予定だった)アマンダだったら、別の試合展開になっていたと思う。世界にはまだまだ強い選手はたくさんいる。自分の気持ちに納得出来たら、巻くようにします」
奇しくも、高橋の防衛戦の相手は、この日行われた無差別級トーナメントで優勝した同門のHIROKOに決定している。「同じチームだからこそ、本気でやらないといけない。練習では伝えれないことを、リング上で伝えたいと思います」と、後輩との一戦に意欲を見せた。
▼セミファイナル SGS特別ルール(寝技時間制限なし&パウンドあり)62.5kg以下契約 5分2R
○赤野仁美(AACC)
一本 2R0分52秒 ※腕ひしぎ十字固め
●リズ・ポズナー(カナダ/POSENER'S
PANKRATION)
1R、いきなりテイクダウンした赤野。ガードポジションをとるリズに対し、赤野はパウンドを落としながらパスを狙っていく。そして、しっかり上から押さえつけながら、じりじりと腕十字狙いへ。
リズは強い腰で立ち上がると、今度は赤野がガードポジションになる。猪木・アリ状態となり、リズはローキック。スタンドから再開し、両者は蹴り合いへ。グラウンド状態で、赤野が上を取ったところでゴング。
2R、組み付いた赤野は払い腰でテイクダウン。そのまま腕をキャッチし、腕十字であっさりと一本勝ちしマイクアピール。
「最近、bodogやADCCと海外の試合で3回負けていましたが、スマックのリングに戻れて嬉しいです。ADCCで端(貴代)選手に負けています。今度タイトルマッチで対戦するので、自分の最高の状態でいい物を見せたいと思います」
▼第6試合 格闘王国Presents SMACKGIRL KILLER QUEEN TOURNAMENT 準決勝
SGS公式ルール フライ級 5分2R
○舞(チーム品川)
判定3-0
●大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
1R、打撃のプレッシャーをかける舞に対し、大室は組み付くとコーナーに押し込む。いったん距離を取り、舞はパンチの連打を繰り出す。大室は片足タックルを仕掛けるが、潰されてしまった。打撃をかいくぎりテイクダウンした大室はサイドポジション。
しかし寝技30秒ルールでスタンドに戻される。打撃を散らしながら大室がタックルでテイクダウンする展開が続く。しかし舞の防御が固く、目立った攻防はなし。舞の右ストレートをもらい、尻餅をついた大室はヒールホールドにいったところで終了。
2R、変わらず打撃の舞VS寝技の大室の構図になる。大室はミドルを交ぜながら片足タックルも、舞はがぶって展開を作らせない。
上をとった舞はこつこつとパンチを落としていく。残り時間30秒となるが、その展開は変わることなく続き、試合は終了。優位に展開を進めた舞が判定で勝利し、トレードマークのムチをしならせた。
▼第5試合 スーパーギャルズミックス杯 無差別級トーナメント決勝戦 SGS公式ルール無差別級5分2R
○HIROKO(巴組)
判定2-1
●武田美智子(空手道禅道会)
シンガーソングライター・阿里耶が「あったまりたいの」を生で歌う中、武田がリングインする。
1R、パンチを出すHIROKOに対し、武田は組み付きにいく。しかし、HIROKOの方が長身だけになかなかテイクダウン出来ない。やっとの思いで寝技に持ち込んだ武田だが、寝技30秒ルールに逃げられる。スタンドから再開、なおも組み付いてくる武田の顔面にHIROKOはヒザ蹴り。
鼻血を出しながらテイクダウン狙いにいく武田。そこでHIROKOがヒザ蹴りを放つ展開が続く。残り時間1分、首投げでテイクダンした武田はサイドポジションから胴めがけてパンチ。
2Rも執拗に組み付きにいく武田。首投げからマウントポジションを取るが、攻めあぐねる。HIROKOのヒザ蹴りで武田は膝をつく。亀の状態の武田に、HIROKOはストンピング連打をお見舞い。ダメージを感じさせることなく立ち上がった武田は作戦を変更し、果敢にパンチを見舞っていく。
そして組み付くとヘッドロックから締め上げたが、決め手にかける。両者共に休むことなくスタンドで打ち合いをし、判定決着へ。スタンドで優位に試合を進めた巴組の大型新人がトーナメント優勝を果たした。
▼第4試合 格闘王国Presents SMACKGIRL KILLER QUEEN TOURNAMENT 準決勝
SGS公式ルール フライ級 5分2R
○Edge(総合格闘技闇愚羅)
TKO 1R5分00秒 ※セコンドからのタオル投入
●兼谷絵里(和術慧舟會A−3)
1R、パンチでプレッシャーをかけるEdgeは、タックルからテイクダウン。下の兼谷はアームロックを仕掛ける。的確さ、スピードで上回るEdgeがパンチを当てていく。鼻血を出しながらも、一切怯むことなく組み付いた兼谷は足関節狙いへ。
それを凌いだEdgeは逆に腕十字を狙ったが、逃げられる。立ち上がったEdgeはアッパー、右フックを当てると、兼谷はマウスピースを吐き出しながらダウン!
