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▲初代王者に輝いた（左から）ミニフライ級ジェット・イズミ、フライ級グレイシャア亜紀、バンタム級・せり、フェザー級・佐々木仁子
J-NETWORK
「2007年女祭り Final round」
2007年5月20日（日）東京・ディファ有明
開場14：30 開始15：00
▼メインイベント J-GIRLS認定初代フライ級王座決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○グレイシャア亜紀（ソーチタラダ渋谷/WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王者）
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●田中佑希（全日本・BOOCH BEAT）
※グレイシャアがJ-GIRLS認定初代フライ級王者に就く
 田中の入場の後に、大勢のダンサーを引き連れたグレイシャアが堂々のリングイン。田中のセコンドには、山本優弥、寺戸伸近がつく。
3カ月3大会に渡り繰り広げられてきた4階級のトーナメント。メインまでに大島、成沢が破れ、3本のベルトがフリー系のジムに渡ることになった。J-NET所属ジムで残されたのは、グレイシャアただ一人。
「私がベルトを取らないといけないプレッシャーがあった」というグレイシャアは、1R序盤は様子を見る展開となる。グレイシャアがロー、ミドルを出すと、田中が強烈なパンチをまとめて押し込んでくる。グレイシャアの距離は潰され、いいところはなし。
 2R、ガンガン前に出てくる田中は、パンチを連打する。グレイシャアは後退し、圧力で押されてしまうためにイメージは悪い。「まとめてパンチがくるのはわかっていた。変に付き合わないで打ち合わず、ブロックをしっかりしてました」と試合を振り返ったグレイシャアは、防御を固めながら首相撲を仕掛ける。手数が多いために、田中が優勢か。
3R、首相撲を仕掛けるグレイシャアに対し、田中は上下に散らすパンチで対抗する。徐々に田中のパンチがヒットし始め、グレイシャア大ピンチ！ このまま田中が有利に試合を展開を進めるかと思われたその時！
 残り時間10秒のところで、グレイシャアが右ストレート！ 「日頃練習していた右ストレート。思いっきり踏み込んだら、たまたま当たってくれました」
これで田中がダウンを喫する。立ち上がった田中は猛ラッシュを仕掛けたが、タイムアップ。文句なしの判定勝利を収めたグレイシャアが初代フライ級王者に輝き、二冠王となった。
マイクを握ったチャンピオンは「今後も女子格闘技界をリードしていきます。海外選手とも闘っていきたい」と、今後の抱負を語った。
▼セミファイナル J-GIRLS認定初代ミニフライ級王座決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
 ○ジェット・イズミ（クロスポイント吉祥寺）
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−27
●林田昌子（全日本・藤原）
※ジェットがJ-GIRLS認定初代ミニフライ級王者に就く
4階級中唯一、1日2試合となったミニフライ級。1R、林田が上下に打ち分けるパンチのコンビネーションを見せると、ジェットは相手の距離を潰しながら首相撲からヒザ蹴り。そして力強く転ばせた。
 2R、変わらず林田が前に出てくると、首相撲で捕らえ、有効打を決めさせない。
3Rには、右ハイでジェットがダウンを奪う。立ち上がった林田はダメージを感じさせることなく、パンチを連打していく。決定打を決めさせないまま、ジェットはミドル、前蹴りで突き放す。
ダウンを奪い、手数が多かったことで判定勝利したジェットが初代ミニフライ級王者につき、マイクを握った。「キックを長い間やっていて、ベルトは絶対に欲しいと思っていました」
▼第14試合 J-GIRLS認定初代バンタム級王座決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
 ○せり（巴組）
判定 2−0 ※30−30、30−29、30−28
●成沢紀予（J-NETWORK・ソーチタラダ渋谷）
※せりがJ-GIRLS認定初代バンタム級王者に就く
せりのセコンドには、昨日のスマックガールで無差別級女王に輝いた同門の高橋洋子がつく。10センチの身長差のある両者。1R序盤から、上背の成沢に対し、せりはパンチを振り回しながら距離を詰める。成沢は首相撲に持ち込むが、思うようにヒザ蹴りが出せない。
 2Rも、とにかくパンチを出しながら前進してくるせりの勢いを止めようと、成沢は前蹴り、バックブローを放つが決定打はない。
3Rも変わらず、せりが主導権を握り続け判定勝利した。
初代バンタム級のベルトを手にしたせりは「最高ですけど、これが最終目標ではない。ベルトはもっと強い選手と闘うためのチケットだと思います。私の試合は地味ですけど、成長しています。発展途上の人の試合を見るのは、1つの楽しみだと思うので、今後に期待して下さい」と、マイクアピールした。
▼第13試合 J-GIRLS認定初代フェザー級王座決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
 ○佐々木仁子（チームドラゴン）
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−28
●真（全日本キック・峯心会）
※佐々木がJ-GIRLS認定初代フェザー級王者に就く
158cmの佐々木に対し、真は168cm。10cm背の高い真は、1R開始早々に上段前蹴り右ハイを佐々木の顔面にクリーンヒット。一瞬怯んだ佐々木だったが、気持ちを折ることなく持ち味のフックを放っていく。
 2R、得意のミドルで活路を見出したい真。それを何発も食らってしまった佐々木の白い肌はみるみるうちに赤く染まっていく。構わずに前に出る佐々木はパンチを連打させていく。
3R、作戦を変えた真は、組んでからのヒザ蹴りを多く出すようになった。スタミロスを感じさせない佐々木は、一切手を休めることなく前に圧力をかけていく。強烈なパンチをもらう真だが、強い気持ちを見せ反撃する。
判定決着となり、佐々木が勝利した。ベルトを巻いた女ドラゴンは「常勝軍団と呼ばれているチームに属していて、ここでベルトを取れたことを嬉しく思います」と喜びを笑顔で語った。
▼第12試合 ランキング査定試合 59契約 2分3R
△高田 結（全日本・峯心会）
ドロー 判定 1−0 ※30−30、30−30、30−29
△龍子（MA・菅原）
 1Rから迫力あるパンチを振るう高田がプレッシャーをかけてくると、龍子はクリンチでしのぐ。
2R、何度も首相撲を仕掛ける龍子に対し、高田はさば折しながらリングに叩きつける。これで高田にイエローカードが言い渡された。その後、両者ともに手数を出し合ったが、決定打がなくドローに終わった。
▼第11試合 ランキング査定試合 55.5kg契約 2分3R
 △柳川 舞（J-NETWORK・フォルティス渋谷）
ドロー ※29−29、30−30、29−29
△佐竹のぞみ（全日本・鷹虎）
パンチの柳川に対し、一方の佐竹はセコンドの指示通り、ひたすら首相撲からのヒザ蹴りに徹する。
3Rフルに闘うことになったこの試合、お互いに消耗戦となる。手数、有効打ともに優劣つけがたくドローに終わった。
▼第10試合 フライ級ランキング査定試合 52kg契約 2分3R
 ○杉貴美子（SOLID
FIST）
判定 30−28、30−28、30−28
●CHIZU（MA・菅原）
CHIZUがローを放つと、杉がカウンターでパンチを合わせる。2Rには、CHIZUをコーナーに詰めた杉がパンチのラッシュ！ 鼻血を出したCHIZUは反撃するのがやっと。主導権を握り続けた杉が大差の判定で勝利をモノにした。
▼第9試合 ミニフライ級ランキング査定試合 2分3R
○紅絹（J-NETWORK・フォルティス渋谷）
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−28
●ダイヤモンド酒井理絵（クレイジーフォックス）
 髪をピンク色に染めた酒井は、ダンスを踊りながらリングイン。セコンドには、コーチを務める元UKF世界王者・神風杏子がつく。
小柄でかわいさしい顔の紅絹であるが、見かけによらず序盤からラフファイト。それに負けじと酒井も応戦する。ブレイク後に酒井がパンチを放ったために、イエローカード。
両者は睨みを利かせ、それからも感情むき出しのバチバチの打ち合いとなる。判定で紅絹が勝利した。
▼第8試合 ミニフライ級 2分3R
 ○田島はる（J-NETWORK・アクティブJ）