立ち上がった兼谷に対し、再びEdgeが右ストレート! 尻餅をついた兼谷だったが、ちょうどこの時に1R終了のゴング。しかし、兼谷のセコンドがタオルを投入し、EdgeがTKO勝利。
「何とかKO出来ました。トーナメント決勝でもバッチリ勝って、しなし(さとこ)さんを倒したいと思います」と、フライ級ベルト奪取を宣言した。
▼第3試合 SGS公式ルール -56kg契約 5分2R
○中井りん(フリー)
判定3-0
●真武和恵(和術慧舟會東京本部)
1R、真武を中心にぐるぐる回る中井。真武が突っ込んでくると、がぶって追撃を追撃を許さない。組み付いてきた真武を突き放す中井は、距離を取りながらパンチを狙う。
ストレートをヒットさせた中井は、グラウンドに持ち込む。真武が距離を詰めてくると、中井はパンチの連打を当てていった。何発かもらってしまう真武であるが、テイクダウン狙いに固執する。
2R、軽いステップからタックルでテイクダウンする中井は、攻めあぐねてしまう。スタンドの攻防では、お互いに様子を見合いながら手を出し合う展開続く。
距離が縮まったところで、ビルドアップされた中井がパワー溢れる俵返しを見せると、会場が沸いた。最後に腕十字を見せた中井だったが、決めきれず試合終了。判定勝利した中井は、体操選手ばりのバク宙を披露し、運動神経の良さをアピールした。
▼第2試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
○江本敦子(フリー)
一本 1R4分24秒 ※腕ひしぎ十字固め
●HARI(フリー)
6月のDEEP-X出場が決まっている江本(闘牛・空)が先に登場。
HARIはローを飛ばしながら首投げでテイクダウン。下になった江本であるが、見事なリバースで上を取ると腕十字の体勢へ。
HARIの腕が伸びきるも寝技30秒の時間がたち、スタンドから再開する。上下に散らす打撃のHARIに対し、ノーガードで突っ込む江本はHARIの蹴り足を掴むとグラウンドへ。4度目の腕十字できっちり一本を奪った。
▼第1試合 SGS公式ルール フライ級 5分2R
○関友紀子(巴組)
判定2-1
●砂山和歌子(和術慧舟會富山支部S.P.O)
1R、開始と同時に、両者は頭を下げて打ち合う。関が一気にコーナーに詰めると、パンチの速射砲を打ち込みダウンを奪った。再開後、手を休めない関はパンチのラッシュ。
負けじと砂山も応戦するが、タックルを仕掛けテイクダウン。スタンドから再び、スタート。息をもつかせぬ展開で、両者はパンチを繰り出す。
2R、戦略を変更した関は組み付いてテイクダウン狙いへ。逆にテイクダウンした砂山はマウントを取るが、寝技30秒ルールに泣かされる。その後も砂山は首投げでテイクダウンすると、上のポジションをしっかりと固め関節技狙いにいく。寝技の攻防を凌ぎきり、1Rにダウンを奪った関が判定勝利した。
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