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−27
●森川ちはる（WSR）※デビュー戦
J-NETのパンフレットやHPでモデルをこなしている田島。そのルックスからは想像出来ない華麗なフットワークとコンビネーションで森川を追い込んでいく。
負けじと森川もロー、パンチでつなぐ。勝利者インタビューを受けた田島は、将来的にベルト奪取するとコメントした。
▼第7試合 51.5kg契約 2分3R
 ○山口貴子（TARGET-Z）※デビュー戦
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●古谷あさみ（MA・谷山）
山口のセコンドには、同門の百瀬辰徳、ファビアーノ・サイクロンがつく。序盤からパンチとキックのコンビネーションを見せり両者は、一進一退の攻防を繰り広げる。
後半には、山口のカウンターが決まるようになり、そのまま判定へ。手数で圧倒した山口がデビュー戦で見事に勝利した。
▼第6試合 セミプロファイト ミニフライ級 90秒2R
△神村江里加（山木）
ドロー ※20−20、20−20、20−20
△山田紗暉（マーベラス）
“女子キック界の亀田兄弟”として九州で知名度のある山田姉妹の姉・紗暉。神村と共に14歳の中学生だ。息もつかせないほどに両者は打ち合ったが、決定打がなくドローに終わった。
▼第5試合 セミプロファイト特別ルール グローブハンデ戦 90秒2R
○陣内まどか（新日本・トーエル）
判定 2−0 ※20−19、20−20、20−18
●山田真子（マーベラス）
山田兄弟の妹・真子は12歳。一方の陣内は13歳で、この試合も中学生対決。ラウンド間に二人の年齢がアナウンスされると、場内からはどよめきが起こる。ミドルを多く利かせた陣内が判定勝利した。
▼第4試合 J-GIRLS認定初代ミニフライ級王座決定トーナメント準決勝戦 サバイバルマッチ1
 ○ジェット・イズミ（クロスポイント吉祥寺）
判定 2−0 ※29−29、30−29、30−29
●大島 椿（J-NETWORK・フォルティス渋谷）
※ジェットがトーナメント決勝戦に進出
トーナメント準決勝では、ジェットと大島の屈指の実力を持つベテラン同士の対決となった。
序盤、パンチの大島に対し、ジェットはパンチからミドルにつなぐコンビネーション。前蹴り、組んでからのヒザ蹴りと手数で圧倒したジェットが決勝に駒を進めた。
▼第3試合 J-GIRLS認定初代ミニフライ級王座決定トーナメント準決勝戦 サバイバルマッチ1
○林田昌子（全日本・藤原）
判定 3−0 ※30−29、30−29、29−28
●星野久子（全日本・勇心館）
※林田がトーナメント決勝戦に進出
 林田はフライ級トーナメントに出場していたが、3月の2回戦でグレイシャアに敗れている。しかし、練習仲間の岡田の突然の欠場を受けて、1階級落として急遽エントリーすることに。林田のセコンドには、同門の全日本・バンタム級・菊地慧、星野にはサトル
ヴァシコバがつく。
過去に2度星野に負けている林田であるが、1Rから積極的な攻めを見せる。ハイキックを食らう星野はバックブローなどで応戦。終始打ち合いの展開が続き、林田が決勝に進んだ。
▼第2試合 J-GIRLS認定初代ミニフライ級王座決定トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
 ○まゆみ（KFG）
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−28
●MITSUKI（全日本・DRAGON GYM）
165cmのまゆみは長いリーチを活かした攻撃。前に出るまゆみは破壊力のあるパンチを振るう。
ローも効かされてしまったMITSUKIは徐々に足が止まるようになり、まゆみがラッシュを仕掛ける。判定で勝利したまゆみがトーナメントリザーブの権利を得た。
▼第1試合 ヴィジュアルファイト 90秒2R
−カレン
エキシビジョンマッチのため勝敗なし
−櫻 梨花
出場予定だった渡瀬真由がケガのために欠場。ピンチヒッターとして、ブラジルと日本のハーフで女優志望のカレンが出場した。ムエタイ、少林寺拳法をこよなく愛す、トライリンガルの櫻と対戦し、華麗な足技を披露した。
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